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2018.06.10
サッカー

[男子サッカー]今季最多4ゴール!4年生の活躍で東国大に快勝

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第9節

6月9日(土) 味の素スタジアム西競技場

東洋大4-1東国大


<得点者>

32分  高橋

53分  浦上

87分、90+2分 坂元


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国3=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国2=柏U- 18)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)

▽MF

坪川潤之(国3=矢板中央)→63分 桝谷岳良(国1=川崎U- 18)→81分 神山京右(国1=横浜FC・Y)

高橋宏季(国4=FC東京U-18)

野本幸太(国2=市立船橋)

飯澤良介(国1=横浜FC・Y)

▽FW

坂元達裕(社4=前橋育英)

松崎快(国3=大宮Y)→89分 丹代藍人(国4=青森山田)



今季初ゴールを挙げた高橋㊧


2試合連続ゴールを決めた浦上はクリロナポーズを披露



 ここまでわずか1勝と波に乗れない東洋大は東国大と対戦。前半に高橋(国4=FC東京U-18)のゴールで先制すると、後半には浦上(国4=大宮Y)が追加点を挙げる。2-1で迎えた終了間際には坂元(社4=前橋育英)が2ゴールを奪い4-1で勝利。見事に勝ち点3を積み上げ、降格圏を脱出した。

 

 東国大との勝ち点差は3と勝てば順位が入れ替わる可能性もあり「本当に重要な一戦」と古川監督が位置付けた一戦。前半は互角の展開で時間が進む中20分、縦パスを受けた坂元の落としから、高橋がミドルシュートを放つも、枠を外れてしまう。32分に再びチャンスが訪れる。パスを受けた松崎(国3=大宮Y)がタメを作ると「前にスペースがあったので走ればボールが出てくると思った」と最前線に走り込んだ高橋へスルーパス。GKとの1対1を迎えると「あとは決めるだけだった」と冷静にGKの逆を突き、今季初ゴールを決めた。

 1点リードして折り返した後半。53分にFKを獲得すると、高橋が上げたボールにファーサイドで浦上が反応。「宏季から当てるだけのいいボールがきた」とゴールネットを揺らし2-0とする。しかし、得点を奪った直後にファウルでFKを与えると、このFKを直接決められてしまい1点を返される。その後は東国大に押され、防戦一方となってしまう。GK松本(国3=柏U-18)のファインセーブやDF陣を中心になんとか防ぐと、終了間際の87分、逃げ切りたい東洋大に貴重な3点目が生まれる。GK松本のロングフィードが流れたところに坂元が走り込み、ダイレクトでシュート。角度のない位置からニアサイドを抜き、試合を決定付けた。その後、ロスタイムにも坂元がネットを揺らし4-1と突き放し試合終了。古川監督も「やっとエースという働きを見せてくれた」と坂元を称えた。

 

 今季最多の4ゴールを主軸の4年生が奪う活躍を見せたこの試合。試合前のウォーミングアップではサポートにけがで離脱中のキャプテン勝野(国4=浦和Y)をはじめ4年生が入っていた。「(サポートは)何かチームの流れを変えたいと自主的にやってくれて、そういうところに4年生が応えた形だったんじゃないかなと思う」と古川監督は4年生の活躍について語った。

 次節の国士大戦は集中応援となる大事な一戦。浦上は「なんとしても勝ち点3を取って強い東洋大を見せられるように頑張りたい」と意気込む。目標のインカレ出場へ望みをつなぐためにも連勝したいところだ。


