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2018.10.02
準硬式野球

[準硬式野球]木村好投光る 中大1回戦は延長11回引き分け

平成30年度東都準硬式野球秋季リーグ戦1部・中大1回戦

10月1日(月)八王子市民球場


東洋大7-7中大


(イニングスコア)

1回戦

1011

中大

東洋大


(東洋大)

瀬下(営3=藤代)、木村(工3=青森)、割石(社4=越谷南)ー西本(ラ2=岩国)


粘りの投球を見せた木村


柿岡は3安打とスタメン起用に応えた


 リーグ戦3カード目は強豪・中大。十一回にも及ぶ延長戦の末7ー7でドロー。カード初戦から白熱した攻防が繰り広げられた。

 苦しい展開が続いた。「気の迷いが出た」と先発の瀬下(営3=藤代)。二回に先制点を許し、五回まで6失点と苦しい立ち上がり。ビハインドでゲームが続く中、打線は五回印南(文3=浦和学院)の安打から相手のミス、押し出しの四球で2点差まで迫る。

  六回からは木村(工3=青森)が登板。ランナーを許しながらも要所を締め、東洋大に流れを呼び寄せる。木村の好投に応えたい打線は三浦(文2=東北)適時打、そして西本(ラ2=岩国)のスクイズもあり、七回で同点に追いつく。

 同点のまま勝負は延長戦にもつれ込む。好投を続けていた木村だったが、十回に先頭打者に安打を許したところで降板。マウンドを引き継いだ割石(社4=越谷南)は2アウトまで抑えるものの、4番小宮山に痛恨の勝ち越し打を許す。しかし、ここで終われない東洋大。裏の攻撃で2死まで追い込まれるも、2本のテキサスヒットと失策でしぶとく同点に追いついた。そのまま決着はつかず、連盟規定により十一回でゲームセット。勝負は次戦へと持ち越しになった。

 「次は先制点を取っていい流れをつくりたい」と遠藤学生コーチ(営3=文京)。終始ビハインドで進んだ点を課題に挙げる。また代打での出場が多い柿岡(社2=狭山ヶ丘)が起用に応え、収穫のある試合となった。勝ち点へ向け、次戦でのカード先勝がカギとなる。


■コメント

・遠藤学生コーチ(営3=文京)

先制されて早めに追いつけて、雨で練習ができていない中割と締まった試合だった。土屋の1番や柿岡などメンバーも変えて挑んで、みんなで引き分けに持ち込めた試合だった。もう1点取り切れないところがもったいない。勝ち負けをつけたかった。(スクイズのタイミングについて)西本もバットを触れていて迷っていたが、1点が欲しかった場面なので。そういう練習もしていたので、決めてくれて良かった。あと1点だったり1点を抑えることをやらないと勝てない。次は先制していい流れをつくってでまずは一勝したい。


・印南主将(文3=浦和学院)
大学が始まり中々練習ができない中で、準備的には不足だったかなっていう感じだったが、終わってみればヒット12本で、エラーは3つ出て。よく引き分けに持ち込めたかなという感じ。ほぼ負けですが、引き分けなので。プラスにとらえていく。(投手陣は)打たれてはいるが、そんなに悪かったわけではない。(柿岡選手は)春の中央大戦から柿岡が初スタメンで打っていたので、もう一回中央キラーとして入れてみようかなというところで、上手くはまったとともう。細かいミスは多かったが、試合の中で試合勘を思い出して。先攻なので先制して良い流れでまずは1勝して、中大に黒星をつけたいと思う。


・割石(社4=越谷南)
エラーもあるが野手に助けられ、つないでくれた試合だと思う。(登板は)急遽決まった。遅れて来たのだが、肩だけつくっておしまいという感じだったのだが、登板することになった。自分の中で納得のいくピッチングではなかった。緩い当たりで運良くアウトになってくれたりしたので、20点くらい。(調子は)ブルペンではあまりストライクが入ってなくてどうしようという感じだった。雨が続いて練習ができていないというのは言い訳になってしまうが、調子は全然良くない。(ランナを背負っての登板だったが)あの回までどっちがいくか決まっていなくて、木村が一応いってくれたが厳しい登板になった。いつも木村に助けてもらっているので、抑えてあげなければいけない部分かなと思う。(他の投手陣は)遅れて来たので瀬下の部分は見れていないが、木村は6回から9回までピンチもあったが投げ抜いてくれてすごいなと思った。(次戦に向けて)同じように総力戦になると思う。先制点取って、点を取られないようにして、できれば自分が活躍して終わらせたい。


・木村(工3=青森)
今日は練習もあまりできていなかったので、肩がすごく軽い状況だったが、低めに投げることを意識した。(八回の満塁のピンチは)ストレートで三振を狙った。打たれてもいいから自分の自信のある球を投げようと思った。抑えたときは気持ちが高ぶっていたので普段は感情をあまり表に出すことはないが思わずガッツポーズが出てた。その後は段々冷静に投げることはできた。最後は疲れもあって足がつってしまって、悪い流れのまま代わることになってしまったので、最後までしっかり抑えられるようなピッチングを目指したい。(これからに向けて)しっかり調整して、自分のベストなピッチングができるように準備していきたい。


・瀬下(営3=藤代)
正直、期間が空いて相手も中大なので難しいなと思ってて、そこで気の迷いが出てしまったと自分の中で思う。(課題は)中盤から球は悪くなかったが、配球の面で間違いがあったのでそこを直していけたらと思う。(中大打線は)今回は相手に四年生が居なかったが三振しないバッターが多くて少し苦戦した。自分の四球とエラーで点を取られてしまっている。抑えたかった。(他の投手陣は)今回は木村がほんとに頑張ってくれたと思う。(次戦に向けて)自分はリリーフになると思うが、今回みたいなミスをせずチームを勝たせてやれるように投げたいと思う。


・柿岡(社2=狭山ヶ丘)
勝ちたかったが、自分がチャンスをつぶしてしまう場面があったのでそこは悔しかった。打ったことよりも今日勝てなかった悔しさの方が大きい。(3本ヒットが出て)ベンチがいつもやりやすい雰囲気を出してくれて、緊張することなく試合に入れた。久しぶりに野球が楽しいなと思った。(ここまで強化したことは)以前に比べてスイングの質を強化してきた。練習が終わってからも振りこんだり、ティーバッティングを多くした。自分は練習でできても試合でできないことが結構あったのでそれ無くすために普段から試合を意識してきた。(調子は)今日打てたのはたまたまだと思うが、打ててるということは調子は良いのかなと思う。でも、次につながらなかったら意味がないと思うので2回戦も頑張りたい。今日は点につながるヒットは打てたが、自分がチャンスをつぶしてしまう場面があったのでチャンスで積極的に打って、勝ちにつながる点を取りたい。


TEXT=大谷達也 PHOTO=鶴田華穂、望月優希