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第94回箱根駅伝報告会
1月15日(月)東洋大学白山キャンパス井上円了ホール
来年度は総合優勝を飾ると誓ったチーム東洋
第94回箱根駅伝(以下、箱根)報告会が井上円了ホールにて盛大に行われた。竹村学長をはじめ、酒井監督や選手たちからの挨拶、また応援指導部による熱い応援などが会場を魅了し、会は幕を閉じた。
往路優勝、総合2位という結果で幕を下ろした箱根。酒井監督は箱根前に行われた壮行会で「この中からヒーローが生まれる」と語っていた。このことに対し、報告会では「往路メンバー全員がそのヒーローになった」と答え、往路優勝の喜びをかみ締めた。下馬評を覆す健闘を見せたが、総合2位という結果にチームの誰一人として満足していないという。「来年こそは必ず総合優勝する」と小笹駅伝主将(済3=埼玉栄)。選手たちの力強い決意に、会場からは激励を込めた熱い拍手が送られた。
温かい雰囲気の中行われた報告会。「5年振りの総合優勝を次はしっかり勝ち取って、来年の報告会で皆様に報告したい」と指揮官。その言葉を信じるとともに、今後の彼らのますますの活躍に期待が高まる。
・竹村学長
今年の箱根駅伝往路優勝、総合準優勝本当におめでとうございました。心からお祝いしたいと思います。監督、コーチの方にも大変なご尽力いただきまして、深く感謝申し上げたいと思います。また、2日間に渡って応援してくださった皆様、応援指導部の皆様にも深く御礼申し上げたいと思います。大変素晴らしい走りで日本中の多くの人が感動、勇気を得たと思います。東洋大と関係なくても東洋大の駅伝部をぜひとも応援するんだと熱狂的なファンも多々いらっしゃいます。本当に皆様感動をいただきまして、ありがとうございました。これで10年連続3位以内、3位も1回しかないと。これもすごい偉業だと思います。ただこのところ優勝からは遠ざかっておりまして、2位が続いております。どうしても青学大が強くて倒すことができないですが、今年は1年生、2年生も大いに活躍しましたので来年こそは打倒青学大で目標ができたと思います。ぜひこれからも精進を重ねて着実に前進していって、来年こそは優勝を勝ち取っていただきたいと思います。皆さん本当にありがとうございました。おめでとうございます。
・酒井監督
本日は報告会にわざわざお越しいただきありがとうございます。壮行会のときに私の方から「今は無名でも必ずこの中からヒーローは出る」という話をしました。文字通り今回走ったメンバー10名大きなミスなく、しっかりと役割を果たして下馬評が低い中、3強と呼ばれる中に東洋大は入っていませんでした。その中で1区から区間賞で始まり、往路完全優勝できたということは往路メンバー全員がそのヒーローになったと思っています。また、復路に関しては6区今西も含めて初めて出る選手が多かった。青学大に逆転を許したものの、復路第2位という結果で本当に下馬評が低い中、総合2位という成績で非常に頑張ってくれたと思っています。4年生1名、3年生2名、2年生3名そして1年生4名という若い布陣で総合タイムは11時間2分台という非常に高いレベルで走れたことは選手たちを誇りに思いますし、よくやってくれたと思っています。新チームはすでに始動しました。新キャプテンは小笹、副将は山本修二にしました。今年こういう若い人員で挑んだ総合第2位がさらに来年一歩前進できるように、鉄紺の逆襲という言葉で私は表現しましたけれども、やはり5年振りの総合優勝を次はしっかり勝ち取って、来年の報告会で皆様に報告したいと思っております。また改めまして御礼と今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
・小笹駅伝主将(済3=埼玉栄)
本日はこのような会を開いていただき、またお集まりいただき誠にありがとうございます。目標としましては優勝争いを演じて、3位以内という目標でしたが結果として往路優勝して総合2位と目標は達成できました。しかし、誰一人満足している者はおらず、みんな悔しい思いをしています。若いチームですので来年こそは必ず総合優勝したいと思います。これから応援よろしくお願いいたします。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=福山知晃