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2017.05.28
陸上競技

[陸上競技]競歩念願の表彰台独占! 及川優勝で東洋大としては5連覇達成!

第96回関東学生陸上競技対校選手権大会・3日目

5月27日(土) 日産スタジアム


男子200m 予選

2組(風:-0.5)

4着 松尾 21"53

3組(風:+1.0)

3着 北村 21"48 ※準決勝進出

5組(風:+1.3)

1着 桐生 20"79 ※準決勝進出


男子800m 予選

1組

3着 増田 1'51"93 ※準決勝進出

3組

4着 眞柄 1'52"11 ※準決勝進出

4組

7着 松崎 1'55"33


男子800m 準決勝

1組

3着 増田 1'51"98 ※決勝進出

2組

7着 眞柄 1'54"39


男子400m障害 予選

1組

4着 杉山 52"40


男子3000m障害 決勝

6位 小柳 9'04"35

7位 小室 9'05"20


男子10000m競歩 決勝

1位 及川 40'57"36

2位 池田向 40'59"16

3位 川野 41'11"62


男子4×400mリレー 予選

1組

2着 東洋大(増子ー池田仁ー花岡ー櫻井朴)3'09"23 ※決勝進出


女子200m 予選

3組(風:+2.1)

6着 鈴木 24"86


満面の笑顔で表彰台に上がった3人(左から池田向、及川、川野)

マイルメンバーとして復活を果たした池田仁

意地の走りで入賞した小柳

 

 ついに悲願を成し遂げた。男子10000m競歩において及川(済4=愛知)が優勝を果たし、池田向(済1=浜松日体)と川野(総1=御殿場南)の二人も続いてゴールし東洋大が上位を独占。表彰台を鉄紺一色に染め上げた。その勢いに乗り、他の種目でも入賞や4日目の決勝進出を決めるなど最終日に向けて弾みをつける関東インカレ(以下、関カレ)3日目となった。

 

 優勝候補筆頭の及川、し烈な部内選考を勝ち抜いてきた実力のあるルーキー二人を擁して挑んだ男子10000m競歩。序盤は及川、池田向、川野の3人が縦に並び、後続を大きく突き放して3番手でレースを展開する。先頭を独歩する野田(明大)との差を順調に縮めると6000m手前で追い抜き、及川を先頭に東洋大3名の戦いとなった。残り6周に差し掛かった直後、川野が先頭へ飛び出すも及川は冷静に歩みを進める。一旦は広げられた差をじりじりと詰めていき再び先頭へ出ると、もう誰にも前は譲らない。すぐ後ろで池田向が追ってくるも「優勝するんだ」と4年生としての意地を見せつけ、トップを歩き切った。その後僅差で池田向、満身創痍の体で川野が続いてゴール。その瞬間、東洋大の表彰台独占が決まった。

 歩型などの動きの面を徹底的に磨き直して今大会に臨み、見事優勝を手にした及川。東洋大としてはこの種目で5連覇となり、「今までの先輩方に続けたかなとうれしく思う」と笑顔で語った。これまで表彰台の独占は西塔(H26年度済卒=愛知製鋼)や松永(H28年度工卒=富士通)という日本代表選手を擁しても達成できなかった。今回の偉業の達成に及川は「1年生二人がすごく頑張ってくれて達成できた」と二人を称えた。

 その1年生の池田向と川野は初めての関カレの舞台でそれぞれ緊張を感じながらもしっかりと目標達成のためのレースを見せた。池田向は最後まで及川から離されない粘り強い歩きを披露。川野は後半「いずれ追いつかれることがあっても何かしらアクションを起こして後悔の無いように」と攻めの姿勢で一時はレースの主導権を握る場面も。選手層の厚い東洋大の競歩部門で代表に選ばれた実力を十分に示して見せた。

 大量得点を稼いだ競歩部門の活躍により勢いに乗った東洋大。3000m障害の決勝では小柳(済4=大阪桐蔭)と小室(済2=仙台育英)が登場。小柳は今回関カレに出場できなかった4年生の分まで頑張ろうと意気込みレースに挑んだ。序盤は集団中ほどで進めるも徐々に後退してしまい、先頭からは大きく離されてしまう。しかし、ここから意地を見せた。一人、また一人と抜き返し、ラスト1周では気迫のこもったスパートをかける。「意地でも得点を取ってやろう」という強い気持ちを力に変え、入賞圏外から6位まで順位を上げる激走でチームに得点を与えた。また、小室は故障明けであったにも関わらず、スタート直後から積極的に先頭へ出てレースを進めた。後半に失速してしまったものの、きっちり入賞圏内で踏みとどまり、得点を稼いでチームへ貢献した。

