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平成27年度 第2回世田谷陸上競技会
5月30日(土)世田谷区立総合運動場陸上競技場
男子3000m
6組
3着 高倉 8'17"63
14着 菅原 8'35"49
20着 中谷 8'45"99
男子5000m
7組
2着 山口弘 14'44"49
4着 五郎谷 14'51"12
5着 唐本 14'53"04
11着 田中 14'58"93
14着 山口健 15'11"35
19着 香川 15'19"82
24着 松平 15'29"86
DNS 小柳
DNS 吉田
9組
2着 竹下 14'21"88
4着 力石 14'24"61
5着 山本信 14'25"41
6着 上村 14'25"93
11着 植田優 14'30"12
14着 湯田 14'40"19
19着 荒武 14'47"49
20着 植田耕 14'50"86
26着 高森 14'59"62
27着 伊藤 15'00"72
DNS 成瀬
10組
13着 牧浦 14'30"69
DNS 服部弾
DNS 堀
3年生にして大学初レースを走り切った山口弘
竹下は学内トップと復活を印象づけた
ラスト100m地点でスパートをかける上村(右)と山本信
世田谷記録会に故障明けの復帰戦となる上村(済4・美馬商)、山口弘(済3・長良)、竹下(済2・東農大三)を含む21人が出場し、4人が自己ベストを更新した。
男子5000m7組では山口弘が積極的な走りを見せた。山口弘は前半先頭集団の中でレースを進めると、残り600mで前をいく選手との差を詰め2着でゴールし、自己ベストをマークした。大学に入学してから故障続きだったため、今回が初めてのレースとなった山口弘。足の状態が心配されたが「問題なくゴールできて良かった」と振り返った。
9組のレースは中盤まで長い集団で進められた。2000m過ぎに上村が一気に先頭に立つと、そこへ竹下と山本信(済3・安芸南)も負けじと付いていき、先頭争いは激しさを増した。ラスト1000m辺りで今度は山本信が前に出るも、スパートをかけた竹下がトップを狙って前へ飛び出し、そのまま学内1位を勝ち取った。それでも「消極的なレースだった」と後半までなかなか集団から抜け出せなかったことに課題を残した。今後は「他大学を意識してスピードを上げていきたい」と意気込む。さらに後ろから力石(済4・如水館)が「ラスト1周で前に出ようと思った」と追い上げ、組2着に入った。また3着に続いた山本信は動きを意識して走り、最後失速するイメージを払拭(ふっしょく)するなど手応えをつかんだ。
今大会には青学大や駒大などのライバル校も多く出場しており、谷川コーチは出場の意図を「相手を知ることで自分を知るため」と語る。選手達にもレース中にその意識は見え、積極的に攻め、競り合う走りが多く見受けられた。また今回はこれまでなかなか結果を出せずにいた選手たちの奮起もありチーム全体としてのレベルアップも感じられた。来週の日体大記録会でもこの勢いのまま好記録を目指したいところだ。
■コメント
・谷川コーチ
青学大や駒大などのライバル校が出場しているので、同じ場面で走り相手を知ることで自分の実力を知るという目的で出場した。故障明けの選手がレースに出れたことが一つの収穫。ただ、竹下や上村はもっと高いレベルでやらなければならないので今日をスタートとしてほしい。一方で力石や信二はこれまでのレベルからするととても頑張ったいい走りだった。信二は練習を継続してきたのと(山本)修二の存在が大きい。力石は就活をやりながらも切り替えがうまくできているなと。(次の日体大競技会では)自己ベストはもちろん、コンスタントにレースが続く中でも自分の力を出していければと思う。
・力石(済4・如水館)
目標タイムは自己ベスト更新の14分15秒で、それを達成できなかったのは残念。(序盤から先頭に付いていたが)人数が多かったので、後ろの方だとペースが上がったときに先頭に付けないかなと思い前へいった。また今シーズンは消極的なレースが多かったので、前の方で積極的に進めていこうと心がけていた。終盤は先頭に出るときつくなると思ったので、我慢してラスト1周で出ようと思っていたが、先頭と差があったのでそこは反省点。(4年生になって)就活が始まり練習も全然積めていない状態だった。それでも短いレースに積極的に出て夏合宿をしっかり積んで、秋のシーズンにつなげていければなと思う。日体大競技会では14分一桁を目指していきたい。
・山口弘(済3・長良)
大学入学から3年間故障が多くて今回が初レースだったが、今回はレース感覚を取り戻すことと自分の力を確認する目的で出場した。1か月程前から練習に参加していて、足の状態を見ながら練習の量や質を調整してやってきた中のレースで、問題なくゴールできて良かった。(レース展開は)集団の流れに付いていって、集団が遅れてきたときに前にいければいいと思っていた。実際は久しぶりのレースということもあり、中盤がきつかったことと、ラスト切り替えられなかったことが今後の課題になる。(今後は)今回で今の力が確認できたので、レースや夏合宿につなげていければ良い。
・山本信(済3・安芸南)
練習では距離は踏めていなかったが、動きを意識していた。それで最近調子が良くて今回のレースの結果につながったのかなと思う。今までは力みがあったり後半失速したりとあまりいいイメージがなかったが、今日は自分の中でこの走りを続けていければ長い距離も走れるようになる手応えをつかめたので良かった。(弟が入学して)初めは自分の方に結果が出なくて悩んだときもあったが、コーチなどに言葉をかけてもらってからは自分は自分と心がけるようになり心に余裕ができた。弟だが、刺激し合えるライバルという関係でやれている。(今後の目標は)次は日体大競技会なのでそこで14分15秒切りを目標にして、その後の夏合宿や普段の練習にいい流れで入りたい。
・竹下(済2・東農大三)
故障をしていたので復帰戦として出場した。(レースを振り返って)故障明けということもあり、消極的なレースだったと思う。レース中盤は思い切って出るべきところもあったが、練習が積めていなくて消極的になった。レースの前に、谷川コーチから駒大や青学大に負けるなという指示を受けていたので、組トップを狙ってラストは飛び出した。最終的にはトップになれず悔しい。(足の状態は)気になることはなく、レース中も余裕があった。(今後に向けて)自分は主力になる選手として入学したので、今日のレースは当然の走りだと思う。満足するレースではなかったので、今後は他大学を意識してスピードを上げていきたい。
TEXT=吉川実里 PHOTO=石田佳菜子、畑中祥江