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2018.09.05
水泳

[水泳]インカレ直前特集⑥目標を達成し、インカレを恩返しの場に〜渡邊彩〜

 9月7日~9日に、学生日本一を決める第94回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が横浜国際プールで行われます。それに際し、インカレ開催前日まで注目選手のコラムをカウントダウンでお届け!本日は今年7年ぶりの自己ベスト更新で勢いに乗る渡邊彩選手です!

 東洋大では「REVERSE(リーバス)」のスローガンの下、男子は総合3位、女子は総合優勝で王座奪還を目標に掲げてインカレに挑む!年に1度チーム対抗で挑むインカレは、熱戦が繰り広げられること間違いなし!

 

 今年に入り、北島康介杯、日本選手権、ジャパンオープンと自己ベストの更新を絶やすことなく躍進し続ける。今、東洋で一番勢いづいている選手が、渡邊彩だ。

 去年のインカレでは思うような泳ぎができず、目標のA決勝進出はかなわなかった渡邊彩。また、同期の遠山(国3=白百合)が表彰台に上ったことに、喜びと同時に悔しさも感じたと語る。その悔しさをバネに冬の練習に励み、1月の北島康介杯では実に7年ぶりとなる自己ベストを更新し、自身の泳ぎに大きく自信を付けた。

 そんな渡邊彩は、インカレを「感謝の気持ちを恩返しできる場」であると語った。常に周りへの感謝を忘れず、成長した自分の姿を見てほしいと語る渡邊彩のインカレにかける思いの強さは人一倍。今年のインカレでは、表彰台で満面の笑みを見せる渡邊彩の姿を見ることができるだろう。

――今年に入りベストタイムが続いていますが、冬の練習を通じて成長したと感じることはありますか

去年、一昨年の冬はこなすだけで精一杯というか、大学の練習のサークルに慣れていない部分もあって。練習の内容を自分で考えながら泳ぐというよりはただこなす感じだったんですけど。今年の冬は、自分でもっと泳ぎをこうしたら速くなるとか楽に泳げるとかを考えながら泳げたので、こなすというよりは、そのもう一歩先の練習ができたかなって思います。

――その中で心境の変化はありましたか

そうですね…多分心境の変化が一番大きくて、去年のインカレで、同期の遠山がメダルを二種目でとったのがすごく自分の中で刺激になったというか、すごく嬉しかった半面、正直ちょっと悔しかった部分もあって。それが冬の練習にもつながったと思うんですけど。新シーズンが始まるときに、10月から自分の中で、小さな試合でもすごく大事にしていこうという気持ちになれて。それが集中力というか、一つの試合が終わってもまた次の試合があるから集中して練習できたかなって思います。

――大学生になってからこれまでの大会を振り返ってみて、いかがですか

1,2年の時はベストタイムとか全然出なくて、高校の時も1回もベストが出なかったので…このまま大学も終わっちゃうのかなって思ってたんですけど、短水の1バック(100m背泳ぎ)はベストが出せてたので、今年の1月にまた短水路のベストが大学に入って初めて専門種目で出せて、そこがきっかけになったというか。自分の中で、次のレースも大丈夫かなって思える自信につながったと思います。

――最近の泳ぎの調子はいかがですか

100点とは言えないんですけど、インカレに向けて調子も少しずつ上げていけてると思うので、このまま調子を上げていってインカレではベストを出したいなって思います。

――練習で特にどんなところを意識していますか

一本目からちゃんとタイムを出していくっていうことと、私はスピードがやっぱり一番なので、25のダイブとか、50のダイブとかだけは外さないようにやってます。

――オフはどのように過ごしていますか

私1年生の時とかあんまり外に出なくて、ずっと寮にいるタイプだったんですけど、ちょっとずつ外に出て遊べるようになってきて…なんか人が多い所とかあんまり好きじゃなくて、東京ってどこ行っても多いじゃないですか。それが逆にストレスで寮にいたんですけど、最近は同期とかと遊びに行ったり、後輩とかと一緒に遊んだりするので、それでリフレッシュできて、次の週からまた頑張れるようになってるかなって思います。

――試合前に聞く勝負曲はありますか

この曲!っていうのはあまりないんですけど、嵐の曲を聴いたりすると落ち着きます。新しい曲とかは聞かないようにして、前から聞いている曲とか同じような曲を5曲くらいリピートでかけたりしてます。

――尊敬する選手はいますか

ずっと尊敬していたのは寺川綾さんなんですけど。身長も高くてスラっとしてて綺麗で、泳ぎも綺麗じゃないですか。で、速くて…(名前も)同じ「あや」なのですごくかっこいいなって前から思っていました。

――渡邊さんにとってインカレとはどんな大会ですか

一番結果を見せつけられるというか、人の印象に残せる試合だと思うし、あとは、先輩方にも成長した姿を見てもらえる一番の試合だと思います。親の感謝とかを大学に入ってからすごく思うようになって。高校の時は毎日いたので、ちょっと…嫌だなって思うときもあって。でも大学に入ってから、お母さんが毎日ご飯を作ってくれていた大変さとかもすごく分かるようになって、そういう感謝の気持ちを一番結果で恩返しできる場所かなって思います。

――最後に、インカレの目標を教えてください

ベストで最低A決勝に絶対残るっていうことと、3位からは0.1ずつくらいしか差がないので、表彰台を狙って頑張りたいと思います。


■渡邊彩 (わたなべ・あや)

学部・学科/経営学部・会計ファイナンス学科

生年月日/H9・11・29

血液型/A型

出身地/宮城県

出身高校/東北高校

エントリー種目/100m背泳ぎ

TEXT=牧田のどか

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