◾コメント

・古川監督

勝ち点3差の相手でちょうどそこが降格ラインの境目だったりしたので、仮に落としてしまうとチームの士気が下がってしまうような、本当に重要な一戦だったと思う。まずはそれをものにしてくれた選手たちに感謝したい。(攻撃では)スカウティングのところで相手の前の潰しが強くて、前で奪った時にスピードのあるショートカウンターだとかが東国大の良さだと思っていたので、奪われ方というのは気を付けるように話はしていた。それで、相手が前を狙っているのだったら背後と上手く相手を見ながらやってくれた。前節は前半の最後のところでリードを守り切れずに追い付かれて折り返して、そこから後半持っていかれたようなゲームで、前節のところから学習してまずは前半をリードして折り返せたのが良かった。後半は次の追加点が一つ重要だと話して送り出した。先に追加点を取れて、あとは上手く時間を費やしながら、相手のバランスが崩れたら3点目、4点目とならなくてはいけなかったが、その直後にファウルでセットプレーを与えてそれは入ってしまったので、危ういゲーム展開にはなったかなと思う。苦しい中で坂元がやっとエースという働きを見せてくれた。(4年生の活躍が目立ったが)実は今日ウォーミングアップのところでキャプテンの勝野をはじめ4年生がサポートに入って、何かチームの流れを変えたいと自主的にやってくれて、そういうところに4年生が応えた形だったんじゃないかなと思う。それが直接の要因かは分からないが、それがこういう風に変わったと思っている。(次節に向けて)まず今日勝ったことでつながったと思っているし、次のゲームがより重要になってくる。明大に勝って、連勝することで今日のゲームにつなげていこうとした前節は落としてしまって、重い空気の中、危機感持ってやってきた部分もある。もちろん危機感は薄めてはいけないと思うが、勝つことが一番のクスリになると思うので、また1週間いい空気間で準備して、臨みたい。向こうも必死でくると思うので、それ以上のメンタルとコンディションと整えて、なんとかものにして後期リーグの方につなげていきたい。


・高橋(国4=FC東京U-18)

いい形で幸先よく点を取れて、自分たちの今までやろうとしてたサッカーをこの試合で体現できたのはすごく良かった。(ゴールシーンを振り返って)前にスペースがあったので走ればボールが出てくると思った。いいタイミングで出してくれたのであとは決めるだけだった。(この試合1ゴール1アシストの活躍だが)得点、アシストという部分でチームに貢献するのが自分の中で今年の目標。そこは継続していきたい。(チームとしても4得点と今季最多得点だった)今まで得点をなかなか取れない試合が多い中で、粘り強い守備からカウンターで最後に点を取るというのが自分たちの思う形。そこはみんなで計画してやってきた。その形で点が取れていたので良かった。(次節に向けて)多くの人が見に来てくれると思うので、どんな相手でも自分たちのサッカーをして順位をひとつでも上げていきたい。


・浦上(国4=大宮Y)

勝ち点が近い東国大との対戦だったので、なんとしても勝とうという気持ちで入った。明大に1-0で勝って守備が良くなってきた中で前節3失点してしまった。もう一回守備をしっかりやろうと話していたので、そこはやれていたと思うけれどFKであれ失点は失点なのでそこは目を背けないで向き合っていきたい。(2試合連続のゴールは)今回は(高橋)宏季から当てるだけのいいボールがきた。あの場面で「ファーに蹴ってくれ」とは言ったけれど本当にいいボールがきたので感謝したいですね。(相手FWへの警戒は)町田ブライト選手とは1年生の時から戦っていて、彼の特徴はすごく分かっている。彼からゴールはされなかったけれど、もっとしっかり対応できるシーンもあった。勝ったから良いというわけではないので、彼の体の強さにやられた場面も少なからずあったので、もっと徹底していきたい。(次節、集中応援に向けて)国士大も勝ち点が近いチームで負けてはいけない相手だと思っている。加えて集中応援なので東洋大を応援してくれる人々だったり、東洋大に携わってくれている人が来てくれるので、なんとしても勝ち点3を取って強い東洋大を見せられるように頑張りたい。


[次戦試合予定]

第92回関東大学サッカーリーグ戦1部

第10節 6月16日(土) vs 国士大

味の素フィールド西が丘にて 11:30キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=美浪健五、金澤瑞季