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2018.11.19
水泳

[水泳]7名が表彰台へ!一人一人の実力を発揮した北島康介杯1日目

KOSUKE KITAJIMA CUP 2019

11月17日(土)~18日(日) 東京辰巳国際水泳場


(1日目・予選)

◆女子200m自由形

3組

1着 白井2'01"66

→全体1位で決勝進出


◆男子200m自由形

6組

3着 中村 1'52"43

→全体6位で決勝進出

7着 山本悠 1'52"90


◆女子200m背泳ぎ

2組

1着 今井 2'17"54

→全体1位で決勝進出

8着 渡邉 2'23"96

→全体9位で決勝進出


◆男子200m背泳ぎ

3組

5着 山本遥 2'03"27

→全体5位で決勝進出


◆女子100mバタフライ

5組

4着 中野 1'01"18

→全体4位で決勝進出

9着 片山1'02"74

→全体9位で決勝進出


◆男子100mバタフライ

5組 

1着 阪本 53"53

→全体1位で決勝進出


◆女子50m自由形

8組

3着  遠山 26"66

→全体4位で決勝進出

3着 山本真 26"66

→全体4位で決勝進出


◆男子50m自由形

11組 

9着 高瀬 23"90


◆女子100m平泳ぎ

4組 

3着 江口 1'11"05

→全体3位で決勝進出

6着 磯部 1'12"83

→全体9位で決勝進出


◆男子100m平泳ぎ

5組

2着 花車 1'02"69

→全体5位で決勝進出


◆女子400m個人メドレー

1組

4着 田中佑 4'53"87

→全体4位で決勝進出

7着 清水 5'00"47

→全体7位で決勝進出


◆男子400m個人メドレー

3組

6着 宝田 4'31"71

→全体6位で決勝進出

8着 田中大 4'32"00

→全体8位で決勝進出

(1日目・決勝)

◆女子200m自由形

1位 白井 1'58"48


◆男子200m自由形

3位 中村 1'50"72


◆女子200m背泳ぎ

1位 今井 2'14"61

5位 渡邉 2'20"74


◆男子200m背泳ぎ

9位 山本遥 2'05"33


◆女子100mバタフライ

4位 中野 1'00"27

9位 片山 1'01"86


◆男子100mバタフライ

1位 阪本 53"22


◆女子50m自由形

4位 遠山 26"33

5位 山本真 26"39


◆女子100m平泳ぎ

4位 江口 1'10"65

6位 磯部 1'11"42


◆男子100m平泳ぎ

2位 花車 1'01"72


◆女子400m個人メドレー

4位 田中佑 4'49"83

7位 清水 4'58"42


◆男子400m個人メドレー

4位 宝田 4'25"12

5位 田中大 4'25"13


◆女子800m自由形

3位 濱田 8'47"53


◆男子1500m自由形

1位 山本健 15'22"62


         
阪本(写真中央)は強豪ぞろいのレースで優勝                                                    

安定した泳ぎを見せ予選、決勝ともに1位の今井

中村は初の個人種目での表彰に喜びを見せた

大学入学後、1番の好タイムを出した濱田

山本健はラスト500mで逆転し、優勝を果たした


東京辰巳国際水泳場の改修工事に伴い、開催時期が繰り上げで行われたKOSUKE KITAJIMA CUP 2019。大会初日から多くの選手が決勝へ進出し、7名が表彰された。


  男子100mバタフライで優勝を果たしたのが阪本(国1=三重)だ。予選をトップ通過した阪本。決勝までの時間は短いが、その中でも予選のビデオを復習し、午後のアップではビデオを元に身体の動かし方を工夫したという。迎えた決勝の舞台では、前半は隣を泳ぐ安江(新東工業)に食らいつくことを意識。50mを2位で折り返すと、「最後の勝負になったら絶対負けないという気持ちで泳げた」と振り返るように接戦を阪本が制し、1位でゴール。「意識しないと思っても自然と意識してしまう」と語るオリンピック銀メダリストの坂井(セイコー)を始めとした強豪ぞろいのレースを制したことは阪本にとって自信につながっただろう。


  男子200m自由形決勝には中村(文3=比叡山)が出場した。前半から攻めた泳ぎをみせ、2位で150mを泳ぎ切る。しかしラスト50mでわずかにかわされ3位でフィニッシュ。「詰めが甘いなと感じた」と悔しさもにじませたが、「大学に入ってこういうレベルの高い試合で個人でメダルを獲ったのは初めてなので自信になった」と喜びも語ってくれた。中村は、右呼吸の際に左の手が下がる点を見つめ直し、左呼吸に変えて練習を行ってきた。決勝では前半に左呼吸を導入。「前半は左呼吸に変えていて、悪くないタイムだったので今後につながるレースだったと思う」と語る中村の今後の活躍に期待が掛かる。


