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2018.09.10
アイススケート

[アイスホッケー]慶大に7-2で快勝 1年生DF福田の初ゴールも

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

9月9日(日) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ


○東洋大7-2慶大


[ゴール(アシスト)]

1:45 渡邉(柴田、武部)

18:01 所(川口、佐藤)

28:21 福田(柴田、武部)

34:41 坂本(阿部、古川誠)

44:38 福田(柴田、渡邉)

50:36 渡邉(古川誠)

59:59 所(福田、武部)



初ゴールを決めたDF福田


貪欲にゴールを目指すFW所


ディフェンスの要・DF渡邉もこの日2ゴール


4点目を決め、笑顔を見せるFW坂本(左)とDF川口




   前日の敗戦を糧に臨んだ慶大戦は7-2で勝利し、課題であったディフェンス面でも良いプレーが見られた。試合終了1秒前にも加点するなど60分間集中力が途切れることなく引き締まったプレーで慶大に快勝した。


   初戦と同じく意識していた入りの1ピリ。「いいスタートが切れた」と鈴木監督が話した通り、1ピリ開始から1分で先制。「練習しているような形で打った」(渡邉)と、FW柴田(社4=武修館)からのパスをDF渡邉(社4=日光明峰)がゴール正面から打ち込み、幸先のよいスタートを切る。この日ゴールを守ったGK水田(社3=駒大苫小牧)も足で弾いたり手でキャッチしたりするなどして好セーブを見せた。その後開始18分には相手キーパーがパックにつられてゴール右端に寄ったところで、DF川口(社3=白樺学園)のパスをFW所(社3=駒大苫小牧)が受け取り悠々とゴールし2点目を追加。


   2ピリでは慶大のペナルティで数的有利な状況が多々訪れるも得点に至らない場面が続く。そんな中で3点目を決めたのは1年生DF福田(社1=日光明峰)。「先輩がいいパスをくれたのであとは決めるだけだった」と、角度のない位置からパックをゴールポスト上部に突き刺し、大学初ゴールを決める。ゴール後に先輩から頭を小突かれ、DF福田は笑顔を見せた。その6分後には、FW坂本(社4=八戸工大一)が2戦連続でゴール。けがから復帰後に「同期が頑張っているから自分も復帰して頑張ろうと思った」(坂本)と感謝を口にした、リハビリ中に支えになった9人の同期。そんな同期であるFW阿部(社4=白樺学園)とFW古川誠(社4=白樺学園)からのパスを受け、FW坂本がパックをゴールに押し込む。鈴木監督も「けがの間一生懸命地道に努力してくれていたことが今の結果に結び付いている」とFW坂本の連日の好プレーを賞賛した。しかし2ピリ終了まで残り4分のところで、1点を失ってしまう。


   4-1で迎えた3ピリ。開始5分でDF福田がこの日2本目のゴールを決め、慶大に流れを譲らない。その6分後にはFW古川誠のパスをDF渡邉がゴールに叩き込みさらに点差を付けていく。しかし試合終了まで残り47秒、SH(ショートハンド)の状況で慶大に2点目を奪われる。6-2のまま試合終了かと思われたが、最後までゴールを狙う貪欲な姿勢を見せた東洋大。試合終了までわずか1秒の場面でFW所が7点目を押し込み、試合終了のブザーが鳴った。


   前日の敗戦から気持ちを切り替えて臨み、攻守で良いプレーが見られた今試合。だが「1敗もできない状況」とDF渡邉は気を引き締める。現在2戦を終えて勝ち点3の東洋大。優勝に向け一戦一戦自分たちの力を出し切り、ここから勝ち点を積み重ねていく。



◼️コメント

・鈴木監督

まずはいいスタートを切れたのと、60分間集中して東洋らしいホッケーを続けられたので本当にいい勝負だったと思う。(昨日に比べてディフェンスは)試合前も今日のキーポイントとして守りの部分を選手たちに伝えた。そこをしっかり実行してくれた。(初ゴールの福田選手は)1年生ですごくいいプレーをしてくれていた。なかなか得点はずっととることができなかったが、今日しっかり得点もとることができて本当に60分間いいゲームをしてくれました。(坂本選手の2戦連続ゴールは)けがの間一生懸命地道に努力してくれてたのがやっぱり今の結果に結びついてる。本当に試合の中でもいい努力を続けてくれてるので数字も出てくれて本当にうれしい。(メンタルトレーナーの辻さんは)昨日の敗戦からすごく良いタイミングで選手のメンタル面をサポートしてくれたのでそこも勝利に結びついた部分だと思います。(次戦に向けて)どの相手とも良い試合をすると思うので、どこと対戦するか関係なく一戦一戦自分たちの力を出せるようにまた準備したいと思う。


・DF渡邉(社4=日光明峰)

昨日の敗戦から、みんながどういう気持ちで挑んだかは分からないがとりあえず勝てて良かった。(2ゴールについて)1点目は練習してるような形で打ったら入った。2点目はいいジャンプアップから3-2の形で決められて、練習からそのシチュエーションで練習していたので決められて良かった。(ディフェンス面の手応え)個人的には昨日も今日も変わらず、いつも通りプレーできていた。(最後のリーグ戦だが)中心DFとしてしっかり自覚持って、ミスしないで安定したDFとして成長して、チームにプラスになる存在になれればと思う。(次戦に向けて)昨日1敗してしまって、自分たちは優勝目指しているので1敗もできない状況。あと1週間あるので一つ一つの練習を大切にして、いい流れで試合に臨めたらと思う。


・FW所(社3=駒大苫小牧)

昨日は負けてしまったが、今日はみんながシンプルにホッケーをやれていたんじゃないかなと思う。(2ゴールについて)1点目は練習通り、自分がゴール前に入ってるところにDFがいいシュートを打ってくれてこぼれた。2点目は充男くん(福田)がいいパスをしてくれたのでそれを決めるだけだった。(リーグ戦初勝利の手応えは)昨日の初戦は自分自身ガチガチで、やりたいことができていなかった。最近うまくいってなかったところがあったのでそういうのをひっくるめると少しずつ良くなって、また次の試合もいい状態で迎えられるのではないかと思う。(リーグ戦を通してどういう存在になっていきたいか)得点を取るのがうまい人はいると思うので体使ったプレーとか相手のシュートブロックとか、小さいところをやってチームに必要とされる存在になりたい。(次戦に向けて)東海大との初めての試合。メンタル的にも相手を見下したプレーとかそういうの無しで100パーセントで相手に向かえるように、この1週間しっかりと準備していい試合にしたい。


・DF福田(社1=日光明峰)

初ゴール決められたのでうれしかった。(ゴールシーンを振り返って)(1点目も2点目も)先輩がいいパスをくれたのであとは決めるだけだった。(ディフェンス面の手応えは)昨日はあまり足が動かなかったのでアップから気合いを入れてやった。今日は最初から足が動いたのでこれからもアップから気合い入れてやろうと思う。(次戦に向けて)今日は失点してしまったので次戦は失点しないように、勝てるように頑張りたい。



TEXT=川口朋珠   PHOTO=金澤瑞季