 3日目最終種目である4×400mリレー(以下、マイル)では、主力のウォルシュ(ラ3=東野)を欠いた状態での出場となった。1走には400mで入賞を果たし、好調の増子(工1=相洋)が抜てきされた。「流れをしっかりつくっていい順位で進めてくれた」と梶原監督が評価するように、好位置でバトンをつなぐ。続く2走ではけがにより長い間試合の出場を控えていた池田仁(法3=岩村田)がついに復活。1年時以来となるマイルでもその実力は健在で、200m過ぎから見事な追い上げでトップで3走の花岡(法2=新潟明訓)へ。花岡も健闘し、追い上げてきた東海大にかわされるも2番手でアンカー・櫻井朴(法3=国学院栃木)へと託した。櫻井朴も安定感のある走りで追い上げてくる後続から逃げ切り、2着でゴールし決勝進出を決めた。圧倒的実力を持つウォルシュが不在の中でも順当に予選を通過したことは、チームの全体的なレベルが上がってきている証拠だ。決勝の舞台ではメンバーの入れ替えの可能性は十分にあり、どんなメンバーを組んでくるのか梶原監督の采配に注目だ。

 他の競技の予選においては、800mで眞柄(済4=三条)と増田(ラ3=北陸)が準決勝に進出。増田がラスト100mのデットヒートの末、決勝進出を決めた。また、200mでは桐生(法4=洛南)が危なげなく1着で、北村(法4=九州学院)が後半の加速で3着でフィニッシュし、それぞれ順調に準決勝へと駒を進めた。

 

 競歩で表彰台の独占、3000m障害で入賞者を出すなど、得点を大量に稼いだ3日目を終え、関カレもいよいよ最終日を迎える。4日目は3日目で勝ち進んだ200m、800m、マイル等の決勝に加えて、ハーフマラソンや5000mといった長距離部門の得点チャンスも豊富だ。トラック優勝に向け、最後の戦いが始まる。

 

■コメント

・梶原監督

杉山は風の向きが400m障害の試合としては記録が出にくい状態だったが、トータルであと少しのところで準決勝と、1年生のこの時期に関カレという大きな舞台でまずまずの結果を残したということは良かった。200mは桐生が順調。4年生の北村が最後まで粘ってくれて準決勝まで進めることができた。一年生の松尾が力はあるがけがをしていて、今回が大学で初レースだったので後半粘れるだけの練習が積めなかった。しかしこれで一本走れたのでしっかり練習すれば復活すると思う。女子の鈴木は前半が課題でそこを中心にやってきた。最後に落ちてしまったが自己ベストに近い走りができたので良かった。予選落ちの者もいたがみんなそれなりの収穫は得ることができた。マイルは昨年(全日本インカレで)優勝したメンバーの中からウォルシュが使えない、松原も肉離れでまだ完璧な状態では無かった中で増子がよく頑張ってくれた。気温が下がってあまりコンディションが良くない中で流れをしっかりつくっていい順位で進めてくれたので、決勝は場合によっては松原、吉津を投入して勝負を仕掛けにいく。桐生投入も十分考えられる。池田仁は400mの方にもエントリーしたかったが椎間板ヘルニアで練習を控えていた部分があったが、やっとけがも癒えてきて、調子も良かったので試しに使おうと思った。48秒を切ったメンバーと池田、花岡という考えをベースにしてオーダーは組んだ。花岡はそこそこ走れているのでこの段階でどれだけ走れるか見たかった。このメンバーでも予選は通るだろうと思っていたので、決勝は状態を見てメンバーを組む。

 

・酒井監督

インカレという舞台で技術的な成果を発揮するところと心の表れが強く出ていて、非常にいい雰囲気で戦えたと思う。長距離ブロックに関しては競歩の上位独占、800mでも久しぶりに決勝進出、3000m障害でも二人入賞。特に小柳は非常に気持ちのあふれる走りで、小室は故障明けの中でも昨年出場していないので最低限の仕事はしてくれたと思っている。最終日のハーフマラソン、5000m、桐生の200mでトラック優勝にもっていきたい。(競歩の表彰台独占は)これまで松永や西塔というオリンピックに出場した選手がいながらもこれは3人全てが頑張らなければいけないことなので、今回初めてそれができたということはチームとしてもこれまでの(日本)代表を輩出したプライドが根付いていると思う。(東洋大の競歩は)選手層が厚い。誰が代表になっても上位を独占しなければいけない。その中で今回は思い切って1年生を二人使った。4年生の山下や3年生の河岸、2年生の石川も他の大学では十分入賞できるレベルの選手。そういった選手たちを強引に受けるくらいのチームの状況と競争意識があったことは強さの秘訣だと思う。


・及川(済4=愛知)

