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第87回日本学生陸上競技対校選手権大会
9月6日(金)〜9日(日) 等々力陸上競技場
▼3日目
男子100m準決勝
1組(風:-1.5)
1着 宮本 10"53 ※決勝進出
3組(風:-1.5)
3着 松尾 10"43 ※決勝進出
男子100m決勝
(風:-1.4)
6位 宮本 10"45
7位 松尾 10"57
男子200m予選
2組(風:-1.0)
3着 宮本 21"69
4組(風:-1.3)
3着 松尾 21"44 ※準決勝進出
5組(風:-1.7)
3着 ウォルシュ 21"49
男子400m決勝
1位 ウォルシュ 45"75 ※=大会記録
男子800m予選
1組
5着 坂本 1'54"80
7組
5着 増田 1'53"71
男子5000m決勝
19位 山本修 14'57"84
DNS 渡邉
男子3000m障害
1組
5着 小室 8'54"57 ※決勝進出
男子走幅跳
DNS 津波
男子4×400mリレー予選
3組
1着 東洋大(櫻井朴ー池田ー松原ー吉津)3'07"22 ※決勝進出
女子5000m決勝
DNS 白川
DNS 和田
全カレ3連覇を飾ったウォルシュ
100mで入賞を果たした宮本(左)、松尾
東洋大記録保持者として決勝に期待がかかる小室
全日本インカレ(以下、全カレ)3日目はウォルシュ(ラ4=東野)が400m決勝に出場。大会タイ記録で3連覇を飾り、4年間の集大成を見せた。他にも宮本(法1=洛南)、松尾(総2=神辺旭)が100mで入賞。全カレ最終日へ向け、勢いをつける結果となった。
ウォルシュにとって今大会か東洋大のユニフォームを着て最後の400m。「勝ちにいくのが重要」とウォルシュ。勝ちを優先するため、武器である前半から飛ばす走りを抑え、後半に意識を寄せてレースに挑んだ。
レースプラン通り抑え目にスタートを切るものの、圧巻の走りで最後のストレートをトップで迎えるウォルシュ。だが、伊東(早大)のラストスパートが徐々にウォルシュとの差を縮め始める。逆転負けの雰囲気が漂うも、王者はそれを許さなかった。僅差で伊東をかわし切ると、そのままトップでゴール。これで大会3連覇、そして大会タイ記録の45秒75をたたき出し、ゴール後には思わず安堵(あんど)の表情を浮かべた。
同じく3連覇がかかる4×400m(以下、マイル)リレーは危なげなく1着で決勝へ駒を進めた。決勝ではウォルシュを投入し、3連覇、そして学生記録を視野に入れる。
激戦区の100mでは宮本、松尾の2人が決勝に出場。宮本が6位、そして松尾が7位入賞を飾った。宮本は世界ジュニアなど連戦の疲れもあったのか、思い通りの結果とはならなかったものの、その加速力でルーキーとしては異彩を放った。また松尾は準決勝で向かい風ながら10秒43の自己ベストを更新。梶原監督は決勝に進出したことも含め、「確実に成長している」と称えた。
長距離部門からは3000m障害に小室(済3=仙台育英)、5000mに山本修(済4=遊学館)を投入し勝負を仕掛けた。予選に出場した小室はランキングトップの塩尻(順大)が飛び出すレースとなったが、落ち着いた走りをみせ決勝進出圏内の5着に滑り込んだ。一方けが明けのエース山本修は苦しいレースとなった。序盤から留学生選手の後ろで積極的なレースを展開するものの、2000m以降の急激なペースアップに失速。無念の19位に沈んだ。
全カレも終幕まで残り1日に迫った。3連覇がかかるマイルリレーを中心として、さらなる好成績に期待せざるを得ない。
■コメント
・ウォルシュ(ラ4=東野)
やはりタイムを狙いたかったが、勝ちにいくのが重要なのかなと思ったので、前半抑えて勝ちにいくレースをした。(タイムや結果について)4年間の集大成として、勝ちでまとまったというのはよかったと思う。でもタイムはまだまだ伸びると思うので、ステップアップとして捉えています。(マイルの意気込みを)マイルはもちろん勝って当然なので学生記録を狙っていきたい。
・松尾(総2=神辺旭)
(100mと200mのレースプランは)100mは監督と話し合って、自分のレースでトンネルくぐって走れるように相談して、走れたので、自己ベストという結果もでたし決勝に行けて8人の中で走れたことがよかった。200mは疲れていて、あまりいい走りができなかったが、運良く準決勝に行けたので、しっかり修正して準決勝は走りたい。(全体的に向かい風だったが、レースへの影響はあったか)昔から向かい風の中で走っていたので慣れていた部分はあったが、この1年で力をつけてきていたので、特に感じることはなかった。(自己ベスト更新の気持ちは)2年ぶりの自己ベスト更新なので、凄く嬉しい。(明日の200mへの意気込み)20秒台、自己ベストを目指して走りたい。
・宮本(法1=洛南)
(今日のレースを振り返って)100mは決勝に残れて上位目指していたが、いい結果がでなくて悔しい。1年生ながら決勝残れて勝負できたのは良かったかなあと思う。(今日のレースの課題は)予選のレースが1番よくて、準決勝と決勝はあまりよくなくて、予選の走りが決勝でできたらいいかなあと思います。(100mの決勝で隣のレーンが多田だったが意識はしてたか)特に意識とかはしてなくて、でも前に出てくるのはある程度想定していた。自分の走りがスタートでよくなくて、勝手に置いていかれて巻き返すことができなかった。(今後の意気込みは)自己ベストをしばらく出てないので、まずは更新を目指して今後のレースにつなげていきたい。
TEXT=大谷達也 PHOTO=小野由佳莉、稲村真織、長枝萌華