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2017.05.04
サッカー

[サッカー]今季初勝利!古川監督「我々にとって自信になる一勝」

91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)

第3節  5月3日(日) 江戸川区陸上競技場


東洋大3ー1日体大


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国4=柏U-18


▽DF

浦上仁騎(国3=大宮Y)

渡邉拓也(国2=FC東京U-18

渡辺星夢(国3=前橋育英)

坂本涼斗(1=柏U-18)→86分朝妻佑斗(国2=大宮Y)


▽MF

勝野瑛(国3=浦和Y)→原田守(国4=藤枝東)

高橋宏季(国3=FC東京U-18 

丹代藍人(国3=青森山田)

松崎快(国2=大宮Y)


▽FW

坂元達裕(社3=前橋育英)

小堀将人(国4=八千代)→35分小澤裕太(国1=千葉Y)


ゴールを決め笑顔の小澤


ゴールパフォーマンスをする浦上


 第3節の相手は昨年1部リーグ3位の日体大。先制点を許すも3-1で逆転勝利を収めた。1部復帰後初めての白星。価値のある勝ち点3を手にした。

 

 前半25分、思わぬ形で失点してしまった。GK伊藤主将(国4=柏U-18)とDFの連携がうまくいかず一瞬空間ができた隙をつかれあっさりと先制点を許す。しかし、落ち込むことはなく、全員が失点を取り返そうと同じ方向を向いた。そんな中、今季初得点が生まれる。前半終了間際、松崎(国2=大宮Y)が倒されFKを獲得。渡辺(国3=前橋育英)が蹴ったボールにフリーの状態だった浦上(国3=大宮Y)が「自分は触るだけだった」と落ち着いて頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。「星夢(渡辺)がキッカーでファーサイドに欲しいということだけを伝えていた」と浦上の狙い通りの得点だった。見事なセットプレーから同点のゴールにより、1-1で前半を折り返した。

 後半は風と運が味方した。後半22分、高橋(国3=FC東京U-18 が放ったCKに渡邉(国2=FC東京U-18)が反応。コースが変わり、弾き出そうとした相手GKの手に触れオウンゴール。ついに東洋大が逆転した。 

 連続得点で勢いに乗る東洋大は、さらに追加点が欲しい後半31分、足を痛めた小堀(国4=八千代)に代わり途中出場した小澤(国1=千葉Y)が3点目を決めた。高橋のCKを坂元(社3=前橋育英)がぎりぎりの状態で折り返し、「良い感じに自分の前にボールが来たので、あとは打つだけでした」と小澤が右足を振り抜きゴールに押し込んだ。またもや見事なセットプレーを魅せてくれた。先輩にもみくちゃにされながら褒められ、ベンチの選手も飛び出さんばかりの勢いで喜びを分かち合った。試合終了後のインタビューで「素直に嬉しかった」と照れながら答えた小澤。今後にますます期待が掛かる。 

 スタンドにいたチームメイトの応援も選手の後押しになった。3倍近くの人数がいた日体大に引けを取らない声量で熱のこもった応援。時には拍手も送るなどチームの雰囲気も良かった。勝利のために全員で戦うという姿勢が見えた。

 

 失点を許すも我慢強く90分戦い抜き勝利を収めた東洋大。「我々にとって自信になる一勝」と古川監督は勝利を噛み締めた。今季はまだ始まったばかりである。東洋大サッカー部は一歩一歩確実に進化している。次節は昨年王者、明治大との一戦だ。古川監督は「チャレンジャーとして守備面からはいってゲームを作り、チャンスではしっかりと決められるように」と意気込んだ。1部定着に向けて勝ち点を重ねる。


▪コメント

・古川監督

開幕から辛抱強く試合をしていながら勝ち点に繋がらない戦い方をしていて、選手たちも勝利や勝ち点1が欲しいというところもあったと思う。ただ、試合の前に選手にもちろん勝ちたいが、しっかりとひとつひとつ良いプレーを積み重ねていき、その結果90分終わってスコアを振り返るぐらいの気持ちで、まずはワンプレーワンプレーを攻守にわったて積み重ねていこうと話した。少し後味の悪い失点の仕方だったがそこで崩れずに我慢強くプレーし、最終的にセットプレーがらみであるがそこからゴールを積み重ねひっくり返せたのは、我々にとって自信になる一勝だと思う。またセットプレーで点が取れるということも証明できたことも我々にとって自信になった。(次戦は)我々はチャレンジャーなので、一戦一戦いい準備をして、コンディション整えて、というところは変わらない。チャレンジャーとして守備面からはいってゲームを作り、チャンスではしっかりと決めきれるように。そして勝ち点に繋げられるようにしたい。


