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2017.11.07
サッカー

[女子サッカー]2年連続インカレ出場決定!4得点で首位・帝平大に完勝

第31回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部リーグ 第8節 11月5日(日)東洋大学板倉キャンパスサッカー場


東洋大4ー0帝平大


<出場メンバー>


▽GK


垣内愛菜(食3=大商学園)


▽DF


井口遥菜(食4=神村学園)


久保真理子(食1=浦和LY)


常田菜那(食1=大商学園)


山幡あや(食2=常盤木学園)


▽MF


松井彩乃(食3= 聖和学園)→35分 斎藤麻由(食2=常盤木学園)


田嶋みのり(食4=飛鳥)


大島彩香(食2=久喜)


常田麻友(食1=大商学園)


▽FW


楠春佳(食3=千葉U-18)


大内梨央(食1=常葉学園橘)→86分 増淵彩乃(食1=仙台育英)


今季最多の4得点を奪った攻撃陣(左から大内、大島、田嶋)大島は2ゴール1アシストと活躍

貴重な2点目を決めた楠



 首位を走る帝平大と対戦した東洋大。前半に大島(食2=久喜)のゴールで先制すると、後半には3ゴールを奪い4-0で勝利。リーグ戦7位以上が確定し、全日本大学サッカーリーグ選手権大会(以下、インカレ)出場が決定した。


 立ち上がりから両チームシュートが打てない中、セットプレーでチャンスを作る。9分、CKから大内(食1=常葉学園橘)がヘディングシュート。これはポストに弾かれるが、徐々に東洋大がポゼッションを高めていく。すると19分、田嶋(食4=飛鳥)のクロスはGKに弾かれるが、こぼれ球を大内が拾い大島へパス。DFを背負っていた大島だったが、「あそこで前を向く意識が持てたのは良かった」と上手くかわしてゴールへ流し込んだ。先制した勢いに乗りたい東洋大だったが25分、松井(食3=聖和学園)が相手選手との接触で負傷。1度はピッチに戻るが、35分に交代を余儀なくされる。しかし、戸田監督は「特に松井がいなくなったからスタイルを変えるということはなかった」とピッチを広く使うというチームでの決まり事を徹底。ピンチを迎えることなく、リードして前半を終える。

 後半から「相手の守備の選手たちが、足が少し止まり始めていたのも感じていたので、前線にスピードのある選手で局面を打開できたら」(戸田監督)と田嶋がFWに入ると、東洋大が主導権を握る展開に。69分、左サイドで大島がDFをかわしてクロス。「絶対自分が決めて流れをこっちのものにしてやろうと思った」とエリア内で待っていた楠(食3=千葉U-18)が頭で決め、追加点を取る。77分にはCKを獲得すると「初めて蹴ったが、いいボールを上げることができた」と松井の代わりにCKを蹴った田嶋のボールに「前の皇后杯の試合もCKで、ヘディングで決めていて自信があった」と大内が決め、試合を決定付ける。86分には「自分はクロスのつもりだった」と大島が蹴ったボールをGKが弾くと、そのままゴールラインを割り4点目。ディフェンス面でも「久保(食1=浦和LY)中心にパッション持って最後まで戦ってくれた」と戸田監督が振り返ったように、ユニバーシアード日本女子代表の相手FWに決定機を与えず、無失点で試合を締めた。

 この勝利でリーグ戦7位以上が確定し、2年連続となるインカレ出場が決定。「自分たちの力でインカレを決めることができたというのは、チームにとって一歩成長できた」と大島は語るが、同時に「自分たちの目標はインカレ優勝」と気を引き締めた。次節の東国大戦でリーグ戦も終わりを迎える。4年の田嶋は「ホームで最後の集大成」と意気込んだ。いい流れでインカレに向かうためにも何としても勝利で終えたいところだ。


