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2016.11.01
サッカー

[サッカー]仙頭が3アシストの活躍 東海大に3発快勝

第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)

第20節  10月30日(日) 東洋大学朝霞グラウンド


東洋大3-1東海大


<警告>

88分 松崎


<得点者>

4分    丹代

59分 佐藤

75分 浦上


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国3=柏U-18)

▽DF

浦上仁騎(国2=大宮Y)

飯島樹生(国4=流経大柏)

徳市寛人(法4=東福岡)

渡辺星夢(国2=前橋育英)

▽MF

高橋宏季(国2=FC東京U-18)

原田守(国3=藤枝東)

坂元達裕(社2=前橋育英)84分→FW田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)

丹代藍人(国2=青森山田)60分→MF松崎快(国1=大宮Y)

▽FW

仙頭啓矢(国4=京都橘)

佐藤仁紀(国4=武南)92分→FW宮野直也(法3=西武台)



勝ち越しゴールを決めて笑顔を見せる佐藤


要所で体を張り自らも得点を決めた浦上

3アシストをした仙頭




  ここ3試合勝利のない中迎えた東海大との一戦は、開始早々に丹代のゴールで先制する。一度は追い付かれるが、後半に佐藤と浦上のゴールで突き放し3-1で勝利。昇格に望みをつないだ。

  試合は4分、左サイドでパスを受けた仙頭がドリブルから左足でクロスを上げると、ニアサイドで佐藤が潰れ、流れたところに走りこんだ丹代がシュート。これがネットを揺らし幸先よく先制する。この試合が後期リーグ戦初スタメンとなった丹代は「大事な試合で先制点を決められたことはとてもうれしい」と喜んだ。その後も追加点を狙い攻め続けると、15分にビッグチャンスが訪れる。またも仙頭が左サイドからクロスを上げると、ファーサイドに坂元が飛び込むもうまくミートせずキーパーにセーブされる。これを逃すと26分、カウンターから右サイドを崩され一転してピンチになる。浦上がカバーに行くもスライディングをかわされゴール、ワンチャンスで同点とされてしまう。再びビッグチャンスが訪れたのは35分、佐藤のクロスを仙頭が頭でずらすと、丹代が左足でボレーシュートを打つが、ポストに弾かれゴールとはならず、同点で折り返す。後半も仙頭、佐藤の2トップを中心に攻め続けると59分、ついに勝ち越し点が生まれる。相手のハンドでFKを獲得すると原田が素早いリスタート、右サイドに流れた仙頭がクロスを上げると、佐藤が頭で押し込んだ。その後も試合を優位に進めると75分、右サイドで仙頭がドリブルで仕掛けFKを獲得する。このFKを仙頭が自ら蹴ると、フリーの浦上が頭で合わせ試合を決めた。

 仙頭は全3得点をアシストする活躍。左サイド、右サイド、FKと全て違う形のアシストに「味方が決められるボールを出せたというのが良かった」とクロスの質の部分で自信を深めた。一方で「チームが勝てたことは良かったが、得点を突き詰める必要がある」と自身の得点に意欲を現した。古川監督も仙頭に対して「よくやってくれたが、今日以上の活躍がチームにとって必要」とさらなる活躍に期待した。

 リーグ戦も残り2試合となり、中大戦、神大戦と上位対決が続く。現在、昇格ラインである2位との勝ち点差はわずか「2」。自力での昇格は不可能だが、仙頭は「あと2戦連勝すれば、昇格のチャンスも全然ある」と語る。昇格のためには勝利しかない。







■ コメント

・古川監督

前節で自力での昇格はなくなったが、選手たちには勝つことに意識を持っていかせた。自分たちのサッカーや内容を度外視してでも勝てればと。(先発メンバーを入れ替えたてきたが)勝野が出場停止になったというのと今日の相手に対して戦い方という部分もあったりしたので、多少の入れ替えだとかパフォーマンスが上がってきた選手を入れた。得点を早い時間で取れたのは良かったが、その後追加点取れそうなチャンスが2度、3度あったのを決められず、逆に相手にチャンス1回で同点にされるという形で雰囲気が重たくなってしまった。ハーフタイムでもちょっと空気が重たくなっていたが、チャンスは作れているから気にしないで慌てずやろうと送り出した。(仙頭が全得点に絡んだが)それくらいやってもらわないと困る選手だと思ってるし、本人もまだまだ今の結果にもっとできると思ってると思う。今日は今日でよくやってくれたが、今日以上の活躍がチームにとって必要だと思うので残りの2試合でも勝利に貢献してくれるゴールやアシストを決めてくれればうれしい。(次節に向けて)勝つことしかないと思ってる。ただ、やみくもにやっても良い結果は得られないと思っているし、まずはしっかり準備して、相手の情報も入れながら戦いたい。


・佐藤(国4=武南)

早い段階で先制できて、東海はズルズル行かなければ大差で勝てるっていう印象があったけど、その中でも個人技で決められて追い付かれてしまった。全体的に焦ることなく後半に臨めたのはすごく大きかった。(得点シーンを振り返って)啓矢(仙頭)から良いボールが来て合わせるだけだった。自分の気持ちとかプレー面で変わったのが拓殖戦でスタメン外れた時で、もっとやらないといけないというのがあった。そこから東国戦と東農戦もゴールチャンスはあって、自分の中ではタイミングと決めるイメージはできていたのでそれが今日結果に出たかなと。それは次も続けたいなと思う。(試合開始から気迫溢れるプレーを見せていたが)体力面っていう理由でスタメン外れてから、練習からやらないといけない気持ちでやってた。大学サッカーも残りあと少しということもあって全力で取り組むことができた。ほぼフル出場できたことは次につながると思う。(次節に向けて)自分たちは勝つだけで、他の結果は自分たちが勝った後に付いてくることだと思う。まずは2連勝して、そこで昇格できなかったらその時はその時で、連勝することだけを考えたい。


・仙頭(国4=京都)

立ち上がり先制できて前半で追い付かれてしまったが、チームのやるべきこととしてしっかりこの一週間自分たちのスタイルであるポゼッションサッカーというのをやってきたので、それをチームでやってきたから、後半立て直すことができた。マンツーマンで来る相手だったので裏へのランニングだったり、自分だけがボールを持って何かするということじゃなくて、ランニングでスペース開けたりとかを意識した。サイドで持った時にクロスを上げきるというところが良かった。それもクロスの質などを結構こだわってやったので、それが味方が決められるボールを出せたというのが良かったと思う。点を取るということができなかったので、そういうところを含めて、取れるシーンもあったので、自分で点を取っていかないといけない。ここで満足する訳にもいかないし、チームが勝てたことは良かったが、個人がこれからも活躍していくためには、得点などを突き詰める必要があると思う。(次節に向けて)あと2戦連勝すれば、昇格のチャンスも全然あると思うので、次の中大戦は前回負けているので、同じ相手に2度負けれない。あと2戦、4年生最後ということで後輩に何か残すためにも、勝ちという形で4年が引っ張っていけるようにやっていきたい。



[次節試合予定]
第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第21節 11月6日(日) 対中大 古河市立古河サッカー場にて 14:00キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=村田真奈美、豊川拳大