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第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走 開会式
10月7日(日) 出雲市民会館
区間エントリー
6区間 45.1km
1区(8.0km) 相澤晃(済3=学法石川)
2区(5.8km) 西山和弥 (総2=東農大二)
3区(8.5km) 山本修二 (済4=遊学館)
4区(6.2km) 小笹椋 (済4=埼玉栄)
5区(6.4km) 今西駿介(済3=小林)
6区(10.2km) 吉川洋次 (ラ2=那須拓陽)
補員
定方駿(工3=川棚)
大森龍之介(済2=佐野日大)
明日のレースに向けて気合は十分だ(左から吉川、西山、相澤、今西、定方、山本修、小笹、大森)
酒井監督は攻めのオーダーで挑んだ
三大駅伝の一つ、出雲駅伝(以下、出雲)がついに開幕する。開会式が行われ、出雲路を駆け抜けるし烈な戦いが繰り広げられることとなる。開会式前に開かれた主要チームの監督たちによる記者会見で、酒井監督は「優勝を狙っていきたい」と宣言。前半区間に主力を配置する先行逃げ切り型で、勝負を決める作戦に打って出た。
一区間の距離が短く、個々のスピードが勝負のカギを握る出雲。出雲大社を背にレースの流れをつくる1区スターターは、相澤が務める。出雲で最も距離が短く、勝負が動く2区に今季絶好調の西山を配置。この二人は日本選手権の10000mで入賞を果たしており、3区を走るエース山本修にトップでタスキをつなげるか注目だ。山本修は各大学のエース格が集う3区で、ライバルである青学大・森田との4年生対決が予想される。ここを制することができれば後半区間で十分勝負ができるはずだ。
主にルーキーに任せてきた4区に、今年は主将の小笹を起用した。駅伝経験が豊富な小笹だが、出雲は未経験。主将の走りでチームを勢いづけたい。5区は前回大会と同じ今西が出走。今西は先日の十日町長距離カーニバルで、10000mの自己ベストを大幅に更新する好調ぶりを見せた。前回の経験を生かした走りが期待される。6区アンカーには吉川が抜てきされた。出雲の最長区間でロード適正十分の吉川が、各大学の実力者たちと優勝をかけ争っていく。
「昨年は育成を中心に行ってきたが、今回は勝ちにいくオーダーで挑む」と酒井監督。昨年駅伝デビューを果たした1年生たちが今回は頼もしくチームを引っ張って、バランスの取れたオーダーとなった。指揮官の力強い言葉を胸に、大学駅伝3冠への第一歩を踏み出す。
■コメント
・酒井監督
青学大と狙いは被っていて、前半勝負だと思う。(西山の2区起用について)2区が重要だという頭で考えた。近年出雲は1、3、アンカーというよりも層の厚い青学大、東海大としてはつなぎの区間ではなくいい流れを作るためのパターンになっている。そのため1、2、3で先頭に立ちたい。優勝するためには3区時点で先頭に立てるかどうか。そこで抜け出せれば大きいアドバンテージになる。4、5に関しては調子のいい選手を選んだ。(昨年と同じ今西の5区起用は)昨年は決していい走りではないが、昨年より上積みしてきたものがある。東洋大の主力選手になって欲しいと思っているので、区間賞を取るような走りに期待したい。(山本)修二は最近の練習を考えれば十分走れると思う。ロードが強い吉川を前半で起用する考えもあったが、修二を3区に持ってくるオーダーがしっくりくると思った。昨年は育成を中心に行ってきたが、今回は勝ちに行くオーダーで挑む。
TEXT=稲村真織 PHOTO=並木星夏、小野由佳莉