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出雲市陸協長距離記録会
10月12日(月・祝) 島根県立浜山公園陸上競技場
男子5000m
2組
3着 堀 14'07"26
15着 竹下 14'37"13
17着 小笹 14'40"24
スタミナ切れに課題を残した堀(左)、今後調子を上げていきたい竹下
出雲駅伝後に出雲駅伝のエントリーメンバーに入りながらも出走することが叶わなかった選手たちの記録会が行われ、男子5000mに堀(済2=大牟田)、竹下(済2=東農大三)、小笹(済1=埼玉栄)が出場した。
レースは2000m付近までは大きな集団を形成したまま進んだ。レース中盤、集団が徐々に縦に伸び始めると堀は前の方にポジションを上げていく。そのまま先頭集団がペースを上げていくと、堀は残り1000mに集団の中ほどから順位を上げ、青学大、駒大の選手を抑えて3位でゴールした。「トップを取りたかった」と結果には満足しておらず、スタミナ切れでラストスパートがうまくかけられなかったことを課題に残した。一方、竹下は今大会ではタイムよりレースの勝負に重点を置いていたが、ペースアップした集団に付いていくことができず離されてしまう。最後は前の選手を追い越す勢いを見せるも納得のいく走りはできずに終わった。また、1年生で唯一出雲駅伝のエントリーメンバーに入っていた小笹は14分切りを目指したが前半から集団に遅れ、「駅伝メンバーから外されても仕方ない結果」と厳しく振り返った。
「選手層の厚さを見せることが大事」という酒井監督の思いもあった今大会であったが、結果的には思うようなタイムにならなかった。しかし全日本駅伝は出雲駅伝よりも走者が増えることもあり、今回控えだった選手にも期待がかかる。それぞれの選手が来月に迫る全日本駅伝へ向けて調子を上げていく。
■コメント
・竹下(済2=東農大三)
(出雲に出られなかったことについては)能登合宿で持病の腰の痛みが出てしまって、出雲のエントリーにはギリギリの状態で入ったが、他の選手の方が調子は良かったので出られないのも納得できた。(今日のレースは)体はいっぱいいっぱいの状況で臨んだレースだったが、それを見せないようにと思って走った。でもタイムに表れてしまった。情けない。(2000m過ぎのペースアップについては)一番付いていかなければならないところで離れてしまった。今日はタイムより勝負を狙っていたので、レースが動いたときに離されるのは力不足。今日は練習ができていないのと生活で抜けている部分がそのままレースに出てしまった。(今後は)みんなより出遅れているので、人一倍やるのは大前提。その中でも全日本に向けてしっかりと調子を合わせていきたい。
・堀(済2=大牟田)
(出雲に出走出来なかったことは)最近貧血気味だったりと調子が良くなく、周りの調子がとても良かったので仕方ないことだと思う。ただ、走りたい気持ちもあった。調子を持ってこれなかった。(今日のレースは)控えにもできる選手がいるということを見せたかった。自分の持ち味を出せず3位という結果になり残念。トップを取りたかった。ラスト200~400mでスパートをかける予定だったがたれてしまった。全日本に向けて後半までスタミナがもつようにしたい。
・小笹(済1=埼玉栄)
14分台を切ることと、補員の自分たちがしっかりと走ることで東洋大の層の厚さをアピールすることが目標だった。(自己評価は)全然うまく走れなくて達成することができなかった。正直、駅伝のメンバーから外されても仕方ないと思うような結果だった。(出雲駅伝で得たことは)今回5区の付き添いをやらせていただいて、4区の口町さんが順位を上げたりラストで切り替えている姿を生で見ることができた。すごくいい刺激をもらって「自分もこの駅伝の舞台で走りたい」と思わせてもらった。これからは大会に調整することばかり考えずに、とにかく自分のできることをやってどんどん練習を積んでいきたい。(今後への意気込みは)三大駅伝すべてを走ることを目標としてきて、今回は出走することはできなかったが、あと二つ残っているので走れるように頑張りたい。
TEXT=吉川実里 PHOTO=伊藤空夢