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第30回十日町長距離カーニバル
9月29日(土) 十日町陸上競技場
男子中学・一般5000m決勝
7組
3位 小倉 14'56"63
DNS 腰塚
一般男子10000m決勝
1組
3位山本修 29'06"27
4位 相澤 29'17"03
5位 今西 29'17"37
6位 浅井 29'35"05
7位 定方 29'46"20
9位 田上 29'54"49
10位 中村拳 29'55"19
11位 岡里 30'11"34
12位 大澤 30'24"00
13位 中村駆 30'32"22
14位 飯島 31'12"12
DNF 西山
DNS 小笹
DNS 小室
DNS 鈴木
DNS 橋本
DNS 吉川
2組
2位 杉村 30'37"41
5位 山口 30'40"54
11位 藤城 30'56"43
14位 山本瑛 31'07"61
DNS 野口
復調の兆しを見せた山本修
今西は自己ベストを大幅に更新した
新潟県にて十日町長距離カーニバルが開催された。男子長距離部門が出場し、中でも今季けがに苦しんでいた山本修(済4=遊学館)が復調の兆しを見せるなど、目前に迫る出雲駅伝(以下、出雲)に向けて内容のあるレースになった。
注目は10000m第1組。地元十日町出身であるかつてのエース、服部勇馬(H27年度済卒=トヨタ自動車)が出場と注目を集めた同組に、東洋大から11名の選手が出場した。序盤からその服部が2名の外国人ランナーを引き連れ、驚異のペースでレースを展開。東洋大はペースメーカーを務める西山(総2=東農大二)を先頭に、ハイペースな先頭集団とは距離を置いてレースを進めた。5000mを過ぎると次第に東洋大の集団もまばらに散り始める。やがて西山が外れたところで先頭を引っ張ったのは相澤(済3=学法石川)、山本修の2名。「終始余裕をもって走れた」と山本修。最後は相澤を離し、東洋大トップでゴール。出雲へ向け好感触をつかんだ。
大黒柱としてフル回転した昨年とは対照的に、今シーズンは故障に喘いだ。今大会を含めレースの出場はわずか4回、特に全日本インカレ(以下、全カレ)5000mでは自信を持ってスタートラインに立つことはできたが、本来の走りができず悔しい結果に終わった。「自信を失いかけた」と振り返る山本修だったが、夏合宿を経て状態を取り戻しつつある。あくまで調整目的で出場した今レースは、自身の課した設定タイム(29分10秒)を悠々と達成。出雲でのエース完全復活が待望される。
出雲のエントリーメンバーが多数出場する中、今西(済3=小林)が好走を見せた。終盤相澤、山本が集団を引っ張る中、少し後方でレースを進める。ラストスパートでは相澤に迫る勢いで巻き上げ、自己ベストを大幅に更新した。今西は「(山本)修二さん、相澤、西山の三本柱以外でどれだけタイムを稼げるかが優勝のカギとなる」と分析。「自分がその役割を果たす」と出雲への意気込みを語った。
残り1週間を切った出雲。「出雲から(優勝を)取りに行くつもりで、学生駅伝3冠を目指していきたい」と酒井監督は口にする。黄金期最盛のため、新たに掲げた駅伝スローガンは“鉄紺の真価でくつがえせ”。再び学生長距離界の主役へ、鉄紺の逆襲が始まろうとしている。
■コメント
・酒井監督
今回は出雲のエントリーメンバーを練習の一環として出場させた。レース感をつけさせる目的で、結果はまずまずといったところ。(山本)修二が走れていたし、今西もベストを更新した。相澤はいつも通り。西山には最初からペースメーカーとして走ってもらった。修二は全カレの5000mであまり良い結果ではなかったが、ここにきて状態を上げてきていると思う。(出雲に向けての課題)選手層といったところを今一度見直さなければいけない。出雲から(優勝を)取りに行くつもりで、学生駅伝3冠を目指していきたい。
・山本修(済4=遊学館)
目標を設定していてプラン通りに走ることができた。昨年と同じく29分10秒を設定して、先頭集団から離れないことを心掛けて走った。終始余裕をもって走れたので良かったと思う。(全カレからの切り替えという部分について)全カレは自信をもって挑んだが、納得のいく走りができなかった。一度自信を疑いかけたが、今回は5000mの通過タイムが全カレよりも良かったように、自分のやってきたことが間違いではないことが分かった。(出雲へ向けて)優勝が狙える位置にいると思うので、しっかり出雲から優勝を狙いに行きたい。
・今西(済3=小林)
タイムは意識せず、いけるところまで付いていった結果がタイムに出たと思う。今回のレースで自分はまだまだ粘れると思ったことが出雲へ向けての手応えになった。(自己ベスト更新について)もともと自己ベスト自体が速くないのでまずまずといったところ。出雲は修二さん、相澤、西山の三本柱以外でどれだけタイムを稼げるかが優勝のカギとなるので、自分がその役割を果たすことができるように頑張りたい。
TEXT/PHOTO=大谷達也