・浦上仁騎 (国3=大宮Y)

2連敗して、どうしても勝ち点が欲しいという中でゲームをしっかり作っていこうと思った が、自分たちのミスから失点してしまった。前半の中で追い付きたいと思っていたので、そ んな中で自分がセットプレーで決めれたということは勝利につながったと思う。(得点シー ンは)星夢がキッカーでファーサイドに欲しいということを伝えていた。いいボールが来て 自分は触るだけだった。(クリロナポーズは)ずっとやりたいと思っていた。もっとかっこ よくやりたかった。また次にチャンスがあればやりたい。(セットプレーでは)自分たちは 高さがあるわけではないので、キッカーにニアに蹴ってくれとかファーに蹴ってくれと伝え て、その中で自分とか入れる選手でどう動くか話していた。相手の2トップが一人は受けて 一人は後ろに流れるプレーの中で、背後のランニングに気を取られないで勇気持ってライン 上げていこうと監督も話してたし、そこはCB中心に後半は上手く守れていたと思う。(次 節に向けて)今日に勝利は本当に大きいし、次に勝つことで今日の勝利がもっと大きな意味 を持つと思うので、3連戦の最後の試合を全員で集中して挑んでいきたい。


高橋宏季(国3=FC東京U-18

 グラウンドが悪くてなかなか自分達のやりたいサッカーができなかった。先制されたっていうのは厳 しい部分だったんですけど、そこからみんな火がついた。そこから逆転できたというのは、自信にな ると思う。(浦上のゴールは)ああいうセットプレーからとれるっていうのはすごいチームにも勢い がつくし、あのゴールが勝利に繋がったと思う。(小澤祐については)ゴールに貪欲で練習からそう いう姿勢が見られる。試合に出ればやってくれる、という期待が持てる選手。今日のゴールをきっか けにどんどん暴れて欲しい。(次節へ向けて)集中応援ってこともありますけど、明治大は去年も1 部でずっと強かったチーム。ここで勝てるか勝てないかがこれからのリーグ戦に関わってくる。今日 の守備でみんな自信もついたと思うので、絶対に勝ち点3を取りたい。

 

・渡邉拓也(国2=FC東京U-18

前半相手に点取られて、こっちはこれまで2試合点取れてなくてチーム向いてたが、 たちがてしてくれた。前半のうちにしっかり点ール取れて、後半もいいでは入れ てできていいい試合だったと思う。(2点は)ーナーキックのこれで人 くんがボレーシートって、それをんがしてちっと触ってースわって入っ た。最は自分の点かなと思ったがではンールで()。ああいうのがなかった らこういうしい試合勝てないと思うので、ンールだったけどいかった。前半 はミスたいなで失点して、失点という試合がないので、次の大戦はロでえ れば勝ち点はもらえるので、後ろはとにかくロで守って、前の人をてに勝てれ ばいいと思う。(次節に向けて)集中でもあるし、今日勝てて次も勝てたらチームもい い気で来にも向けていいができるし、またした試合が大戦でもくと思う ので、しっかり全員でかけあっていい試合して勝ちりたい。


・小澤裕太 (国1=千葉Y)

(初ゴールを振り返って)素直に嬉しかったです(照れながら)。良い感じに自分の前にボー ルが来たので、あとは打つだけでした。(急な出場になったが)アップもほとんどできてない 状態で、正直びっくりした。出てからもすぐに息が上がってしまって、気持ちで最後までやり 切った。その中で点が取れたのは今後の自信になる。(次節へ向けて)当然2試合連続ゴール を目指して、頑張ります。


[次節試合予定]
91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)
第4節 5月6日(日) 対明治大 NACK5スタジアム大宮にて 1300キックオフ


TEXT=鶴田華穂 PHOTO=土橋岳、美浪健五、谷口奏生、稲村真織