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2019.05.15
アーチェリー

[アーチェリー・女子] リーグ戦3位を接戦で勝ち取るも次への課題が見えた1戦に

2019年度関東学生アーチェリー女子3位決定戦

5月12日(日)


女子1部 武蔵大Aレンジ


東洋大2458-2406慶大


個人成績

                 50m 30m  TOTAL

1渡邊     252    306    558

2保永     283    323    606

3鈴木     274    287    561

4曽山     293    338    631

5工藤     277    303    580

6佐藤     266    307   573

7大野     264    326    590

8中野     311    320    631



曽山は今試合の距離賞を獲得した



率先して声掛けを行う渡邊



課題を見つける試合となった保永



チーム一丸となって試合に臨んだ



※掲載が遅れ、大変申し訳ございません。


「点数面としては正直そんなによくなかった」。慶大との接戦を制し3位を勝ち取ったものの、渡邊主将(総4=第一学院)は苦い表情を浮かべ試合を振り返った。


 リーグ戦の最終節である3位決定戦の会場には他大学の声援が飛び交い、これまでとは違う雰囲気の中での試合となった。そんな状況でも中野(総3=県立船橋)、曽山(法2=高崎商科大付)らの序盤から高得点を記録したメンバーを中心として、チーム全体で点を積み重ねていく。試合は慶大との拮抗(きっこう)状態で進むが、試合が折り返し、30mに入ると突如強風に見舞われる。「風が吹くと気持ち的にも沈んでしまって」と曽山が話す通り、好調だった勢いも次第に失速してしまう。「後半になるにつれてあまり調子が出なくなってしまった」と悔やんだ保永(国2=春日部共栄)も振り返るように、リーグ戦を通しての課題を再認識する試合となった。


 約1ヵ月続いたリーグ戦を終えた選手たちは、目先の結果に満足することはなかった。個人の課題を冷静に分析し、次なる目標の「王座優勝」に向けて着実に歩み始めている。「声掛けを大事にすることによって点数が上がる」。日頃から渡邊主将がそう語るように、これからの勝利にはチーム内での団結が必須となる。王座戦までに残された1ヵ月の間でどれだけベストを尽くせるかが目標達成への近道だ。


■コメント

・渡邊主将 (総4=第一学院)

点数面としては正直そんなによくなかった。上の選手2人は高かったが、2番手以降からいつもの実力を発揮できていなかったかなという感じ。東洋は結構声掛けをチーム内で大事にしているが、今日はちょっと足りなかったかなと思う。自信を持って打つことが大事だなと思ってそれをみんなに伝えているが、それができていなかったのかなと感じる。そこからミスった射があっても挽回していこうという強い意志は何人かいたのでそこはよかった。(チームの雰囲気は)ちょっと点数が伸び悩むとそれに引っ張られてネガティブになりがちなチームなので、点数が出なかったのなら切り替えて次どうするかというのを考えてポジティブに自信を持ってという風に言っているが、今日はちょっとそれが実現できなかったのかなという感じの雰囲気だった。(リーグ戦の総括)リーグ戦が無事終わって3位になれたが、私たちの目指す目標は王座優勝なので、これから王座に向けて約1ヶ月間そこに向けてしっかり調整していきたい。(成長したことは)最初に比べてチーム力は上がったのかなと思う。チームで声掛けすることの大事さというのはみんなに伝わって、声掛けを大事にすることによって点数が上がるというのもみんな分かってくれたと思うので、(リーグ戦を通して)チーム力が上がったことを実感できた。(王座戦に向けて)いよいよ目標にしていた王座決定戦で王座優勝が差し迫ってきていて、(王座戦では)飛距離も変わるので、それに向けてあと1ヶ月くらいあるのでちょっと切り替えて、授業とかで練習量とかも減ると思うが、その中でも頭使って考えて質のいい練習をして優勝できるようにチーム一丸となって頑張ります。


・曽山(法2=高崎商科大付)

結果として3位になれたことは嬉しいが、自分の点数がもうちょっと伸ばせたなと思った試合だった。今までのリーグ戦で今日みたいな風の強い日がなくて、今日が1番風の強い日だったので、風が吹くと気持ち的にも沈んでしまってあまり当てられないので、風の中でも当てられるように練習していきたい。(リーグ戦の総括)リーグ戦を通して自己新を2回出したが、出せたことに満足せずにもっと伸ばしていきたい。(成長したことは)自分の自己新がかかっている最後のエンドでちゃんと点数を狙って打てたので、精神面で成長したと思う。(王座戦に向けて)まずは選手になれるように、これから70mになるので、いっぱい練習して選手になって優勝したい。


・保永(国2=春日部共栄)

50mはよかったが、30mは序盤から風が吹き出して、風を気にしてしまっていつも通りに打てなかったかなと思う。(リーグ戦の総括)1戦目から結構いい点数がでていたが、5戦目から後半になるにつれてあまり調子が出なくなってしまったので、来年は全てに結果が出せるようにしたい。(成長したことは)時間が迫っている中で、9点とか10点のいい点数に入れられたことはよかったかなと思う。(王座戦に向けて)去年は入部したてで応援に回っていたが、今年は選手として出られるよう頑張りたいと思う。



TEXT/PHOTO=牧田のどか