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2018.10.14
サッカー

[男子サッカー]お待たせ荒川ダメ押し弾!勇気与えるストライカーの開花

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第16節

10月13日(土) 味の素スタジアム西競技場

東洋大2-0明大


得点後にガッツポーズを見せる荒川


貴重な追加点はうれしい初ゴールとなった


照れながらも応援にきた選手たちの声に応えた


 第12節で関東大学サッカーリーグ戦デビューを果たした荒川(国3=旭川実業)が87分に待望の初ゴール。チームを勝利に導く貴重な追加点を挙げマンオブザマッチ(MOM)に選ばれた。


 「めちゃめちゃうれしいです」。試合後、充実感を得た表情でインタビューに答えた荒川。第12節でデビューを果たしてから3試合目で、欲しかったゴールという結果を手に入れた。これまでの2試合ではなかなか思うようなプレーができなかっただけに、得点後は大きなガッツポーズで喜びを表現した。

 1-0とリードする中で64分からピッチに入った荒川は、その体格を生かした前線での起点づくりやゴールに向かうプレーが求められた。すると早速チャンスが訪れる。うまく相手と入れ替わりゴール前に侵入するも、シュートは打つことはできずに決定機を逃す。その後も体の強さを逆手に取られファウルを取られるシーンが続いた。これまではこのまま結果を残せずに終わっていた荒川。だが、この日は違った。先輩たちから落ち着いてプレーするよう助言を受けると、「冷静にプレーすることができた」ともう一度気持ちを入れ直す。すると87分に再度チャンスが訪れる。左サイドに松崎(国3=大宮Y)が抜け出すと、荒川は一目散にゴール前に走り込みボールを呼び込む。折り返されたボールはGKとDFの間を抜けて荒川の足下へ。今度は冷静に流し込み、待望の初ゴールは試合を決定付ける追加点となった。


 今、うちは強いと思う―。MOMに選ばれ、受けたインタビューで荒川の口からはこんな言葉が飛び出した。上位チームを相手に4試合負けなしの現状にチームは確かな自信を得ているようだ。1年生の頃からBチームでひたむきに努力を続けてきた荒川が頭角を現したことには、古川監督も「他の部員にも勇気を与えた」と感心。この試合で一つ結果を出した荒川。季節はすっかり秋となったが、遅咲きのストライカーが堂々の開花宣言を告げた。


■コメント

・荒川(国3=旭川実業)

後半はおされる時間が多かったので、監督からは自分が入ったら起点を作ったりゴールに向かうプレーを求められていた。そこに結果がついてきてくれて良かった。(ゴールシーンは)(松崎)快が完全に抜け出した状態でいて、中にいいボールをくれたので冷静に流し込むだけだった。(リーグ戦初ゴールの感想は)めちゃめちゃうれしいです。今までそんなに結果を出せなかったのでとにかく良かったです。(入って最初はプレーに苦しんでいたが)入ってからもファウルだらけで全然だめだめだったけれど、中で先輩たちが落ち着いてやっていいよと言ってくれたので、冷静にプレーをすることができた。(今のチームの強さは)団結力という部分だったり、チームがひとつになるという部分は、他のチームよりもAチームBチーム分け隔て無くやっているので、そういう団結力はこのチームの強みだと思う。(次節に向けて)来週は集中応援でたくさんの人が来ると思うけれど、絶対勝つので応援をお願いします。


[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)

17節 10月20日(土)vs駒

しらこばと陸上競技場にて 11:30キックオフ


TEXT=美浪健五 PHOTO=牧田のどか、美浪健五