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第21回日本学生ハーフマラソン選手権大会
3月4日(日) 陸上自衛隊立川駐屯地滑走路、国営昭和記念公園とその外周道路コース
ハーフ学生
131位 岡里 1:06'23
164位 野口 1:06'54
167位 田中龍 1:06'56
217位 杉村 1:07'37
289位 中野 1:08'26
316位 小倉 1:08'45
348位 飯島 1:09'02
373位 土壁 1:09'17
吉田 1:10'50
大澤 1:13'27
DNF 小田
DNS 小笹
DNS 山口
DNS 福井
※着順は上位450名まで掲載
岡里はチーム内トップでゴールした
着実に力を伸ばしてきている野口
暑さも感じられる晴天の中、学生ハーフが開催された。東洋大からは先月神奈川ハーフに出場した下級生の多くが出走。ハーフマラソンという長い距離に果敢に挑み、着実に経験を積んだ。
昨年よりも遅いペースでレースは進んでいく。しかし、先頭集団を終始引っ張っていったのは梶谷(青学大)や伊勢(駒大)といった箱根駅伝で活躍した選手たち。長い距離に対する経験の差が露呈し、チーム上位の岡里(総1=富山商)や野口(工1=松山)らはスタートして間もなく先頭から離されてしまう。その後も懸命な走りを見せるも、17km地点になると差はさらに開き先頭から3分以上の遅れを許したままフィニッシュ。チーム内トップでゴールした岡里も「もっと積極性に前に最初から攻めていって、最後まで粘って走るという力がまだまだ足りないと思った」と課題を挙げた。
出走した選手のほとんどが1年生ということもあり、試合をこなしていくという意図で挑んだ今大会。ハーフマラソンを走ることの難しさを痛感したレースとなったが「まだまだ強化の段階だと思っている」と酒井監督が語るように、彼らはまだまだ伸び盛り。今回得た収穫や課題を胸に、チームの主力へと名乗りを上げていく。
■コメント
・酒井監督
(出場の意図は)試合をこなしていこうという流れで、今回出た選手たちは神奈川ハーフを走り、1カ月に1本という形でやってきた。狙うところはしっかり高いレベルもの。ハーフマラソンしながらもトラックをやれるようなレベルで考えていたので練習は比較的落とさないでやってきたが、全体的に初めから体が反応し切れていないので、まだまだ強化の段階だと思っている。出場した選手たちもほとんど下級生なので。(チーム内トップの岡里選手について)トップとは言えタイムはまだまだ。トップ争いの選手たちからは3分くらい遅いので、箱根で走った上位の人たちのレベルまで彼らを強化しないと選手層が厚くなっていかない。しかし、しっかり練習をすれば上がってくる選手たちだ。(収穫と課題は)収穫はトレーニングを順調にしてきた中で、例年よりも棄権者が少なかった。冬季の練習もしっかりできているので、そのままでトラックも継続してできるようにしていきたい。課題は本番で力が発揮できないことや、ハーフマラソンの走り方についてまだまだ経験不足という点だ。(今後は)春のトラックシーズンと、次にある岐阜せいりゅうハーフや羽生マラソン、仙台ハーフは結構レベルが高いので、そういう試合に挑むにはまた力を付けていきたい。今やっていることをやればしっかり通用すると思うので、そういったところに合わせていきたい。
・岡里(総1=富山商)
先頭集団についていって入賞を目指すというのが、自分の目標だった。スタートしてすぐ先頭集団からだいぶ離れてしまって、そこから集団に付いてくいくことができなかったので思うようなレースではなかった。(レースから見えた課題は)もっと積極性に前に最初から攻めていって、最後まで粘って走るという力がまだまだ足りないと思った。(冬季練習で意識していることは)2月3月はハーフマラソンを走るということだったので、距離を踏んで、練習でも長い距離を走ってスタミナ持久力をつけている。(ここ1年の成長をどう感じているか)大学に来てから故障も減って長い距離の練習を積めてきたので、スタミナという面では1年前よりはついたと評価されたのかなと思う。それでも自分のレベルでは弱いので、これからトラックシーズンが始まるが5000m、10000mでベストを出していきたい。(今シーズンの目標は)チームでは箱根駅伝優勝をかかげているので、自分もしっかり箱根駅伝のメンバーに入ってしっかり走れるようにまたさらに練習を積んで結果を出していきたい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=小野由佳莉、大谷達也