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2018.06.25
空手道

[空手道]全日本個人 初戦敗退も収穫の多い大会に

第62回全日本空手道選手権大会

6月24日(日) 愛知県体育館


男子個人組手


吉田 初戦敗退

粟野 初戦敗退


女子個人組手

宮坂 初戦敗退


積極的に攻めた粟野


全国の舞台のレベル高さを実感した吉田


課題が明確化した宮坂


  各地区の精鋭が集まる全日本空手道選手権大会。東洋大からは関東大会を勝ち抜いた粟野(法4=埼玉栄)、吉田(法3=栄北)、宮坂(法4=日本航空)の3選手が出場した。


    関東大会をベスト32で通過した吉田の初戦。相手に先取を決められ、苦しい展開となる。うまく自分のペースに持ち込むことができず2ー0とリードを広げられてしまった。終盤に1点を返すも、一歩及ばず。悔しい初戦敗退となった。「相手の技術の全てが自分より上回っていた」と全国のレベルの高さを実感した。この経験を胸に、来年こそは最上級生として全国の舞台で躍進することを期待したい。


    続く粟野の初戦の相手は、全国屈指の強豪校である京産大の吉村。試合序盤から持ち味である前に出る攻撃で積極的に攻めるも、なかなか得点には繋がらない。開始48秒に突きを決められ先取され、それが決勝点に。初戦敗退となるも「正確にポイントを取れる技を出していかなければいけない」と今後、全国を勝ち抜くための明確な課題を得た。


    女子組手の部には女子主将の宮坂が出場。試合序盤に先取されるも、突きが決まり1ー1と試合を五分に戻した。しかし後半に上段蹴りを決められてから終始相手のペースに。反撃の一手が出ず、6点差をつけられての敗退となった。「普段の練習から単調な組手ばっかりしていたのが敗因」と宮坂。「チーム全体で様々な相手とのシュミレーションをしていく」と、今季まだ結果奮わずの女子団体チームの底上げを目指す。


   3選手とも初戦敗退に終わったが、全国のレベルに触れたことで克服すべき課題が明確になった。夏が過ぎれば10月には関東団体戦が待っている。一皮向けた選手たちの飛躍に期待だ。



■コメント

・粟野(法4=埼玉栄)

 全国から勝ち上がってきているので、一回戦からみんな強いという印象だった。自分的には個人戦の方が負けても勝っても自分のことなのでやりやすい。自分が楽しむ組手を出来たということを心がけてやっている。(振り返って)自分的には全部出し切ったかなと思う。京産大が去年団体で全国優勝していて強いので、全国で優勝するにはこのくらい強くないといけないのかという体感もできた。団体戦も出るかもしれないので、そのために準備をしっかりしていきたいと思った。(点数で言ったら)50点くらい。自分的には結構攻めたが、突きがぬけてしまったりしたので、正確にポイントを取れる技を出していかなければいけないなと改めて思った。(関東団体に向けて)全日本に出れるように繋げて、その中でもいい成績を残せるようにやっていきたいと思います。

 

・宮坂(法4=日本航空)

 個人戦だったので、今日は少し心寂しい部分と不慣れな部分があった。雰囲気も個人戦なので、自分が勝つという思いが団体戦より多いので、ピリピリしていた部分もあった。でも、やっと初めて出られた全国大会だったので、こういう雰囲気を味わえて良かった。(試合を振り返って)普段やっていないような相手と試合だったので、単調な組手ばっかりしているのはダメなのだと思った。今後は普段の練習から様々な相手とのシミュレーションであったりしていきたい。(関東団体に向けて)自分が大好きな団体戦なので、もっともっとみんなで一致団結してやっていきたいのが一番。最後の年なので、何より楽しいなって思えるようにというのと、今年まだ勝ち上がれてないので、泣いて終わらないように関東団体からちゃんと全国に繋げていきたいです。

 

・吉田(法3=栄北)

 今日の試合は間合いや、突き、蹴りの技術全て相手が自分より上回っていて、すごくいい勉強になった。全日本学生に出られたからこそ学べたことであったので、これからもっと練習して来年度もう一度全日本学生に出場したい。これからも空手道部に貢献できるように頑張ります。

 


TEXT/PHOTO=永田育美