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2018.09.24
アイススケート

[アイスホッケー]FW所4ゴール! 日体大に勝利するも反省見える結果に

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

9月22日(日) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ


○東洋大5-3日体大


[ゴール(アシスト)]

11:45 所(柴田、福田)

13:17 所

14:37 所(武部、柴田)

50:14 渡邉(所、柴田)

51:57 所(柴田、武部)


4得点を挙げたFW所


攻守にわたって活躍のDF渡邉


FW柴田は3アシストでチームに貢献


関東大学アイスホッケーリーグ戦(以下、リーグ戦)4戦目の相手は日体大。1ピリでFW所(社3=駒大苫小牧)が3得点を決めるも、2ピリで同点に追いつかれ苦しい展開に。しかし流れを取り戻した東洋大は3ピリで2ゴールを決め5-3で勝利した。

 

スタートから6分後、日体大による立て続けのペナルティで東洋大は得点を決めたい局面。しかしツーメン・アドバンテージ(2人多いPP(パワープレー))のチャンスをものにできず、開始約10分はなかなか点が入らずもどかしい時間が続いた。ここからゲームを動かしたのはFW所だ。ゴール後方にいたFW柴田(社4=武修館)からパックを受け取るとゴール前から押し込み1点目を決める。そして今度はライトゾーンからスラップショットを決め2点目。さらにFW武部(社2=苫小牧工)からパスをもらうと好機をうかがってシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。FW所はわずか3分もたたないうちにハットトリックを達成。

 

しかし2ピリでは激しい攻防を繰り返すも得点を入れることはできない。鈴木監督が「試合が終わったようにスイッチがオフになった」と振り返るように、1ピリから一転して日体大に主導権を握られてしまう。PPの場面では、ゴールを決めたいところだが生かしきれず日体大に失点を喫する。立て続けに3得点を決められてしまった。

 

同点で迎えた3ピリ。1点でも決めたい両チームのプレーはさらに激しさを増す。FW柴田がショットを放ちゴールをサインする赤色のランプが点灯するも、これはキックショットと判定され得点とはならず。しかし着実にペースを取り戻した東洋大は追加点を決める。FW所から角度のあるパスをもらったDF渡邉(社4=日光明峰)がゴール。続いてFW柴田が打ったシュートは惜しくも相手GKに阻まれた。しかしこぼれたパックをFW所が逃すことなく流し込んだ。最後まで貪欲なプレーで粘り、最終スコア5-3で試合を終えた。

 

1ピリで3得点を決めたが、「変な余裕が出てしまった」とDF渡邉が語るように逆にそれがチームの気持ちとプレーを緩めてしまう形になった。リーグ戦トップの明大、中大、早大に勝つためにも精神面の強化がますます必要だ。この反省を生かして次の中大戦でも勝ち点3をつかみ取る。


■コメント

・鈴木監督

スタート10分くらいは動けていなくて、そこから点数が入り1ピリはいい形で終わったが、2ピリは完全に試合が終わったようにスイッチがオフになってしまった。3ピリでは気持ちもプレーも切り替えて勝ち点3を取れたのは良かった。今回のリーグ戦ではうちのチームもそうだが、どのチームが勝ってもおかしくないような点差になっているゲームもある。そういう意味ではうちにとってはすべてがビックゲームである。(FW所の4得点)あのライン自体が体張ってパック守ってみんなでスケートをするというハードワークのラインなので、それが所から上手く得点につながった。選手も今日かなり反省だったりもっとできるっていうのがチーム全体にあったと思うので、それからすぐ2日後に試合ができるのはいいと思う。中大さんはいいチームなのでこっちもいいチャレンジをしていきたい。


・DF渡邉(社4=日光明峰)
スタートからあまりよくなかった。得点が入ったのはいいが、そこから変な余裕みたいなものがでてしまった。毎年起こるがチーム全体で本当に考えて、個々ではなくチーム全体で雰囲気作りをしないと学んでいかない。この先中大戦とかもあるのでその時しっかりチーム全体でいい雰囲気で60分間戦えるように。皆がそういう意識持ってくれたらと思う。(2ピリの失点に関して)アタッキングゾーンなどでの軽いプレーが失点につながっている。油断したプレーが3失点につながったと思う。(自身の得点シーンを振り返って)3ピリはチャンスがあったら決める気持ちでずっと挑んでいた。パスが角度変わって僕のところにきて、そこを打ったら入った形。(その時の心境は)とにかく1点が欲しい場面だったので、よかったというのが一番の素直な気持ち。(次戦に向けて)1日空いてすぐに試合なので。すぐに気持ちを切り替えて勝てるように、個人個人ももちろんだがチーム皆でちゃんと準備していきたい。


・FW所(社3=駒大苫小牧)

1ピリで3点決めてみんな安心した部分が多かったので、2ピリで舐めたプレーというか適当なプレーばかりしていたので監督もコーチも怒ってしまってみんなスイッチが入ったって感じですね。(4ゴールを決めて)調子は良くないです。足とかも重くて全然うまくいかなかったですけど、たまたまゴールが決まったという感じです。(第1セットでの得点が多いが)合宿のときからずっとFWもDFも5人でやっていたので、練習していくうちに勝手に息が合って、僕的にはやりやすい。(中大戦への意気込み)また4点入れることは可能ではあるけどさすがに無理なので1点でもとれたらいいなって思う。自分のやることをやっていれば自ずと1点とれると思いますし、チームが勝てば一番良い。中大戦は本当に、勝ちにいきたいです。


TEXT=伊藤なぎさ、PHOTO=外狩春佳、川口朋珠、越塚日南