■コメント

・戸田監督

内容も結果も良かった。満足している。(松井のけがについて)うちは個でこの選手がいるからこうするとかではなく、チームでこういうことをやっていこうという決まり事でやっている。試合前から相手は縦に早いサッカーなのでいかに横にそれを逃げて、ピッチを広く使うことが必要だと伝えていたので、特に松井がいなくなったからスタイルを変えるということはなかった。(後半、田嶋をFWにしたが)相手の守備の選手たちが足が少し止まり始めていたのも感じていたので、前線にスピードのある選手で局面を打開できたらということでポジション変更をした。(ディフェンスでは)相手の14番が大学の日の丸付けてるユニバの選手だということで個では相手の方能力が高いということで、複数で奪いに行こうということと、気持ちの部分で負けてしまうと良くないということで久保中心にパッション持って最後まで戦ってくれたと思う。(次節に向けて)東国大も伝統があるチームなので、インカレにいい形でチームが入っていけるような、内容と結果にこだわっていきたい。


・田嶋(食4=飛鳥)

まずは勝てて良かった。(途中からセットプレーのキッカーになったが)初めて蹴ったんですけど、いいボールを上げることができた。(4得点だが)後輩たちが頑張ってくれた。あとは4年生が得点取れるように次は頑張りたい。(インカレ出場について)自分が思っていたよりも(今年は)厳しい大学リーグ戦だった。まだ1節残っているので、最後勝ってインカレにいい状態で臨めるように勝ちたい。(次節へ向けて)ホームで最後の集大成として4年生としてしっかり気持ち入れて臨みたい。


・楠(食3=千葉U-18)

点が決められたこととチームとして勝ちきれたことはすごく大きい。今後に生かしていきたい。(具体的に生かしていきたいことは)ファールをしないこと。これからはちゃんと意識して、時間帯とかも考えていきたいと思う。(得点シーンを振り返って)後半入って1-0だったので2点目絶対自分が決めて流れをこっちのものにしてやろうと思った。頭で突っ込んで入れることができた。(気持ちは)最高です。(インカレ出場に近づいたが)ここにいないメンバーとか(この試合で負傷した)彩乃(松井)とかハプニングがいろいろあった中でインカレ決められたことはすごくうれしい。(次節へ向けて)次節絶対勝ってインカレ完全に決めたい。


・大島(食2=久喜)

いい時間帯で1点取れて、きれいな点ではなかったがゴールを意識して決めきることができた。あそこで前を向く意識が持てたのは良かった。(得点は)あそこのコースを狙って決めることができた。(4得点だが攻撃陣は)チャンスはもっとあったと思うが、そこを決めきれないのは、もっと追求していかなければいけない。けど4点取ることができたのは、良かった。(4点目は)自分はクロスのつもりだった(笑)(インカレについて)今日の試合は勝てばインカレに行けるし、負ければ降格圏も見えてくる1番大事な試合だった。そこでしっかり勝って、自分たちの力でインカレを決めることができたというのは、チームにとって一歩成長できたところだと思う。(次節へ向けて)インカレがほぼ決まった形にはなったが、自分たちの目標はインカレ優勝。ここで次も勝たなければそれはないと思うので、やっていきたい。


・大内(食1=常葉学園橘)

最後にCKで1点決めたのは次の試合の自信につながると思う。でもやっぱりもっと自分でチャンスを作れるような選手になりたいと思う。(自身の得点シーンを振り返って)前の皇后杯の試合もCKでヘディングで決めていて自信があった。絶対いいボールが来ると思っていたのでちょっと悪い態勢だったが決めることができた。(2試合連続得点だが)皇后杯前は点決められない時期が多くて、こうやって続けることが大事だと思う。(この勝利でインカレがほぼ確定したが)ほぼほぼ決まったがあと1節残っているので次の東国戦はインカレをイメージして勝ち切りたいと思う。(次節へ向けて)次節も点を決められるように頑張る。


[次節試合予定]


第31回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部リーグ


第9節 11月12日(日) 対東国大 東洋大学板倉キャンパスサッカー場にて 13:00キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=金澤瑞季