 女子200m背泳ぎに出場した今井(済3=宇中女)は予選を1位で突破。決勝でも安定した泳ぎを見せて1位でフィニッシュ。自己ベストには及ばなかったものの、今年1月に行なわれた同大会から3秒以上タイムを上げた。9月に行われた第94回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)で4年生が引退し、現3年生が最上級生になった。「最上級生になって引退まであと1年なので、やれることは全て出し切りたいと思ってこの試合に臨んだ」と今井。東洋大を背負い大会に出るのはあと1年。今井のラストイヤーから目が離せない。


  女子800m自由形では濱田(国3=須磨学園)が3位で表彰台に上った。インカレから約2秒タイムを上げた濱田。「大学に来て1番いいタイム。この時期にしては良かったと思います」とレース後には笑顔で語ってくれた。


  男子1500m自由形には山本健(営2=尾鷲)が出場した。入りの500mは「落ち着いて入った」と2位につけると徐々に1位を泳ぐ吉田(日大豊山)に迫っていく。900mで約1秒差に迫るとそのまま抜き去りトップに。「ラスト500mは勝負を意識してしまって上げれなかった」と語るが、勝負に勝ち切り1位でフィニッシュ。日本選手権の標準タイムも突破した。


  最上級生となった今井、中村、濱田、2年生からは山本健、そして1年生の阪本、白井(国1=宝塚)、花車(国1=丸亀)が大会初日から表彰台に上った。一人一人がレベルアップを目指し、切磋琢磨し合う水泳部の活躍から今後も目が離せない。


■コメント

・今井(済3=宇中女)

ベストではないですが、この大会で優勝できたことはすごく自信になった。(前回のこの大会からタイムが上がっていますが)やっぱり最上級生になって引退まであと1年なので、やれることは全て出し切りたいと思ってこの試合に臨んだ。(泳いだ感覚としては)強化期間で、きつい練習をしていたので意外とタイムが速くてびっくり。(優勝については)素直にうれしいです。(来週に控える東スイ招待へ)速い選手がたくさん背泳ぎに出ると聞いたんですけどその中でも自分なりに頑張っていきたいと思う。


・中村(文3=比叡山)

泳ぎを自分の中で変えて、不安もあり、楽しみもある試合だった。予選で思うようなタイムが出ず、決勝は前半から攻めるというのはできたんですけど自己ベストは出せてないので悔しいレースだった。(泳ぎを変えた部分は)いままで右呼吸していて、呼吸している時に左の手が下がるという癖が直らなくて。呼吸を逆に変えて、そしたら練習から安定して泳げたのでそれを実践するのが初めてだった。後半は右呼吸に戻したんですけど前半は左呼吸に変えてて、悪くないタイムだったので今後につながるレースだったと思う。(レース展開は)吉田くん(日大豊山)が予選でいいタイムをマークして、2番は狙うという話になって。ベスト順にいっても3番くらいのタイムなので周りを見ずにいってたんですが最後隣にさされてしまったので詰めが甘いなと感じました。(1番意識していたのは吉田選手ですか)そうなんですが、やっぱりレベルが違った。練習タイムも聞いていると自分とは比べものにならないくらい早くて、自分はまだまだだなと思う。(3位という結果については)大学に入ってこういうレベルの高い試合で個人でメダルを獲ったのは初めてだったのでそこは自信になった。ただ松本克央さん(明治)が出てない中だったので実際言われると満足は出来ていないところもあって。でも初めてだったのでうれしいです。(最高学年になって)まず練習でしんどくても辛いところを見せないようにしたりとか、挨拶だったりとかで後輩に見本を見せようと思っていたら自然に毎日楽しく過ごせている。強い後輩ばっかりなので自分たちも刺激をもらって毎日過ごしている。(白井選手も表彰台に上りましたが)璃緒が1年の最初の選手権の時に活躍していて、練習からすごくストイックで水泳を楽しんでいるのがわかる。1年生なんですけど見習うところばかりで、今回も安定してタイムを出していて、自分もやらなきゃいけないなと思わせてくれた。(明日に向けて)長水路で久しぶりの100m背泳ぎもあって、自由形も出場する。インカレが終わってから短水路の試合では100mはベスト出しているので、自信を持って自己ベストを狙っていきたい。


・濱田(国3=須磨学園)

インカレの時より前半からいこうと思っていて、いつもより気持ちを入れて泳いだ。(タイム的には)ベストではないですが大学にきて1番いいタイム。ベストが44秒なので3秒くらい遅いが、この時期にしては良かったと思う。調子もいつもよりはいいと思う。(最上級生として気持ち的に変わった面は)今までは菊池優奈さん(H29年度営卒)など先輩がいたんですが、いなくなって自分が一番上なので、大会でも頑張れるよう、練習からしっかり頑張っています。(来週の東スイ招待は)800mは出ないんですけど2バタとか水泳人生でたぶん最後だと思うので一本一本集中して泳ぎたい。


・山本健(営2=尾鷲)

