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2018.03.30
準硬式野球

[準硬式野球]秋リーグ王者相手に打線爆発 専大を7ー2で下し準決勝進出!

第60回関東地区大学準硬式野球選手権・5回戦

3月29日(日) 早稲田大学東伏見キャンパス軟式野球場


〇東洋大 7ー2 専大


(東洋大)

木村(工2=青森)、割石(社3=越谷南)ー多田龍(ラ3=高松西)


流れを引き寄せるタイムリーを放った山岡

木村は力のある直球で専大打線を封じ込めた

多田龍はダメ押し適時打で勝負を決めた


 関東選手権5回戦の相手は東洋大が所属する東都リーグ昨秋王者の専大。幸先よく先制点を獲得すると、続く六回にも4得点と打線が爆発。7ー2と強豪専大に快勝し、準決勝の舞台へ駒を進めた。


 昨季東都秋リーグで唯一2連敗を喫している専大。遠藤学生コーチ(営2=文京)は「うちで速い球を押しきれるのは木村」とリリーフでの活躍を見せる木村(工2=青森)を先発投手に抜てき。その木村は初回をテンポよく3人で抑えると、「先制点だけは与えないように」と力のある直球で強力専大打線をねじ伏せる。木村の好投に応えようと打線も奮起。五回山岡(法2=柳井)が中前打で出塁すると、四球、セーフティバントと続き、一死満塁で印南(文2=浦和学院)がしぶとく転がし内野安打で先制。その後も若原(社2=九州学院)の犠飛や相手のエラーも絡みこの回3点を獲得する。


 援護をもらった木村は直後に2ランホームランを被弾し一点差に詰められるも、落ち着いたピッチングで後続をシャットアウト。打線も波に乗り、六回には「行きかけていた流れを取り返せた」と山岡の適時打で勝ち越し、長打2本を含む4連打で一挙4得点を挙げた。投げては七回からエース割石(社3=越谷南)が3イニングをノーヒットで締め、7ー2でゲームセット。秋リーグ覇者相手に打で圧倒する結果となった。


 「いい試合運びができて良かった」と印南主将。関東選手権を制するまであと2つ。「全員で泥臭くやりたい」。そう語る眼差しは、優勝へ向け静かに闘志を燃やしている。


◾コメント

・遠藤学生コーチ(営2=文京)

専大はリーグ戦で毎年苦戦させられている。先発にいけるところまでいってほしかったが、よく粘ってくれたと思う。中盤から打線も良くなってきていい勝ち方ができた。(木村先発の意図は)うちが速い球で押し切れるのは木村。その中で状態が良かったのもあるし、相性も良かった。不安もあったが、投手陣が自信を持って送り出してくれた。(次戦へ向け)てっぺんは見えたのであと2つ、いい勝ち方をして決勝に向かいたい。


・印南主将(文2=浦和学院)
昨日の試合を見て木村先発ということがあったったので、すごく良い試合運びができて良かった。始まってからずっと専大と当たることを想定してやってきたので勝てて良かった。(良かった点は)試合を作ってくれたピッチャー陣と泥臭く点を1点ずつ取れた点。あと、初出場の牧にヒットが出たことも良かった。(改善点は)序盤でチャンスを作ってもまだ得点につながっていないところがあったので、そこをもう少し突き詰めてやっていけたらと思う。(自身のプレーは)結局、チャンスでも当たり自体は良くなかったので、良い当たりが打てるようにもう少し修正していきたい。(チームの雰囲気は)1試合目は流れがあまり良くなかったが、試合を追うごとに成長しているなと感じる。(次戦に向けて)ここまで来たらあと2つ勝つしかないので全員で泥臭くやりたいなと思う。

・木村(工2=青森)

いつも先制されるので、先制点だけは与えないようにうちが先制するまで思い切って投げた。立ち上がり3人で抑えることができてよかった。専大は1番から9番までしっかり振ってくるので、甘い球だけ気をつけて自信を持って投げた。次に投げる時はリリーフになると思うのでいつでも出られるように準備をしていきたい。


・山岡(法2=柳井)
1点勝負になると思っていたが、流れで点を取れて6回表に相手に点を取られて流れが行きかけたがベンチの雰囲気を含めて、また流れを取り返せたので勝てたと思う。(自身のプレーは)1打席目に肩が開いているなと思ってそこで微調整して2打席目、3打席目にヒットが打てたのでその修正が良かったかなと思う。(昨シーズン優勝の専大との試合だったが)専大は4年生が結構残っていてその分落ちているかなと思ったが、良いピッチャーが2人残っていて打つのが難しいかと思っていたが、流れで打てて勝てて良かった。(次戦に向けて)どのチームが来ても勝てるようにしっかりと調整して臨みたいと思う。


TEXT=大谷達也  PHOTO=大谷達也、鶴田華穂