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2018.10.12
硬式野球

[硬式野球]梅津、上茶谷、甲斐野の投手リレーが勝利呼ぶ!今季2つ目の勝ち点獲得

平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・駒大3回戦

10月11日(木) 神宮球場

○東洋大5-2駒大


東洋大
駒 大


(東洋大)

梅津、○上茶谷(3勝2敗)、甲斐野ー佐藤

・打撃成績

打順

守備

名前

(指)

諏訪(総2=浦和学院)

(右)左

飯塚(営3=藤代)

(捕)

佐藤(法3=聖光学院)

(二)

中川(法4=PL学園)

(右)

小峰(営3=帝京)


岡崎(営1=帝京)


末包(営4=高松商)

(中)

竹原(法4=二松学舎大付)

(一)

酒巻(営2=成田)

(三)

津田(総3=浦和学院)

(遊)

小川(法2=霞ヶ浦)


小林直(法2=八戸学院星学院)


斎藤(法2=東洋大牛久)



36

14

・投球内容

名前

球数

四死球

三振

梅津(営4=仙台育英)31/370

上茶谷(法4=京都学園)

42/3

56

甲斐野(営4=東洋大姫路)

21



好調の上茶谷は今季3勝目を挙げた
「自分自身で打破していく」と誓った梅津

勝利が決まると甲斐野からはほっとしたような笑顔が見えた

1勝1敗で迎えた駒大3回戦。梅津(営4=仙台育英)、 上茶谷(法4=京都学園)、甲斐野(営4=東洋大姫路)の初の投手リレーがチームに勝利を呼んだ。


 150㌔右腕3人の投手リレーがチームに流れを引き寄せた。先発は駒大1回戦で好投を見せた梅津。「感覚も(今までで)一番良かった」と語るように、ランナーを出しながらもキレのある投球を見せる。四回、菅野(駒大)の内野安打をきっかけに2点を返されると惜しくも降板、上茶谷にマウンドを預けた。2連投となる上茶谷だが、疲れを見せない。今季初の中継ぎ登板は「ガンガン押していけば」という言葉の通り、この日の最速148㌔の直球で追加点を許さない。最終回は「ストレートとスライダーで勝負した」と語る甲斐野がしっかり締め、試合は終了。2つ目の勝ち点を手にした。朝のミーティングで指揮官から軸にしていくと告げられた梅津、上茶谷、甲斐野。イニング間には相手打者の特徴を話し合い、対策を練ったことが勝ちにつながった。4年間切磋琢磨し、実力を高めあってきた3人がここからの4連勝へ必須だ。


 投手陣に続き、打の東洋が復活を遂げた。初回、先頭打者の諏訪(総2=浦和学院)が右前に運び、犠打で1死二塁とすると続く佐藤(法3=聖光学院)の内野安打に相手の失策が重なり先制点を奪う。さらに小峰(営3=帝京)の2季連続となるチーム初本塁打で3点を先制。四回には、バントヒットを決めた小川(法2=霞ヶ浦)が相手の捕逸間に生還し相手を突き放す。最終回には酒巻(営2=成田)の右前適時打でダメ押しの1点を追加。今季初となる二桁安打で投手陣を後押しした。


 「この試合に勝てばまた優勝も見えてくる。ここが正念場」。ミーティングで杉本監督はチームに話した。ここまで沈黙していた打線はこの試合14安打とついに復活を遂げ、投手陣も本来の調子を取り戻した。駒大からの勝ち点獲得により、再び東洋大が首位へ返り咲き。「ここから4連勝で行けば優勝できると思うので、しっかりと勝ちを重ねていきたい」と甲斐野。4連覇へ、この勢いのまま駆け抜ける。


■コメント

・杉本監督

初回は集中力で攻撃できた。ミーティングで、今日勝てばまた優勝も見えてくる、ここが正念場という話をした。8回を投げ終わって、上茶谷が「使いきりました」と言ってきた。そのぐらい追いたてられながらもやってくれた。梅津は悔しさがあったと思うが、来週もあるからと伝えた。(ベンチで大きな声を出す場面も見られたが)女房に監督の姿勢がチームにうつるよと言われたので、ベンチでも声を出すようにした。チームは監督を映し出す鏡だと思う。中川のバントでチームが盛り上がった。この3連戦で今までにないキャプテン心を出してくれた。中川は本質的には大人しい性格で、職人肌なので、考えていることを表に出さないタイプ。サヨナラ負けをしてからチームが変わったと思う。今日の勝ちで優勝に向かっていくことができる。


