記事
第30回上尾シティハーフマラソン
11月19日(日)上尾運動公園陸上競技場スタート・フィニッシュの上尾市内折り返しコース
ハーフマラソン
大学生男子の部(学連登録者)
17位 浅井 1:03'37
18位 今西 1:03'42
20位 中村拳1:03'43
27位 小早川1:03'57
82位 生井1:05'25
117位 田中建1:05'56
197位 植田1:07'48
204位 吉田1:07'55
257位 飯島1:09'26
290位 高森1:11'29
350位 荒武1:22'33
DNF 中村駆
DNF 大澤
ハーフマラソン初挑戦ながら好記録を出した浅井
今西も自己ベストを更新し、弾みをつけた
爽やかな秋晴れの中、上尾ハーフが開催された。東洋大からは13名の選手が出走。浅井(済1=一関学院)が初のハーフマラソンながら63分台を記録するなど、収穫のあるレースとなった。
序盤から二人の留学生ランナーが飛び出すと、東洋大をはじめとする日本人ランナーは第2集団を形成。強い風の影響からか、抑えめなペースでレースは進んでいく。およそ10km地点になると徐々に集団はばらけ始め、集団の先頭には小早川(済4=武蔵越生)、中村拳(済3=八戸学院光星)、今西(済2=小林)、浅井の4人が食らい付いていった。15kmに差し掛かるとさらに集団は絞られ中村拳、今西、浅井が懸命に前を追う展開に。そんな中、粘りを見せたのが浅井だった。浅井は全日本大学駅伝で思うようなレースができなかった悔しさをバネに今回は「楽しく走ろう」と意気込み、レースに望んでいた。するとその思いが体現され、16km手前までは余裕を持ち1kmあたり3分のペースを刻んでいく走りを披露。その後は思うように体が動かず先頭集団から後退してしまったものの、1年生ながら63分台を叩き出し、チーム内トップでフィニッシュ。酒井監督も「箱根の実戦で使えるようにしたい」と太鼓判を押しており、今後のさらなる飛躍に期待が高まる。また今西も出雲駅伝以来のレースとなったが、自己ベストを1分20秒ほど縮める快走を見せ63分台をマーク。着実に力を伸ばしてきていることを伺わせた。さらには中村拳も63分台でゴールしており、非常に楽しみな存在だ。
選手層の構築を目的として挑んだ今大会。想定通り、63分台のランナーを4人出せたことは箱根駅伝(以下、箱根)に向けて良い収穫となったに違いない。今後は箱根の選手選考となる10000m記録挑戦会や川越ハーフを控えている。そこで選手たちは底上げの走りを披露し、箱根のエントリーに向けてアピールをしていく。
■コメント
・酒井監督
(出場の意図は)出雲、全日本で連戦してきた選手たちは出さないで全日本だけの選手の中でも、もう一回主力になりそうな選手は出さないで練習させている。ハーフマラソンの実戦の経験だとか3大駅伝に出ていない選手たちはチーム内の選考にして、主力の次の選手層の構築が必要なのでそこの構築を目的として試合に出した。(目標のタイムは)62分台、63分台に。2分台が今回少なかったがチームとしては2分台を目指していた。3分台に4人いけたのは、想定内だった。中村駆が転倒で途中棄権したのでそれが少しもったいなかった。彼入れて5人くらいは3分台を出してほしかった。(チームトップの浅井について)彼は全日本も使っているし次が今西、彼も出雲で使っているのでそこで使った選手がこういうところにくるというのは、そこで使ったということは間違いではなかったということがある。それぞれ出雲、全日本での反省や悔しさをハーフマラソンでぶつけてきたのかなと思う。浅井は初めてのハーフなのでここで調整して箱根の実戦で使えるようにしたいと思う。(今回の収穫や課題は)上尾は人数の多いハーフマラソンで箱根とはまた別物になるので、ここはあくまでもハーフの経験ということにして駅伝の実戦で使えることは、またこのあと約1ヵ月くらいで決めていきたいと思う。(次の10000m挑戦会、川越ハーフでは)今回しっかり走れた者は次は出さないので、やはりまだ頭角を出していない選手たちの箱根のエントリーに向けてのアピールの場として考えている。チームを底上げするような走りを期待したいと思う。
・浅井(済1=一関学院)
(レースプランは)集団になるということは分かっていたので、先頭集団に最後まで付くという気持ちを持って走った。(レース展開は)ずっとキロ3分のペースで刻んでいって、15kmくらいまでは余裕を持って走ったが、16km過ぎになるときつくなり先頭から離れてしまった点が課題かなと思う。(初のハーフマラソンだったが)全日本大学駅伝でブレーキをしてしまって、今回は楽しく走ろうというのだけを考えて走ることができたので良かった。(今後の意気込みを)箱根駅伝まで残り1ヶ月ちょっとしかないが、選手に絡んで今度は自分が優勝に導くんだという意思を持って、これから練習していきたい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=吉川実里、小野由佳莉