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第31回上尾シティハーフマラソン
11月18日(日)上尾運動公園陸上競技場スタート・フィニッシュの上尾市内折り返しコース
ハーフマラソン
大学生男子の部(学連登録者)
13位 鈴木 1:02’56
133位 杉村 1:05’23
179位 土壁 1:06’12
191位 小倉 1:06’25
202位 浅井 1:06’32
265位中野 1:07’46
343位山本瑛 1:09’32
359位小室 1:10’00
377位宮下 1:10’59
378位岡里 1:10’59
383位小田 1:11’39
393位中村拳 1:12’03
394位山口 1:12’03
DNS定方
DNS大森
DNS大澤
DNS田上
懸命に食らい付く鈴木
初のハーフマラソンながら62分台という好記録を出した
箱根駅伝(以下、箱根)を目前に控える中、上尾ハーフが開催された。鈴木(済1=氷取沢)が1年生ながら62分台を記録する素晴らしい結果を出した。
勝負にいった選手と練習の一環として走った選手の二種類に分かれて臨んだ今レース。勝負にいったルーキー鈴木が結果を残した。5km付近で第2集団に位置取ると「流れに任せてみようという感じでいった」と語るように終始前に食らい付いていき、62分56秒の13位でゴール。箱根に向けて存在感を見せつけた。しかし、好タイムを出した鈴木だったが「打倒青山を掲げているわけで青山に勝つためにはまだまだ力が足りない」と依然として満足していない様子。さらなる飛躍に期待が高まる。鈴木が結果を残した一方、それ以降の選手は133位、179位と思うような結果が出なかった。「(鈴木以外)ちょっと丸は付けられないような感じ」と佐藤コーチ。「練習として走った選手はいいが勝負にいった選手には頑張って欲しかった」と課題を口にした。
収穫とともに課題も見つかった今大会。25日には小江戸ハーフを控えている。そこでしっかりと結果を出し、選手層の底上げにつなげていきたいところだ。箱根前最後のハーフマラソンでの選手たちの活躍に注目が集まる。
◼︎コメント
・佐藤コーチ
全体的には勝負にいった者とそれから集団で練習の流れの一環としてやった者がいるので、そっちのほうはそれでいいと思うがやはり勝負にかける者がもう少し上位できてもらいたい、そしてタイムも必要だったなと思う。1年生がトップではしょうがないなというように思う。(出場メンバーの意図は)やっぱり選手選考もある。それから来週の小江戸ハーフの練習の一環としてやってる連中と両方に分かれているので、その意図を汲んでもらって走ってもらわないと困るがちょっとやはり勝負にいかせたいのがもう一つあった。(全体を見てレースの手応えは)鈴木は確かに手応えがあった。1年生で2分台にきているからこれはまず丸だと思うが、あとはもうちょっと丸は付けられないような感じ。さらに言うともう一つグッと上げたいところ。そこはもう一つ上がり切らなかった。(課題は選手層の底上げか)今日走った連中が思うように動かなかったということもあるし、それからまた最終的には来週の結果を見て今日のレースが悪かったのか良かったのかも総合的に判断できるんじゃないかなと感じがする。来週は最終的に選手の選考のポイントになる。ちょっとハーフマラソンが3週連続続くのでやりくりが大変ではあるが、まずは鍛えないといけないところがあるので、結果よりもね。(小江戸ハーフに向けて)来週は自分らでレースをつくってやらなきゃいけないレースなので力の差ははっきり出ると思うので、そこからやっぱりしっかりしたものが出ればチームとしてもまあちょっと厚くなるのかなという気もする。今日はまだその厚さを持たせるまでにはこなかった。
・鈴木(済1=氷取沢)
とりあえず目標としていた1時間2分台が出せたのは及第点で収穫かなと思う。でもやっぱり自分が目指すところは箱根駅伝であるので箱根駅伝で優勝するためには、打倒青山を掲げているわけで青山に勝つためにはまだまだ力が足りないなというふうに思う。特にラストのスパートの部分であったりここ一番のあと一歩あと一秒というところで、やっぱり伸ばし切れてこなかったその気持ちの面での弱さというのが今回のレースでも露呈した部分も途中多くあったので、そこの部分を詰めていく努力をあと50日していければ箱根につなげて優勝という形で自分も貢献できるんじゃないかというふうに思う。(レースプランは)特には決めていなかった。本当にフラットなコースで自分が今まで高校生のときに走っていたハーフのコースとは全然違うので、何度もGoogle Earthとかでコースとかを調べたがとにかく走ってみないとわからなかったので、最初も混み合うというのは聞いていて予想通り最初ドタバタって2回ほどコケてしまってそこでやっぱり違うなというふうに感じたので、最初からあまりレースプランとかは考えずにとりあえず流れに任せてみようという感じでいった結果だと思う。(目標などは立てていたか)やっぱり2分台ということは最前提においてあとは自分が弱かった腕振りと腹筋の締め方であったり、そういった先のことを考える踏みしめる一歩一歩を大事にするような形を意識してみた。(課題は)やっぱりどんな状況であっても自分が前を追い続けること、気持ちの面で負けないということ。途中やっぱりちょっとした集団に留まってしまったり前をどうしても振り切れないところがあったり、全日本のときでも感じている部分があったのでそれを払拭できなければやっぱり箱根も勝てないと思うので今回もそういった部分が少しずつ出てしまった。そこらへんは課題かなと思う。(箱根も近いが今後の意気込み)箱根駅伝は自分の地元神奈川県で走ることが多いと思うので、地元にいる人たちに走りで元気と勇気を年始から見せていきたいなと元気でやっているぞというところを見せたいなというふうに思っている。
TEXT=並木星夏 PHOTO=小野由佳莉、稲村真織