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金栗記念 第62回熊日30キロ ロードレース
2月18日(日) 熊本市街周辺コース(日本陸連公認コース)
男子の部
6位 相澤 1:30'25
後半の粘りが課題となった
惜しくも総合2位に終わった箱根駅伝(以下、箱根)から1か月半が経過。春のシーズンに向けて男子長距離部門では体づくりを行なっている。その中で、箱根で2区を走った相澤(済2=学法石川)が30kmロードレースに出場した。
今大会の目標を「1時間30分を切る」また、「青学大の林選手に勝つ」と位置付けた相澤。今後マラソンに挑戦するため、その指標の一つにするとともに、打倒青学大への第一歩として今レースに挑んだ。20kmまでは集団についていき、そこから我慢してラストスパートというレースプランを設定。序盤はその言葉通り先頭集団の中でレースを引っ張る。ペースも設定したタイムより速く目標の1時間29分台が見えていた。しかし、ラスト5kmから徐々にきつくなり、ラスト2kmの地点でトップから離されてしまう。そのまま先頭集団についていくことができず6位でゴール。タイムは1時間30分25秒と惜しくも29分台に届かなかった。また、林(青学大)は優勝と「青学大の林選手に勝つ」という目標に届かず、相澤にとっては悔しい結果となった。
箱根後体調を崩すなど状態は決して万全ではなかった。まだまだ体づくりも途中の段階である。課題としてはラストの粘りを挙げた。「まだまだスタミナ不足である」と谷川コーチも語る。打倒青学大のためにもまずは個人として結果を残したいところ。この冬、相澤のさらなる成長に目が離せない。
◾️コメント
・谷川コーチ
(相澤は)将来的にマラソンをやるので将来的なことを見据えて30kmを走らせた。30km走れば箱根とかにもつながってくるしこれをステップにしてマラソンをという位置付けで出場させた。目標としては1時間29分台とできれば優勝を狙ってほしいと思った。また青学大の林選手に勝ちたいと思い臨ませた。20kmまでは集団に余裕をもってついて20km以降で勝負していこうと声かけした。(課題としては)後半ラスト5kmくらいできつくなって、ラスト2kmくらいから離れだして最後もすごく足にきてたのでまだまだスタミナ不足というのを本人自身も感じたし力不足というのを私も感じた。今日のレースで青学大の林選手がとても強かったし、このまま取り組んでいては青学大には敵わないと思うので、もう一度この冬走り込んで体力づくりをやって春のシーズンに臨んでいきたい。
・相澤(済2=学法石川)
箱根終わってから体調崩したり、あまりいい感じにいかなかった。直前になってだいぶ調子も戻ってきて走れるかなと思ったがまだまだ練習が足りなかったり実力不足というのが出てしまって、体調管理もそうだがまだまだいろんなものが足りないと感じた。昨年の秋くらいから何のレースにでるか考えていて今大会を組んだ。これからマラソンをやっていく上で一つの指標として30kmというのは大事になっていくので、まずは30kmを走ってみてどれくらい走れるのかを試した。箱根では青学大に負けてしまったので青学大の林さんには勝って、いい流れを作りたいと思ったがまだまだ実力不足だった。今日はもともと20kmくらいまでは集団でいくと思っていたので、しっかり20kmすぎまで粘ってそこからのアップダウンをいかに我慢してラストいくかというレースプランだった。レース自体も思っていた以上にいいペースで最初20kmくらいまで速く走れたので1時間30分を切れると思った。しかし、ラスト25kmを過ぎたあたりからきつくていっぱいいっぱいで全然走れなかった。(今日実際走ってみて)練習が足りないということを痛感したのでまだまだ練習すれば速くなるというのを感じた。まだ体づくりも途中なのでこれからしっかりやっていけばいいタイムがだせると思う。(今後に向けて)今年は3大駅伝三冠というのを目標にしたい。関東インカレもトラック優勝を狙っているのでしっかり主力として、またチーム一丸となって練習をしていって、トラックとロードすべてでいい結果を残せればいいと思う。
TEXT/PHOTO=小島敦希