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2018.09.01
ラクロス

[女子ラクロス]リーグ戦開幕!初戦は大東大に4-5と惜敗

第31回関東学生ラクロスリーグ戦女子・2部Aブロック

8月30日(木)

大東文化大学緑山グラウンド


東洋大4-5大東大



3得点を決めた青木


古賀は流れを引き寄せた


ゴールの喜びを爆発させた


 第31回関東学生ラクロスリーグ戦が開幕した。初戦、大東大にAT青木(ラ4=東洋)を中心に均衡した試合展開を見せたが、4―5で惜敗。因縁のライバル相手に黒星スタートとなった。

 

 昨年も初戦で対戦し、接戦を繰り広げた因縁の相手である大東大。相手選手の個人分析もし、リーグ戦に備えてきた。

 前半7分、先制点を決めたのは東洋大だった。ゴール裏からボールを運びAT橋口(社3=伊奈学園)が流れるようなパスをすると、青木がシュートを決めた。青木は「連携プレーで去年からやっていた形なのでこれからにつながるし、自信になるプレーだった」と橋口との抜群の連携プレーを振り返った。その後、大東大に1点、2点と立て続けに得点されると1―3と逆点を許し、試合の流れは大東大ペースに。しかし、前半終了間際、この日2得点目となる青木が鋭いシュートを決め2-3で試合を折り返した。

 1点ビハインドで迎えた後半6分、ついに流れは東洋大に。ファールからフリーシュートのチャンスを掴み、リーグ戦初出場のMF古賀(ラ2=八王子東)がゴールに向かって一直線に得点を決めた。「自分が決めて東洋の流れを作るぞという気持ちでシュートを決めた」と華々しいデビュー戦を語った。東洋大の勢いは止まらず、その1分後、青木が3得点目となるゴールを決め4-3とついに逆点。青木はG窪田(ラ4=大宮光陵)と抱擁し喜びを爆発させた。しかし、大東大も黙ってはいない。1点を返され、同点になるとさらに両チームの攻防は激しくなる。均衡した試合展開に中、迎えた残り3分、ついに大東大に得点されそのまま試合終了。惜しくも勝利を掴むことはできなかった。


 昨年は1部入れ替え戦までわずかに手が届かなかった。その悔しい気持ちを力に今年も“1部昇格”を目指してリーグ戦に臨む。東洋大女子ラクロス部史上、最大規模となる101人で臨む今季は“PRIDE”をチームスローガンに自分たち自身に誇りを持って目標に突き進む。MF西村主将(ラ4=宇都宮中央女子)は「1から4年生の中で風通しがいい、チームワークのいいチームになっているのが強み」と今季チームに期待を膨らます。次戦は3部から昇格してきた日本女子大。この敗戦を糧に、目標に向かって彼女たちはさらにステップアップしていく。


■コメント

・西松主将(ラ4=宇都宮中央女子)
今年のチームは自分自身としても主将をやらせてもらって、すごく自信があるチームだったので、競り合った試合だったが勝てると思っていたので悔しい。(大東大戦に対策は)大東は去年もだったが、因縁のライバルというか、いつも競り勝つ試合をしていたので、一戦目ということもあって絶対勝ちたかったし気合を入れていたところもあって、気持ちとしても準備をしていた。相手は部員数が少ないのでメンバー、一人一人の個人分析に力を入れてライドなども新しいものをやったがあまり上手くできなかった。(敗因は)色々あると思うがグラウンドボールを取りきって自分たちのマイボールにするというところ。あとは練習ではクリアが上手くいっていたが、今回は上手くつなげなくて前に運べなかった。(今期リーグ戦の目標)毎年そうだが今年は絶対、一部昇格をするということが目標。(チームの強み)101人という大きな大所帯になっているが、今までの歴史の中でも一番仲がいい。1から4年生の中で風通しがいい、チームワークのいいチームになっているのが強みだと思っている。そういう環境で練習をしてきているので、下級生から上級生でアドバイスなど言い合える環境があるので、それをプレーに生かせれば絶対一部昇格できるチームになっているのかなと思う。(PRIDEというチームスロガーンは)このチームは大学4年間でしかないチームだが、その中で大学で週5回、ラクロスしている自分たち、今まで作り上げてきた歴史、ラクロスに対してもそうですし、コーチの方々に誇りを持つという意味。あとは自分が誇りに思っているチームを応援してくれる方々、観客の方々にも愛されるようなチームを目指したいということでPRIDEを掲げている。(次戦の試合に向けて)1週間もなくてハードスケジュールだが、練習から毎日全力を尽くすということをやって、次の一戦、50分で必ず勝ちきれるように基礎から見直して頑張っていきたい。


・青木(ラ4=東洋)

初戦ということで、昨年も戦っている相手だったので勝つことだけを考えて挑んだが結果的には足りない部分が多くて負けてしまった。悔しさが一番。あと4戦を勝ちきるしかないので切り替えて頑張るしかない。(3得点だが)1点目は後輩の89番の子と連携プレーで去年からやっていた形なので1発で決められたのはこれからにつながるし、自信になるプレーだった。2点目はフリーシュートではないが回りにDFがいない状態でリスタートという形だったので自分で決めきるぞという気持ちで打った。決められたので良かったかなと思う。後輩の今年初めてリーグ戦出た子が1点決めてくれて、その後に続けて得点できて東洋大の流れを作れたのは良かった。(敗因は)全員が絶対勝ってやるぞという気持ちで挑んでいたと思うが前半で自分たちの思っていたプレーが出来なくて失点してしまったときに、ミスを上手く受け入れられず流れを変えられなかった点。上級生がもっと声かけやプレーで流れを変えるべきだったのに引っ張ることができなかった。3、4年生がもっと引っ張れたら良かった。(今年のチームは)昨年までは一つ上の先輩方が上手で、リーグ戦も引っ張っていってくださっていたので新チームになった当初は不安が大きかったが、今年は東洋大女子ラクロス部史上最多の101名でチーム作りをしていて組織としては今までで一番強いと思っている。あとは力をつけていくだけ。(目標は)チームとしてはあと4試合勝って入れ替え戦に進み勝ちきって1部昇格すること。個人としては、ATというポジションはシュートを決めてなんぼだと思っているのでたくさんシュートを決めてチームの流れを作っていきたいと思っている。(次戦に向けて)日本女子大は昨年3部にいて今年昇格してきたチーム。一度5月頃に行われたスーパーカップで対戦しているが同点で終わってしまった。そこから月日がたって東洋大も進化していると思うのでそこを見せつけて勝ちたいのと、大東大戦を振り返って何がいけなかったか考えて次こそ圧勝したい。


・古賀(ラ2=八王子東)
(試合を振り返って)初戦ということもあって皆んな気持ちも一つになって全力で戦ってきた。大東大は去年も初戦であたっていて因縁の相手ということもあり、関わりも深く、絶対勝ちたい相手だったが、あと一歩というところで負けてしまい悔しい。(3点目決めたときの気持ち)自分が決めて東洋の流れを作るぞという気持ちで強気でシュートを決めた。(アウェイでの試合だったが)相手校も結構応援がすごかったが、私たちも負けないくらいの応援があり、力になった。アウェイを感じさせないくらい応援が力になった。(次戦に向けて)今日の試合で課題もたくさん見つかったので、時間は短いがその期間で一つ一つ目の前のやるべきことを一個一個潰していって、次は必ず勝てるように調整していきたい。


TEXT=水野桜 PHOTO=鶴田華穗、鈴木拓磨