スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

2018年度オープン戦

７月７日（土）　東洋大グラウンド

◯28 東洋大{14−14、14−７}大塚刷毛 21 ※前後半20分

２トライを挙げた高橋

副将の菊池は途中出場し、チームをまとめた

最終戦は、社会人チームである大塚刷毛と対戦した。28－21で勝利し春のオープン戦で全勝する結果となったが、多くの課題が残った。

  先制点は東洋大だった。前半９分、スクラムから高橋（済２＝延岡星雲）が自ら持ち込み中央へトライ。その後コンバージョンも決め７−０とリード。続く11分には2望月（国４＝常葉橘）が大きくゲインし相手陣地へ攻め込む。ラックから素早くボールを出し、矢川（法３＝日大荏原）がトライ。コンバージョンも決め14−０と相手に点差をつけた。流れをつかんだかに思われたが、前半終了直前立て続けに相手ＦＷに攻められトライを許し、同点で前半を折り返す。

  後半、なかなかトライが生まれない中、先にトライを奪ったのは東洋大だった。後半13分スクラムから右に展開し佐藤将（法４＝大分雄城台）がトライ。その後コンバージョンも決まりリードする展開に。しかし、残り時間わずかとなった19分、東洋大の反則から相手にトライを許す。その後コンバージョンも決まり同点に追いつかれる。諦めない東洋大は後半終了直前、相手からボールを奪い右に展開。素早いパス回しで高橋がトライ。コンバージョンも決まり、28−21で勝利した。

  社会人相手に健闘し見事勝利を飾ったかに思われたが、「不甲斐ない試合だった」と菊池（総４＝国学院栃木）。「ディフェンスの配置が取れていなかった」と高野主将（文４＝報徳）が言うように、今試合はディフェンスの甘さから相手にトライを許した場面もあった。オープン戦を通して見えた課題が夏合宿でいかに克服できるかが、秋のリーグ戦の試合結果を左右するだろう。

▪️コメント

・高野主将（文４＝報徳）

（試合を見ていて）チーム方針のアタックや、ディフェンスはできていなかった。得点的に勝てたのは良かったのかなと思う。（オープン戦を終えて）Aチームからしたらやはり全勝できたことは大きい。（自分が）４年間ずっとなかったことだったので良かったことだと思ってる。だが、課題はたくさん見えてきた。ディフェンスがやっぱ配置が取れていなかったり、今日もちょっとそうだったが雰囲気があまり良くなかったので、そこは夏の合宿で改善してシーズンに向けていきたいと思う。（夏の合宿の目標は）３試合あるのでこのまま全勝で行きたい。（リーグ戦への意気込み）やっぱ今年こそ、１部昇格をしたいと思う。

・菊池（総４＝国学院栃木）

今シーズン最悪の出来だった。相手（リザーブ）の人数が少ない中で20分20分にという試合になったが、自分たちのやりたいこと、やるべきことができずに不甲斐ない試合だったと思う。（前半はピッチの外で見ていたが）丁寧に真面目に自分たちのやるべきことをやらないと、どんな相手でも今回のような結果になってしまうということが分かった。（リーグ戦に向け夏合宿に入るが）公式戦で今回のような試合をして負けたら悔いが残ると思うので、しっかり修正して、全ての試合で力を出し切れるように頑張っていきたいと思う。

・高橋（済２＝延岡星雲）

今試合自らボールを持って攻めてトライ2本決めたが、今までは自分で行くことはしなかった。たまたま今日は前が空いてたので、攻めることができた。チームのみんながボールを運んでくれた。昨年から試合出場していて、去年は前半から。今年は後半から出ることが多い。なのでチームのテンポを意識して試合に挑んでいる。今年の目標はテンポを上げて早いラグビーができるようにしてトライを取っていきたい。

TEXT=吉留奈津  PHOTO＝仲宗根優介、森美香子