・梅津(営4=仙台育英)

(一昨日投げた後だったが)疲れは全くなかった。(四回失点をした場面は)あそこで打たれるとは思わなかった。カウントを悪くしてから、四球を恐れて攻めきれず打たれてしまった。監督が出てきたときは変わるんだなとすぐ分かった。今までとは違う悔しさだった。ベンチに戻ったときは立ち直れないのではないかと思った。今までは最小失点で抑えて野手のせいにしてしまっているところが少しあったかもしれないが、今日は味方が点を取ってくれたのに勝てなかった。やっぱり自分が悪いんだなと感じた。何をしているんだろうという気持ちが大きくて、言い訳も何もできない。今日は今までで一番悔しかった。感覚も一番よかったので、今日は自分でも勝てるのではと期待しているところがあった。序盤はテンポ良く抑えられていたが、勝負所で決めきれなかったのが反省点。チームは勝つことができて、あとは自分自身で打破していくしかない。頑張ります。


・甲斐野(営4=東洋大姫路)

今日の継投については、朝のミーティングで3人を軸にして組むよという話をされていた。先発の梅津も勝ちたかったと思うけど、個人の結果よりチームの結果だと本人も思ってると思う。3人でイニング間とかに打者の特徴とかを話してる。梅津と上茶谷が相手の特徴をつかむのが上手いから、それを聞いてて自分も言うけどあんま聞いてくれない。うるさいから黙ってろくらいに思われてるんだと思う。マウンドに上がった後に佐藤がタイムをすぐとってマウンドに来たが、あの時は審判の特徴の話をしてた。横幅で行くより高低でという話になった。今日の自分の投球的には途中でフォークを全く振ってくれなくて、バレてるのかなと思ったから捨てた。アイコンタクトで佐藤にフォークいらんってやったら伝わったし、あっちも感じたんだと思う。面白いくらいにフォークに反応しないから笑っちゃいました。その中でストレートとスライダーで勝負した。昨日の時点で少し覚悟はしてたからそんなに驚かなかった。今日の勝ちでまた優勝が見えてきた。ここから4連勝で行けば優勝できると思うからしっかりと勝ちを重ねていきたい。


・上茶谷(法4=京都学園)

(2連投は)監督さんに準備してと言われていた。中継ぎが今年初で、ガンガン押していけばと思っていた。一回抜くと落ちてしまうと思ったので、昨日の試合でつくった状態で挑んだ。(九回の交代は)最後はやっぱり甲斐野だと自分は思っていた。甲斐野には九回をしっかり安心して任せられた。(調子としては)良かった。この1週間あまり投げてこなかったので、何がきっかけで伸びたかはわからない。でも調子は上がってきていて、投球スタイルも春に戻ってきた。これまでの試合では本調子でない中で抑えないとと思っていたが、今は質もいい。立正大戦、亜大戦、中大戦と比べてもだいぶ良くなった。


・佐藤(法3=聖光学院)

優勝決定戦もそうだったが、土壇場に強い東洋というか後がないときの力が全員に伝染して、つなぎの野球になったと思う。(打席振り返って)打てるバットで打つのが一番なので、打てたバットでいこうと思った。初回に打ったのは変化球。あれを狙っていて今までは苦戦して打てていなかった。強引だったが結果エラーを誘えたので良かったかなと思う。九回に打ったのはまっすぐ。ダメ押しが欲しい場面で、七回は先頭で凡打してしまい「次こそ絶対やりかえす」という気持ちだった。井上コーチからアドバイスをもらって上からという意識をした。(投手陣は)梅津さんは、ランナーを出す展開だったが踏ん張ってアウトを一つ一つ重ねてくれた。上茶谷さんは連投だったが、低め低めにうまくコントロールされたボールでバッターをうまく打ちとって抑えられた。甲斐野さんは、昨日からギアをあげて力強く粘り強く投げてくれたのでこのまま来週の国学でも、と思う。(国学戦に向けて)ここまできたら優勝しかない。今日は最下位争いか優勝争いかという瀬戸際だった。この勝ちで、勝ち癖をつけて一戦一戦大切にやっていきたい。


TXET=望月優希 PHOTO=齋藤洋、松本菜光花、望月優希