大学生の吉田(日大)がだいぶ速い人なので勝てればいいかなと思って泳いだ。同級生なのでそこは意識していた。(高校生の吉田選手は)200mがめちゃくちゃ速かったので、1500mはどうなのかなと思っていて。ずっと競っていて、負けないように頑張った。(インカレから調子は)4年生がインカレで引退なので結構不安だったが、毎日しっかりやれてるから結果が出ています。(レースプラン)最初の500mは落ち着いて入って真ん中の500mから上げていこうと思っていた。ラスト500mは勝負を意識してしまって上げれなかったんですけど勝てたので良かったです。(目標タイムは)目標はインターナショナルDの15分17秒63。(来週は東スイは)結構連戦できついと思うが、このタイムを落とさないように、ベスト狙っていきたい。


・阪本(国1=三重)

予選からはタイムをしっかり上げれたので時間が短い中でうまく合わせられたかなと思う。(予選から決勝までの時間は)予選のビデオを見てここをもうちょっと改善できるなとか、予選のビデオを見て振り返って午後のアップで少し意識した動かし方をやるようにはしている。(レース展開は)横の安江さん(新東工業)が前半から行くのがわかってたのでしっかりついて行って最後の勝負になったら絶対負けないという気持ちで泳げたので良かった。(坂井選手は意識していましたか)本調子ではないといえ、やっぱりオリンピックのメダリストなので意識しないと思っても自然と意識してしまう。200mでもレースを一緒にすると思うので意識しすぎず自分のレースができるようにしたいと思っている。(表彰台では名前を呼ばれていましたが)どの試合でも応援ってやっぱり力になるのでスタンドで応援してくれてる人たちがいるっていうのはすごく心強かった。(200mバタフライに向けて)連戦で体はきついが、200mで来週は東スイ招待があるのでそれにつながるレースをできればと思っています。


・白井(国1=宝塚東)

予選があまりタイムが良くなかったが、最低でも58秒台で泳ぎたいと思っていて、それは平井先生に伝えていた。そのプラン通り泳げたので良かった。(先週W杯からは)調整はあまりしていないが、3日間の大会で疲労はあった。それでもまだ北島カップと、来週の東スイ招待があるのできつい中ではありましたが、予定通りのタイムで泳げていたので良かったなと思っている。(男子では中村選手も表彰台に上りましたが)こうやって同じ種目で表彰台に上ることができて本当に後輩としてもうれしいですし、海渡さんと切磋琢磨していけたらなと思う。(来週は東スイも控えています)多数の種目に出場するがレベルの高いタイムを出して、いい泳ぎができたらなと思う。


・花車(国1=丸亀)

今回は調子が上がらないまま大会に挑んだので正直もっと悪いタイムかなと思っていて、予選が終わっても泳ぎもまとまらなかったりしたが、決勝思ったよりいいレースができた。1分1秒台が出せたのはこの時期にしては自分としては良かった。(予選から決勝への調整は)スタートがいつもより飛ぶ意識で飛んだら深く入りすぎちゃって出遅れてしまった。そこはしっかり修正しようと思って決勝では修正できた。泳ぎとしては今調子悪いと思っていたので予選はいい泳ぎで泳ごうっていうのを心がけていた。それが200mみたいなちょっとゆったりしたペースなんですが、それで進んで感覚は戻りつつ合ったので決勝でいつもみたいに攻めたレースができたらなと思っていて。昼のアップもしっかり身体を動かせていたので2秒0くらいは出ると思っていたんですけどそれよりいいタイムが出たので良かった。試合なので勝ちたいのは当然あるわけで、小日向選手(セントラルスポーツ)は元々実力を持っている選手でちょっと決勝は遠くてあまり見えなかったが、小日向さんに食らいついていけるようにっていうのを心がけていた。及ばなかっけど自分もいいレースができたので良かった。(玲緒樹さんとは)僕はだいぶ後輩なんですが練習中だったり、僕が東洋大に入る前から良くしていただいて。合宿でもお世話になりましたし、平井先生から指導された時に僕も潜ってフォームを見てみなと言われたり、その逆もあったりしてそうやって刺激を受けるのですごく貴重な経験させてもらっているなと思っています。(表彰台は)こういう大きな集団で試合に出ると歓声だったり、レースに行くときも頑張れよということもかけていただいたり、スイミングでは人数も少なくて、そんなになかったので。みんな活躍している姿も見れたりとか、僕自身もすごく力になったと今回のレースを通して思った。(200mに向けて)明日も小日向選手もいますし、ベストが変らない選手だと高橋さん(ラフィネ)もいる。同級生だったり一個下の深沢くん(KEIO)だったり色んな選手が出ると思うが、僕はとにかくしっかり自分が今できる一番いいレースを心がけたい。予選は朝自分は結構早い方だと思うんですけどいいレースができたらいいなと思っていて決勝でもう一段階あげて、自分が満足できるような、納得できるようなレースにしたいと思う。


TEXT=望月優希 PHOTO=越塚日南

ジャパンオープン2016
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