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2017.11.04
アーチェリー

[アーチェリー]来年度に向け弾みをつけた新人戦

2017年度 関東学生アーチェリー 新人個人選手権大会 1部

11月3日(金) 富岡総合公園


個人成績

順位 名前 50m 30m 合計

新人男子

34位 山根大輝 195点 284点 479点

40位 橋口和也 172点 286点 458点

55位 鈴木悠斗 136点 242点 378点

57位 高橋日出文130点 203点 333点

59位 金子宗馬133点 136点 269点

63位 坂斎大昌62点 148点 210点


新人女子

12位 原田歩美 180点 288点 468点

25位 薩摩彩花 145点 262点407点

30位 古川愛佳 43点 190点 233点


経験者女子

4位 中野遥 275点 326点 601点

10位 鈴木彩水 245点 284点 529点



活躍を見せた橋口(左)、原田、山根(右)


初試合を楽しんだ山根


精一杯試合に臨んだ原田


的を見据える橋口


    昨日までのぐずついた天気が嘘のようなからりとした秋晴れの中、関東学生新人戦が開催された。1年生がメインとなるこの試合に東洋大からは11名の選手が出場。特に活躍が見られたのは山根(総1=成立学園)、原田(社1=前橋南)、橋口(理1=成立学園)だ。

    「楽しかった」と率直な感想をこぼした山根。技術面ではまだ粗削りで微調整せずに強引に射ってしまったなどの改善点が見られたものの、初試合というプレッシャーに物怖じせず全体的に和やかな雰囲気での試合となった。一方、「知らない人がたくさんいて緊張した」と振り返った原田は反省点として「いつも以上に力んでしまった」ことを挙げた。しかし時間内に全て射てたのは良かったと前向きな姿勢を見せた。橋口も「緊張していつも通り射てなかった」と語った。だが全体としては日々の成果が少し出せて「悪くはなかった」と評した。メンタル面の強化を自身の課題とし、今後の練習に意欲的だ。

   「とにかく楽しく安全に射ってくれたら」と言っていた石河監督。彼女の想いは届いたようで試合終わりの選手たちの顔には笑みが浮かんでいた。アーチェリーを始めたきっかけに多少の差異はあれども、選手たちは「楽しい」と口にした。その気持ちを忘れずに来年度からも活躍してくれることを期待せずにはいられない。これから彼らの時代が始まっていく


■コメント

・石河監督

 新人戦は公式戦のデビュー戦なので、とにかく楽しく安全に射ってくれたらいいと思っていた。半年間やってきた集大成として、自分で評価してほしい。反省する部分はしっかり反省して、これからは登竜門をくぐったので、リーグ戦ではレギュラーとして努力をしてほしい。


・山根(総1=成立学園)

50mはあんまり上手くはいかなかったが、30mの後半では結構立て直せたように感じた。(試合の感想)楽しかった。結構気楽に射てたし、同じ的の人たちと話したりできたのでよかった。雰囲気が和やかだった。(試合に向けて意識したこと)競技としての技術的なことは、僕は押し手が強くて右側にそれることが多かったので、引き手を意識するようにした。意識を始めたら真ん中に飛ぶようになった。メンタル的なこととしてはとにかくテンション上げていこう、と。やかましいといわれるくらい騒いでやっていました。(収穫と課題)結構引き戻さずに強引に射ってしまってミスをしてしまった射が多かった。それを引き戻して射つ前に自分で気づけるようになれたらいいかなと思う。来年の春のリーグ戦に向けて、チームとして戦力になれたらいいと思う。


・原田(社1=前橋南)

試合前は緊張したが初めての試合、というより知らない人がいて緊張した。試合に向けての練習というのは特にしてなくて、いつも通り先輩にみてもらった。良くできたところは最後まで(時間内に)全部の本数を射てたこと。(反省点は)いつも以上に力んでしまって中々射てなかったり、何回も引き戻したりしてしまったこと。今度からはいつも通り、練習通りに射てるようにしたい。(目標は)フォームがきれいな選手になること。高校のときは弓道部に入っていたが、大学ではちょっと新しいものをやってみたいと思い入部した。アーチェリーは全部楽しい。先輩たちもみんな面白いしアットホームな感じ。縦関係もちゃんとしつつも仲良しだと思う。


・橋口(理1=成立学園)

初めての大会で緊張していつも通り射てなかったが、そこまで悪くもなかったので、日々の努力の成果が少しは出せたかなと思った。(前日は)すごく緊張していた。意外と当日は(前日ほどは)緊張しないでできた。(課題は)悪い点数が出ると、そのままズルズル引きずってしまうので、切り替えを今後大事にしたい。メンタルをもっと鍛えたい。もう少し練習量を増やした方がいいかなと思った。(天候なので練習できない時に心がけていたこと)家で射型をゴム引きで確認したり、比較的射たない期間が長くないようにした。(来季に向けて)リーグ戦に出れるように、600点を出せるようにこれから頑張りたい。(始めたきっかけは)体験会のときに先輩も優しくて、的が当たったときがうれしかったので、やってみたいと思った。


TEXT=中村緋那子 PHOTO=中村緋那子、外狩春佳