記事
小江戸川越ハーフマラソン2016
11月27日(日)川越水城公園スタート・ゴール
ハーフ招待選手の部
1位 山口健 1:05'46
2位 吉村 1:06'11
5位 土壁 1:06'57
6位 小室 1:07'32
7位 田中 1:08'16
9位 唐本 1:08'42
10位 大西 1:08'46
12位 小柳 1:09'34
13位 香川 1:10'28
18位 中畑 1:11'18
上尾ハーフでの悔しさを晴らし、笑顔でゴールした山口健
吉村は後半自分のペースを守り、2位でゴールした
箱根駅伝を約1ヵ月後に控える中、選手たちも慣れ親しんだ川越の地でハーフマラソンが開催された。先週の上尾ハーフに続き連戦になる選手たちもいる中、前半から先頭で積極的なレースを展開。見事、山口健(済2=自由ヶ丘)が優勝を果たした。
雨が心配されていたが幸いにも降ることはなく、いいコンディションの中レースはスタート。今年も招待選手として今大会に挑み、優勝候補として注目が集まった。期待そのままに、序盤から東洋大の選手たちが先頭集団を形成。そこに大東大の選手を含む6名の集団でレースは進んでいく。中でも山口健は先週の上尾ハーフの課題を修正し、「余裕のある展開となった」と展開を伺いながら自分のペースを刻んだ。徐々に先頭集団はしぼられ、15km地点でレースが動く。山口健がトップに立ち、集団との差を広げ始めた。ラスト1kmになると、2位を走る吉村(済4=加藤学園)との差は20秒に。その勢いは止まることなく、1位でフィニッシュ。大学入学後、ロードとトラックにおいてトップでゴールしたことがなかったという山口健は「テープを切ったときはすごく気持ちが良かった」と笑顔が弾けた。一方、吉村は2位で悔しい表情を浮かべたが、後半にペースの落ちることのなかった自分の走りを評価した。
一人一人がそれぞれの目的を持って臨んだ今大会。上尾ハーフよりも厳しいコースである今大会で攻めの走りができたことは、個人にとってもチームにとってもプラスになるはずだ。「やるべきことをしっかりやった上で向かっていきたい」と箱根に向けて意気込みを語る酒井監督。今日の積極性のある選手の走りは、箱根駅伝に弾みを付けたに違いない。
■コメント
・酒井監督
箱根駅伝メンバー選考前の最後のハーフマラソンだった。地元のマラソンということもあり、先週の上尾ハーフに出た選手も今回だけの選手もチャンスを与える意味合いの出場だった。(選手の走りは)コンディションのいい中で山口健が上尾ハーフに続いて出場したが、コースのきつい川越でタイムを上げている。先週からの課題を修正してくれた。タイムは良くないが、トップできたことは評価できる。(箱根駅伝に向けて)やるべきことをしっかりやった上で向かっていきたい。
・吉村(済4=加藤学園)
タイムの目標としては64分台。10名でまとまって箱根駅伝に弾みを付けられるような走りをすることが目標だった。(レースを振り返って)中盤全体でペースが落ちたところがあったが、そこで積極的に引っ張ることができなかった。それでも立て直して後半は大きく落ちることがなかったので良かった。優勝を狙っていたが2位だったので悔しい。(チームの雰囲気は)先週の上尾ハーフでもみんないいタイムで、去年よりいい状態だと思う。あとは一人一人がベストの結果をまとめて出せたらいいと思う。
・山口健(済2=自由ヶ丘)
(レース展開は)最初のうちは1km3分1桁のペースで入って、10kmの通過は30分50秒という余裕のある展開となった。そこから少しペースが落ちたので、自分としては多少休むことができ、展開を伺いながら自分のレースをすることができた。(レースに臨む中で課題はあったか)自分は先週の上尾ハーフで不甲斐ない走りをしてしまった。今回は地元で開催されるレースということもあり、応援の方々が来てくれているので、しっかりいい走りをして、上尾での悔しさを晴らすために走った。(優勝した気持ちは)大学に入って、トラックのレースでも先頭に立って走ることがなかったので、テープを切ったときはすごく気持ちが良かった。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=畑中祥江、小野由佳莉