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2017.11.21
剣道

[剣道]関東新人戦大会 初戦敗退に悔しさにじませる

第63回関東学生剣道新人戦大会

11月19日(日) 東京武道館


1回戦

東洋大 3-3 桐蔭横浜大 ※総本数負け



果敢に攻めた井田

チームは惜しくも総本数負けとなった


   関東学生剣道新人戦大会が東京武道館で行われ、男子が団体戦に出場。結果は桐蔭横浜大との接戦の末、3-3の総本数差で惜敗。悔しい初戦敗退で大会は幕を閉じた。

   1、2年生のみ出場が許される今大会。今年度、全日本剣道学生優勝大会(以下、全日本)へ2年ぶりに出場を果たし勢いに乗っている東洋大は、団体戦において経験豊富な井田(ラ2=本庄第一)、児玉(ラ2=新潟商業)、三輪(ラ2=麗澤瑞浪)を中心に、来季からの団体戦を見据えたオーダーで試合に臨んだ。初戦の相手は桐蔭横浜大。序盤は東洋大が主導権を握り、有利に立ち回る。次鋒の大野僚(文1=東海大浦安)が積極的に攻撃を仕掛け1本を早々と先取。その後も逃げ切りチーム初得点を上げると、五将・岡本(文1=拓殖大紅陵)、中堅・児玉が1本勝ちで続き3-0と流れをつくる。三将の澤田(ラ2=伊奈学園)も開始の掛け声がかかると即座に詰め寄り1本を奪取。しかし、ここから桐蔭横浜大の反撃が始まる。逃げ切りを図る澤田だが相手五将に面を2本奪われ逆転負け。副将・日村(文2=鴻城)も相手の勢いに防戦一方。1本勝ちで逃げ切られ3-2で勝負は大将の井田に委ねられた。

  今季、全日本の団体戦で2度の勝利を収めるも納得のいく結果で終えることができなかった井田。「悔しい思いがあってその思いを新人戦にぶつけたかった」と強い気持ちを持って試合に臨んだ。迎えた大将戦、手数は多くもなかなか決定機をつかめない。互いがけん制しあう中、均衡が破られたのは試合中盤。相手大将の竹刀が井田の胴をかすめ1本を先取される。後がない井田は焦りが募り、痛恨の2本目を奪われたところで試合終了。3-3、総本数差は1本という悔しい結果で姿を消すこととなった。

  「不甲斐ない結果に終わってしまった」と語る板原監督。決して個々の差で劣るわけではなかったが、初戦の難しさを突きつけられた。「強いから勝つのではなく勝ったから強いということを痛感させられた」と改めて試合を振り返った。男子は今シーズンの全試合が終了。リベンジは来季に持ち越しになるが、今回の悔しさをバネにさらなる躍進を誓う。


■コメント

・板原監督

今日は不甲斐ない結果に終わってしまった。2年生を中心とした起用でどこまでやれるかというところ。チームの雰囲気は4年生がしっかり作ってくれていたが、初戦ということもあり難しさもあったと思う。どの選手も相手と比べて力負けをするわけではないので残念。強いから勝つのではなく勝ったから強いということを痛感させられた試合になったと思う。12月には女子の新人戦も控えているので、しっかりと一戦一戦全力で戦って勝ち抜けたらと思う。


・井田(ラ2=本庄第一)

今回は全体的にみんな動けていなくて不甲斐ない結果になってしまった。来年試合があるのでそれに向けて実力を磨いていきたい。悔しい思いがあってその思いを新人戦にぶつけようと思っていたが、その結果が1回戦負けという不甲斐ない結果で悔しい。まだ女子があるので、女子の応援をしっかりして、女子がいい結果を残せるよう頑張りたい。来年はチーム全体で優勝できるように頑張りたいと思う。


TEXT=大谷達也 PHOTO=須之内海