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2018.10.03
準硬式野球

[準硬式野球]割石完投も 強豪・中大に延長十一回でサヨナラ負け

平成30年度東都準硬式野球秋季リーグ戦1部・中大2回戦

10月2日(火)八王子市民球場


●東洋大3-4x中大


(イニングスコア)

2回戦

1011

東洋大

中大

4x


(東洋大)

割石(社4=越谷南)ー西本(ラ2=岩国)


土屋はこの試合チーム唯一の長打を放った

11回を投げぬいた割石

柿岡は打線が好調だ


春季リーグ戦優勝の強豪・中大。延長戦の末、ドローとなった1戦目の翌日2戦目が行われた。再び延長戦に突入するもサヨナラ負け。勝ち点獲得に後が無くなった。

 

先発は割石(社4=越谷南)。先頭打者に四球を与え出塁を許すと4番の長島(中大)の適時打で1点を失う。それでも割石は4年目のベテランとあって、回を重ねるごとに安定した投球を見せる。

 

割石の好投に応えたい打線は四回、伊藤(ラ2=成立学園)が   中前に安打を放ち出塁すると、続く山岡(法3=柳井)が四球を選び2死一、三塁に。中大1戦目で3安打の活躍を見せた柿岡(社2=狭山ヶ丘)が右前に球を運び同点に追い付く。その後、土屋(社2=習志野)の長打で2点を追加し3-1と逆転に成功した。

 

五回に1点を追加され、点差を詰められる一方、東洋大打線はなかなかチャンスがつくれない。七回には野手の失策と四球が重なり同点に追い付かれてしまう。試合はそのまま動かず、2戦連続で延長戦に突入する。「調子自体は良くなかった」と話す割石だが延長戦も続投。粘り強く投げ続けるも、十一回に先頭打者を死球を与えるとバントを確実に決められ得点圏にランナーを背負うことに。二死二塁で適時打を放たれサヨナラ負けを喫した。

 

延長戦の末競り負け、先勝を許してしまった中大2戦目。「個人個人の練習の差ではないか」と遠藤学生コーチ(営3=文京)は分析する。リーグ戦優勝のためには今カードで勝ち点を奪うことが必須だ。3季連続で中大から勝ち点を取っている東洋大。3戦目まで日程が空くため、修正する時間はまだある。勝ち点にこだわりリーグ戦優勝へ進み続ける。





■コメント

・遠藤学生コーチ(営3=文京)

1戦目に引き継ぎ追って追われて追っ手追われてで同点という形で終盤入ってしまって、点差が開かないのは分かっていたがもう少し勝負所やチャンスで1点でも2点でもと、取りに行く姿勢が少なかったかなと思う。割石は本当によく投げてくれた。1つの軽いプレーでのミスが点数に響いたので、やってしまった本人ではなくてチーム全体としてなくしていかなければならないし、やってしまった後のカバーしなければならないというのがこの試合での1番の反省点。(中大打線は)二死二塁という得点圏をしっかり作ってきてうちのミスで三塁になったときの集中力がすごいなと。ヒットだったりバントだったり次の人につなごうというところは選手が考えて打っているのだなと思う。(強化すべき点は)勝負強さ。強化できるか分からないが。秋季リーグ戦に入ってから1点差ゲームで競り負けているというのが気になっていて、それで前カードの日大に負けてからバントだったりスクイズだったり細かい野球の練習はしているが、やっぱり選手ひとりひとりの気持ちなのか練習量なのか。周りも強いチームだし個人個人の練習量なのかな。上げてかないと勝てない。(次戦・専大戦に向けて)次勝ったら勝ち点取れるので、点差をつけて勝ちたい。


・印南主将(文3=浦和学院)

終わってみれば1イニングに取った3点だけだったので、ヒットは出ていたがなかなかチャンスを作れなかったということが大きかった。(中大打線は)去年からずっと戦っていて、だいたい相手のことも分かっている。割石が頑張ってくれていたが打者が引っ張れなかった。(強化すべき点は)左投手とあまり対戦していなくて、中大は左投手が多いのでもう少し左対策をしなければならないと思う。チャンスを作れていないので、まずは作り、先頭打者の考え方かどもう1回考え直して出直してきたい。(次戦・専大戦に向けて)1戦目が秋季リーグ戦の初戦で、試合的にはぼろぼろだった。1勝しているので連勝して勝ち点を取りたい。


・割石(社4=越谷南)

コントロールの悪さがそのまま得点に直結してしまったので反省している。初回もファーボールで最終回もデッドボールで出してしまった。コントロールを意識してやっているつもりだがまだまだ甘いかなという感じ。(フォームは)調整しながら投げている。全日で変わってしまって、そこは意識しながら練習しているので修正はできているかなと思う。調子自体はあまり良くなくて、みんなは褒めてくれるんですけど自分は投げていて指にかかっている感じがあまりしなくて、抜けてしまうのはそういう証拠なので。あまり調子は上がってこないなという感じ。(中大を抑える上で意識したのは)ツーシームを多く投げていたので今日はスライダー系中心で抑えようと思ってた。あとは低く投げるのを試合中ずっと意識していた。(中大バッターの印象は)強いし上手い。いい試合するためには本当に厳しく投げないといけないなとは感じていた。(次戦に向けて)次は専修戦。この前はすごく仲間が打ってくれて勝てたので、誰が投げるかわからないですが、勝って勝ち点もらえるようにしたい。


・土屋(社2=習志野)

自分のエラーに尽きる。接戦になった時はあのようなエラーがダメだと思う。逆に長打とかで流れを変えることができるので、自分の長打で点が入ったことは良かった。試合の流れを変えてしまったミスだったので、割石さんに申し訳ない。(四回のタイムリーについて)1打席目は初球で簡単にやられてしまったので、打席に入るまでにためをつくれるように。ミーティングで球の内側を見ろと言われていたのでそれも意識してみた。前後にいいバッターがいたので柿岡も打ってるし、西本も毎試合打ってるので、楽に打席に入ることができる。柿岡も自分の前で結果を出していたので鼓舞された。(中大3戦目に向けて)接戦になると思うが、今回のような試合を変える1打を打ちたい。



TXET=鶴田華穂    PHOTO=大谷達也 望月優希