記事
第65回平成国際大学長距離競技会
3月24日(土)鴻巣市立陸上競技場
男子5000m
6組
1着 福井 14'33"76
3着 田上 14'37"95
4着 田中龍 14'39"32
5着 山口 14'52"76
11着 杉村 15'22"92
DNS 小倉
DNS 野口
7組
1着 相澤 14'09"87
3着 中村拳 14'25"09
4着 小室 14'33"26
5着 大澤 14'34"09
6着 定方 14'36"99
7着 土壁 14'38"75
8着 飯島 14'39"75
10着 岡里 14'45"36
12着 中村駆 14'50"52
13着 小田 14'51"19
ラストスパートで競り勝った福井
相澤のさらなる成長に期待だ
5000mのレースに東洋大から箱根駅伝経験者を含め、多数の選手が出場。トップランナーである川内(埼玉県庁)も走る6組目をトップでゴールした福井(済2=諫早)や、最終組を圧倒的なスピードで制した相澤(済2=学法石川)らが強さを見せた。
田中龍(済1=遊学館)が終始先頭で集団を引っ張る中、福井は集団の中盤に付けチャンスをうかがう。2500m付近に差し掛かると上位集団が形成され、福井を入れた7人に絞られる展開に。レースは4000mまでこう着状態が続いたが、ラスト1周で川内がラストスパートをかけ一気に後続を引き離す。福井はそれにすかさず反応して食らい付き、最後は追い抜いて1着でフィニッシュ。レース後に川内と握手を交わした福井は、昨シーズン思うようにいかなかった分新たなシーズンに向け飛躍の兆しを見せた。
最終組では、相澤が序盤からトップに立つ。時折後ろを振り返り、後続の選手を鼓舞する仕草を見せ終始レースを引っ張った。残り1000mとなったところでペースアップし、そのまま後続に大差を付け1着でゴール。また、相澤の後ろで安定した走りを見せた中村拳(済3=八戸学院光星)は自己ベストを10秒ほど更新し好調さをアピールした。
長い冬が終わりを告げ、新体制となった東洋大のトラックシーズンが始まる。今回のレースは各選手の状態の確認と、試合経験を積むための練習の一環という位置付けだ。今回で調子のよさを示した相澤について、酒井監督は「だいぶ力が付いているので、しっかり春のシーズンで日本選手権の標準記録をつかんでいってほしい」と期待を寄せる。まずはトラックで好成績を出し、その先の駅伝シーズンに向けてチームに弾みを付けていきたいところだ。
■コメント
・酒井監督
(出場の意図は)シーズンインだが練習の一環で、レースのプレッシャーだとかそういうものを試合を通じて経験すること。そういうことを狙いとして出た。(レースを振り返って)田中龍が箱根を走っていてペースメイキングをしていたが、だいぶトラックにつながる動きができてきたので中身のあるものだったかなと。福井は昨年は思い通りにはいかないシーズンだったが、今季は良いスタートが切れそうだなと思っている。あと九州で合宿をやっていたメンバーは、だいぶ疲れが溜まっているのかなという印象が6組7組ともにあった。一方で合宿もやってきたが相澤はだいぶ力が付いていているので、しっかり春のシーズンで日本選手権の標準記録を掴んでいってほしい。
TEXT=稲村真織 PHOTO=大谷達也