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2018.10.18
硬式野球

[硬式野球]打の東洋?今年は投打の東洋! 優勝をかけた国学大戦で辛勝

平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・国学大2回戦

10月17日(水) 神宮球場

◯東洋大3-2国学大


2回戦

国学大

東洋大

×


(東洋大)

◯上茶谷(4勝2敗)、甲斐野-佐藤

二塁打:竹原(一回)


・打撃成績

打順

守備

名前

(右)

梅津(営4=仙台育英)


諏訪(総2=浦和学院)


打右

末包(営4=高松商)

(中)

竹原(法4=二松学舎大付)

(捕)

佐藤(法3=聖光学院)

(二)

中川(法4=PL学園)

(左)

小峰(営3=帝京)

(指)

岡崎(営1=帝京)

(一)

酒巻(営2=成田)

(三)

津田(総3=浦和学院)

(遊)

斎藤元(法2=東洋大牛久)


小川(法2=霞ヶ浦)



29

・投球内容

名前

球数

四死球

三振

上茶谷(法4=京都学園)

 8

102

甲斐野(営4=東洋大姫路)

 1

20


立ち上がりの2失点のみで抑えた上茶谷

小峰は前日の一発に続き猛打賞を記録した

最終回をきっちり締めた守護神甲斐野


前日、国学大のエース・清水の前に沈黙した打線だったが初回に竹原(法4=二松学舎大付)と佐藤(法3=聖光学院)の連続安打で得点。その後もいく度となく好機を作るも追加点には及ばず。決勝点を押し出しの死球で勝ち取ると甲斐野が締めて、優勝へ望みをつなげた。


曇天の空の下、真っさらなマウンドに上がったのは上茶谷(法4=京都学園)。「決め球を当てられるあたりは春と違う」と振り返るこの試合。初回、4番・鎌仲(国学大)のあたりは遊撃の横をすり抜ける適時打に。先制を許してしまう。味方の援護を得て、同点に追いつくが、その後の二回にも再び危機を迎える。水木(国学大)の出塁を許すと、投球間に盗塁を決められ得点圏に走者を背負う投球に。九番・横井(国学大)がバットを折りながら右前に運び、勝ち越される。「取ってもらった後に取られてしまった。野手に助けられた試合」と今日を総括するが二回以降は被安打0と堂々たる投球で八回を投げ抜きマウンドを降りた。


最終回にはやはりこの男、甲斐野(営4=東洋大姫路)。本人は「聞こえてない」と答えるが、いつも通りのスタンドからプロ野球で山崎(横浜DeNA)が使用しているKernkraft400の合唱を受けマウンドへ。「先頭を抑えれば失点の可能性ってだいぶ減るんです」とこの日、重要視している先頭打者を二塁ゴロに仕留める。四球で1人の走者を背負うが、終わってみれば無安打無失点。「結構きつかったんだ」と振り返った3戦連続の救援失敗は遠い過去の話かのような投球を披露した。「楽な試合は1試合もない。明日も1イニングだとうれしいなぁ」と笑いながら神宮球場を後にした。


機は熟した。優勝への望みをつなぎ迎える予想先発は梅津(営4=仙台育英)。「そろそろ勝ちたい」と勝ちに飢えたこの男が、待望の勝利を鷲づかみにするのは明日かもしれない。目覚めた打線とともに大器の大成の瞬間が訪れる。

■コメント

・杉本監督

(先発の上茶谷投手は)エースですね。とても冷静だった。明日の3回戦は総力戦になる。清水くん(国学)に初戦のようなピッチングをされたら仕方ないが、バッターたちも2度目なので。(最下位の可能性が消えて)正直ほっとしたところはある。下はないのでもう上だけだよという話はした。もう1回負けたら優勝はないのでここから4連勝へ準備したい。来週のためにも明日勝ちます。

・甲斐野(営4=東洋大姫路)

まずは先頭打者をしっかりと切ろうと思ってマウンドに上がった。そこさえ抑えれば、確率的には失点の可能性をだいぶ抑えれるので。1人抑えて安心してってわけではないですけど、四球は良くないですよね。ここまで楽な試合なんて1試合もない。そういう中で勝ち抜かないといけない。でも、昨日負けて「明日は勝てるな」と思った。筋書き通りってわけじゃないですけど、去年から1戦目負けて後ろ2つ勝つ展開が多かったんで。明日は梅津と上茶谷と自分を軸にまた行く展開になるんじゃないかと思ってる。1イニングだけか複数イニングかは前の展開によるけど、与えられたところでしっかりやって勝ち点取れるような投球をしたい。

・竹原(法4=二松学舎大付)

初回から点を取られてしまい前の打者も三振してしまったので何がなんでも繋げようという気持ちで打席に立った。昨日負けてしまったからといって特に何かを修正したということはなくて、開き直っていこうとおもい試合に臨んだし、逆にのびのびとできた。

(チームの雰囲気は)プラスの方向に向かっているし、やるしかないという気持ちで次の試合も臨みたい。

・佐藤(法3=聖光学院)

(先制のタイムリーについて)打たなきゃ勝てないと思っている。点を取られた後すぐ取り返すぐらいの勢いがないと勝てない。打撃の調子はまずまず。あとは精神的な問題。今日のリードは、一球一球丁寧に、一つのアウトを重ねていくイメージだった。立ち上がりは上茶谷さんが力で抑えにいって甘く入ってしまった。それ以降は、相手打線が初球からどんどん振ってきていたのでカットボールで打たせた。次戦も状況は変わらない。ひとつひとつ丁寧にやる。絶対に勝ちたい。

TEXT=須之内海 PHOTO=齋藤洋、林莉子