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2015.04.10
水泳

[水泳]内田が日本新!天井もリレー代表入り果たす

第91回日本選手権水泳競技大会競泳競技

兼第16回世界水泳選手権代表選手選考会

兼第28回ユニバーシアード代表選手選考会

兼第5回世界ジュニア水泳選手権代表選手選考会

4月7日(火)~12日(日)  東京辰巳国際水泳場


(3日目・予選)
◆男子200mバタフライ
5組
4着 牧田 1'59"81
6組
3着 三好 1'58"13
→全体7位で準決勝進出
◆女子50m自由形
5組
1着 内田 25"29
→全体1位で準決勝進出
DNS 岩本
◆女子200m個人メドレー
3組
8着 大橋 2'23"75
4組
5着 露内 2'15"69
→全体11位で準決勝進出
5組
4着 山口真 2'16"62
→全体14位で準決勝進出
◆男子200m個人メドレー
5組
1着 萩野 1'59"29
→全体1位で準決勝進出


(3日目・準決勝)
◆男子200mバタフライ
2組
5位 三好 1'58"05
→全体8位で決勝進出
◆女子50m自由形
2組
1位 内田 24"97※日本新
→全体1位で決勝進出
◆女子200m個人メドレー
1組
7位 山口真 2'16"75
2組
6位 露内 2'15"84
◆男子200m個人メドレー
2組
1位 萩野 1'58"07
→全体1位で決勝進出


(3日目・決勝)
◆女子200m自由形
7位 宮本 2'00"70
◆男子200m自由形
1位 萩野 1'45"82
4位 天井 1'47"74
6位 松本 1'48"83
◆女子100m平泳ぎ
6位 金指 1'07"91
7位 青木 1'08"70


Image title内田は力強い泳ぎで日本新を叩き出した

内田

自然に出たガッツポーズで笑顔の内田

萩野天井

激戦を制した萩野(左)とリレー代表を決め喜び合う天井(右)



 萩野(文3・作新学院)、内田(営3・関東学園大附)などそうそうたる顔ぶれがそろって出場した3日目。内田の日本新記録や天井(文3・天理)のリレー代表内定など大きなニュースが飛び出した。


 女子50m自由形での日本記録の更新を期待されていた内田は、予選を1位で通過。体半分のリードを保つ余裕の泳ぎで調子の良さをうかがわせる。迎えた準決勝では圧巻の速さをみせつけ、見事24秒97という日本新記録を樹立した。会場のざわめきで24秒台が出たと知った内田は、笑顔でガッツポーズをきめる。「本当に嬉しい」と何度も喜びを口にしたが、目標にしていた派遣標準を切ったわけではない。「明日は24秒7で派遣標準を切る」と語った内田。決勝で有言実行なるか、注目が集まる。

 会場がヒートアップしたのは男子200m自由形決勝だ。東洋大からは天井、萩野、松本(文2・神島)が出場し、瀬戸(JSS毛呂山)や坂田(イトマン近大)ら実力者ぞろいの決勝戦となった。序盤から坂田が日本記録を大幅に上回るペースでみるみるリードを広げ、萩野、天井はそれを追う形になる。しかし、後半坂田のペースが落ちると萩野が一気に追い上げ、天井もそれに続く。ラスト50mを切り、萩野がリードを広げる中、各選手のスパートで2位以下は激しく変動。タッチの差の一瞬で勝負が決まる展開となった。高レベルな戦いを貫禄の泳ぎで制した萩野に続き、天井も4位という結果をつかみ取る。目標としていた派遣標準突破はかなわなかったものの、見事8継リレーの代表の座を射止めた天井。「気持ちが先走った。経験不足だと思った」と少し悔しさをにじませたが、昨年の日本選手権B決勝より2秒近くもタイムを縮めている。この1年での成長が大きく表れるレースとなった。


 明日は女子50m自由形や男子200m個人メドレーの決勝と、さらにハイレベルな戦いが予想される。今日の結果で勢いを得た選手たちが目指すのは、派遣標準の突破だ。彼らが臨むのは自分との戦い。会場の熱気がますます高まることは確実だ。


■コメント

・天井(文3・天理)

最初の100mで力んでしまい、最後の50mで手足が動かなくなってしまったことが課題。準決勝は余裕があったが、決勝ではもっと上げるつもりで、派遣標準を狙っていた。しかし初めての決勝で、経験不足だったと思う。正直少し悔しい。(一緒に練習している3人でリレーを組むことは)大学に入ってから早く追いつきたいと思っていたので、純粋にすごく嬉しい。(初の代表入りについて)緊張すると思うが、自分なりに練習を積んで自信にしていきたい。

・内田(営3・関東学園大附)

(日本新を出して)今はとても嬉しいが、決勝に向けてしっかりと修正していかなければいけないところもあると思うので今日はゆっくり休みたい。予選で0.3秒あげられたので手応えはあった。(修正点は)スタートの動作や浮き上がり、泳ぎの技術面が乱れていた。派遣標準を切りたいという気持ちがとても強かったので、それがいい記録につながったと思う。明日は24秒7を出して派遣標準を切りたい。

・萩野(文3・作新学院)

今までで一番気持ち良く泳げた。個人メドレーは本調子ではないが、まあまあだったと思う。(200m自由形では)瀬戸選手や東洋大の選手、小堀選手と一緒に泳げて楽しかった。また、練習を共にしている仲間とリレーを組めることが嬉しい。(4冠について)自分の泳ぎをすれば勝てると思っている。


TEXT=佐田毬絵 PHOTO=西川諒、吉谷あかり