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2018.05.04
サッカー

[男子サッカー]リーグ戦初勝利にあと一歩及ばず、駒大に悔しい敗戦

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第4節

5月3日(木) 江戸川陸上競技場

東洋大0-1駒大

<出場メンバー>

▽GK
松本健太(国3=柏U-18)

▽DF

朝妻佑斗 (国3=大宮Y)

市原亮太(国2=横浜創英)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

神山京右(国1=横浜FC・Y)


▽MF
高橋宏季(国4=FC東京U-18)
坪川潤之(国3=矢板中央)→89分 土田直輝(国2=大宮Y)
出村颯太(国4=桐生第一)
飯澤良介(国1=横浜FC・Y)→66分 松崎快(国3=大宮Y)

▽FW
小林拓夢(国3=帝京長岡) →78分 丹代藍人(国4=青森山田)
坂元達裕(社4=前橋育英)


2戦連続でPKを止めた松本

高橋は果敢にゴールを狙った

堅い守りをみせた浦上


 第92回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)が開幕してから3試合を終えて、未だに勝ち星のない東洋大。今節は、ここ3試合9得点1失点と勢いに乗る駒大との一戦となった。タフに戦うチームである駒大に力負けし0-1で惜敗。リーグ戦初白星は次節に持ち越された。


 前半から駒大がボールを支配し、思うようなサッカーができない。我慢の時間が続く中、24分高橋(国4=FC東京U-18)のボールに坪川(国3=矢板中央)が反応。最後は神山(国1=横浜FC・Y)が頭で合わせたが惜しくもボールはバーの上を越えた。そのまま東洋大ペースに持っていきたいところだったが相手DF陣に阻まれる。幾度となくクロスプレーからゴールを狙われるも松本(国3=柏U-18)の完璧な守りで得点を許さず0-0で前半を終えた。

 後半は東洋大ペースで試合が進んでいたが、55分、相手のミドルシュートがゴールネットに突き刺さり失点。普段左利きの選手が右足を振り抜いたスーパーゴールに「あの距離で右足で決められたのはしょうがない」と古川監督は割り切る。東洋大も負けていられないと、高橋を起点に何度もチャンスを作るが1本が決められない。75分には神山がペナルティエリア内でファールをとられPKに。これを松本が2戦連続で見事に止め相手に追加点は与えなかったが、そのまま試合は動くことなく0-1で敗戦した。


 「正直悪くないゲームだった」と浦上が振り返るように内容はまずまずの試合だった。風が舞い向きも定まらず、決してコンディションの良い環境とは言えなかったが「DF陣に関してはほぼパーフェクトで今季一番良い」と古川監督に言わしめた。拮抗した展開でワンチャンスをものにできるかが勝敗を分けた試合。攻守の歯車が噛み合えばおのずと勝利は見えてくる。チームの状況は決して悪くない。古川監督は「このリーグで戦っていけると十分に証明されている」と話す。勝ち点3まであと一歩のところだ。


■コメント

・古川監督

連戦の中で駒澤さんというタフに戦ってくる相手に難しいゲームになるというのは覚悟していたが、選手たちも個々よく対応してくれていてDFに関してはほぼパーフェクトに仕事をしてくれたと感じて、今期一番いい守備をしてくれていたと思う。失点に関しては、こぼれたところを駒澤の10番の選手、左利きだと思うが、その選手にあの距離で右足で決められたというのはある意味しょうがないというか、相手を褒めるしかない。それ以外のところでは跳ね返したりよく我慢したりだったと思う。攻撃の面に関しては、ピッチの状況っていうのもあり、風向きがすごく変わる舞っているような状況のなかでなかなか自分たちのやりたいことがられないという展開になったが、それもこのピッチに来たときに分かっていたことなので、選手たちをピッチに送り出すときに、本来もちろん勝ちを目指すものであるが0-0のスコアでも悪くないというのは話した。本当によくやってくれたというふうに思う。(課題は)今回のような拮抗した試合をどうやって勝ちに持っていくかという所は今シーズン、公式戦を何試合かやってきた中で克服していかないといけないところだと思う。落ち込みすぎず、十分このリーグで戦っていけるというのは証明できているので自分たちを疑うことなく、勝利という瞬間が来るのを待つしかない。(4節終えてチームの状況は)開幕戦のところは大差になってしまったが、それ以外は引けを取らずに戦えていてあとは結果だけ。もちろんそこに結果がついてきていればなおよしというところだが、十分巻き返せる力がこのチームにはあると思う。


・浦上(国4=大宮Y)

風が強くて、ピッチコンディションがあまり良くない状況で、調子のいい駒大だったので、後ろは0でゲームをつくっていこうと話はしていた。正直悪くないゲームだったが、最終的にミドルシュートが入ってしまって、もったいないというか難しい試合だった。毎年、駒大はロングボール主体のやり方で、常にそういうときはDFは競ってセカンドボールの予測っていうのを強く言っているし、そういう部分はできていたと思う。天気だったり、ピッチコンディションに合わせた戦い方をしないといけないと思うし、強いチームは臨機応変に戦っていける。その中で勝てなかったというのはチームの課題だと思う。(次節に向けて)まだ勝ちがないが、ネガティブにならないで自分たちを信じることがすごく大事だと思う。もう一回全員の力を出してやっていきたい。


・松本(国3=柏U-18)

前半は粘り強く戦って無失点で終えられた。試合の流れ的にも最悪0-0で終えて勝ち点1、メンバーも入れ替えていたので、勝って連戦最後の桐蔭大戦に臨めれば良かったですけれど、1点取られてしまった。そこから相手の守備も固くなったので、先制点を取られてしまったのが大きい。グラウンドもあまり良くはなかったので、そこは監督からも割り切るところは割り切ってやるように言われていた。そういうところでは徹底してやれたと思う。(クロスへの判断について)前節の筑波大戦の時にクロスボールに対して自分が出れなかったので、そこで今回は自分から出て相手にプレッシャーをかけていくように心がけた。駒大はどんどんクロスをあげてくるので、自分が出て対処できればいいと考えていた。(PKの場面は)1点取られた中でのPKで、そこで止めて1点差のままいければ最後まで何があるか分からないし、そういう意味でも絶対止めないと行けないなと思っていた。前節の筑波大戦からPKのタイミングあっていていい駆け引きができていると感じていた。そういったところでいつも通りのプレーができているのが大きいと思う。


TEXT=鶴田華穂 PHOTO=土橋岳、美浪健五、廣瀬璃子