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第26回幸手市さくらマラソン大会
4月2日(日)幸手総合運動公園陸上グラウンド
10マイルの部 (16.093km)
招待選手
男子
中村駆 49'26
土壁 49'39
福井 50'44
荒武 51'40
中野 52'01
大西 52'05
女子
大倉 56'51
内田 59'51
森田 1:00'14
終始レースを引っ張った中村駆と土壁
大倉は安定感を見せた
春の穏やかな晴天のもと、幸手マラソンが開催された。東洋大からは男子6名、女子3名の計9名が、咲き始めた桜が華やかなコースを出走。あまり経験することのない10マイルという距離を走り抜け、各々が経験を積んだ。
練習の一環として挑んだレースだった。「ペースの設定はしていなかった」と話す佐藤コーチだったが、選手たちは個人個人のペースを刻み、いいリズムで好走。特に中村駆(済2=西京)は中でも力を見せ、序盤からチームを引っ張る走りを披露。最後は余裕をもってチーム内トップでゴールした。そんな中村駆に負けじと、粘りの走りを見せたのが土壁(総2=つるぎ)だった。土壁は「うちの中で距離を走れる選手」と佐藤コーチが太鼓判を押す選手。この冬、ハーフマラソンなどの長い距離のレースに何度も挑み、着実に力を伸ばしてきた。その経験が光り、レース終盤まで中村駆に食らい付くなど強さを見せた。
一方、鉄紺女子も忘れてはいけない。出走メンバーは、長い距離への強さが光る3人。中でも好調をキープしている大倉(食2=埼玉栄)が、積極的にレースを進めた。序盤から黙々と自分のペースを貫き、チーム内2位の内田(食4=学法石川)に2分以上の差をつけフィニッシュ。「松江ハーフとは違い、一定のペースで走った」と語る大倉は「一定のペースでいけば余裕を持てることが分かった」と収穫を口にし、さらなる飛躍への手ごたえをつかんだ。
目前に迫ったトラックシーズン。今まで積み重ねてきた長い距離の練習は、決して無駄にはならない。冬季練習で培った力を十分に発揮し、彼らは桜と共にトラックでも力を開花させる。
■コメント
・佐藤コーチ
シーズンの始めなので距離をしっかり踏むこと。10マイルはなかなか経験できないし、来週の対抗戦のために故障でレースから離れていた選手もいたのでその辺も含めて出場した。(選手の走りを見て)特に設定はしていなかったが、こちらが考えているペースで走れていた。走りやすい条件だったので最後の走りも良かった。力でいったら中村はこの中ではある。これくらい楽な感じで走ってくれれば、上の大会につながると思う。土壁はうちの中で距離を走れる選手。それが支えになっているのでその結果が出たと思う。(収穫は)いい流れできているのでこれを弾みに次のところへ移行できればいい。非常にいい条件で走らせてもらったので良かった。調整もしないで練習の一環として走れたことは良かったと思う。(トラックシーズンへ)ある程度タイムが出ている選手がいる。新入生もしっかり練習できている状態なので上級生には踏ん張ってもらいたい。チームとしては3月、4月はいい状態で動いているので継続していきたい。
・大倉(食2=埼玉栄)
(レース展開は)今回は練習という位置づけ。ペース走という感じで余裕を持っていき、ラスト5kmで少しペースを上げられたいいと監督からも言われていた。(松江ハーフに引き続き長い距離となったが)ハーフに比べて、ハーフは前半速いペースでいって、とても辛かった。しかし、今回はリズム良くずっと一定のペースでいったので、楽しく、気持ちよく走ることができた。(収穫や課題は)一定のペースでいけば、そんなにきつくなく余裕を持っていけるということが分かったので、もう少し速いペースで押していけるようになれば、上のほうで戦えるのではないかと思った。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=小野由佳莉、福山知晃