表彰式のときに改めて優勝したんだなという感情が湧いてきた。ゴール後は喜びそこねたというかゴールまで競っていたのでハラハラな気持ちで一杯だった。少し落ち着いてから優勝した実感が湧いてきて非常にうれしく思う。(表彰台独占は)1年生二人がすごく頑張ってくれて達成できたことだと思うので本当に二人を称えたい。今までの先輩方がつないできてくれた伝統を自分たちもなんとかつないで今回の表彰台独占という結果を残すことができて、今までの先輩方に続けたかなとうれしく思う。(大会前の調整は)5月に入ってから陸連の練習に参加していて、動きの修正を徹底的に見ていただいていた。5月はその成果が出ていて、動きの面ですごく手応えがありいい状態で練習ができていた。試合の1週間前の調整期間に入ってから少し動きが噛み合わないところがあったりして焦る部分もあったが、落ち着いて周りのアドバイスなどを参考にしながら試合を迎えた。満点の調整とはいかなかったがしっかりレースに合わせて今回迎えられたと思う。(レースプランは)絶対的なエースであった松永さんのような飛び出す人はいないと思ってスローペースの展開になるかなと思っていた。その中で落ち着いて後半勝負を狙いながら歩いていた。(川野が飛び出したときは)5000m以降いっぱいいっぱいだった中で出られたときは正直ついていけなかったが、残り3000mくらいあったので1回様子を見ようと無理に慌てず落ち着いて動けた。(池田向が最後まで後ろに付き)正直なところ負けるかなと思ったりもしたが、勝ちたいという思いとやっぱり4年生の意地として優勝するんだという気持ちがラスト粘れた要因だと思う。堀の入賞や自己ベストで小柳が決勝進出になったり、いい雰囲気ができているので、その勢いを加速させることができたかなという思い。この後控えている3000m障害決勝、800mで4年生の意地を見せられればと思う。

 

・小柳(済4=大阪桐蔭)

決勝に残るのも、ましてや入賞するなんてみんな思ってなかったと思う。4年生の出られなかった小早川、野村、竹下主力3人の分も頑張ろうと思っていた。自分には何の才能もなかったけれど、最後意地でも得点を取ってやろうと思っていた。(予選は自己ベストで通過したが)調子は良かったがベストが出た後で体がもう限界で、口には出さなかったけれどかなり痛かった。それでも出るしかないという意地で走った。自分は3年間得点に絡めずにいたが、4年目で3点取ることができて、それは4年生の意地でもあったし、自分のような力のない選手でもここまで来て点数を取れるというのを後輩たちに身をもって教えることができたと思う。この3000m障害だけでなく箱根駅伝でも活躍して、どんなに力のない選手でもここまで来れるんだぞということを証明したい。4日目はハーフと5000m、増田の800mの決勝があるのでそこで大量得点が狙えると思う。特にハーフと5000mは東洋大の得意種目と言っても過言ではないと思うので点数を1点でも多くとってトラック優勝をして最後笑顔で終えられたらと思う。


・池田向(済1=浜松日体)

3人で表彰台に立てたことを、本当にうれしく思う。(初の関カレだったが)1年生らしく、思い切り、何も心配など恐れずにプレッシャーも感じずいい緊張感の中でレースに挑めた。(レースプランは)今回は一人になるとキツくなるので、集団を利用しようと思った。及川さんがいいペースで引っ張ってくださって、それに付くだけのレースだったので、及川さんの存在はとても大きかった。(レースを振り返って)川野がラスト6周で出た時、少し焦ったが一旦落ち着くことができた。また、そこから及川さんが前にいってくれて、そこに自分が付くことができたというのが、いい結果につながったと思う。(次の目標は)次のレースがいつになるのかは未定だが、10000mでは早い段階で39分台を出したいので、夏合宿などで練習を重ねて頑張っていきたい。

 

・川野(総1=御殿場南)

(チームとしての)目標は1、3、4位で、それが達成できてよかった。さらに表彰台を独占することができて、今までの東洋大の競歩は表彰台独占ということがなかったらしいので達成できてうれしい。ひたすら3位を目指し、圏内に入ることのできるよう歩いた。(中盤飛び出たが)3人に絞られた時に、自分はラストが弱いのでこのまま歩いていたら上の順位を狙うのは厳しいと思った。いずれ追いつかれることがあっても何かしらアクションを起こして後悔の無いように歩いた。課題であるレース中の腹痛も、トレーナーに見てもらって腹式呼吸に切り替え対策をしてきたのが結果として出た。(初の関カレだったが)大きな舞台で緊張もしたが楽しめた。(今後のレースに向けて)これからの夏でしっかり練習を積んで山西(京大)さんといったトップレベルの選手と戦っていけるようにしたい。


TEXT=吉川実里 PHOTO=大谷達也、福山知晃、小野由佳莉

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