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小江戸川越ハーフマラソン2017
11月26日(日)川越水城公園スタート・ゴール
招待選手
1位 定方 1:05'37
2位 野口 1:05'48
4位 小田 1:06'59
5位 中野 1:07'14
6位 杉村 1:07'34
7位 田上 1:07'54
11位 植田 1:09'05
17位 吉田 1:11'00
18位 大西 1:11'19
19位 岡里 1:11'25
21位 小室 1:12'00
33位 中尾 1:13'49
34位 福井 1:14'20
35位 野村 1:14'52
意地を見せ、優勝を飾った定方
野口は大学初レースで堂々の2位
公式戦での箱根駅伝(以下、箱根)の最終選考レースとなった小江戸川越ハーフマラソン。スタートから先頭を走っていた定方(工2=川棚)がこのレースを制し、大学生になって初のタイトルを獲得した。また、長期故障から復帰した選手も今大会に出場し、箱根に向けてチームの調子は上がってきている。
夏からAチームで練習を積み、力を伸ばしてきた定方。「負けられない気持ちがあった」と振り返るように序盤から先頭に立ち、レースを展開していく。徐々に集団の人数を絞っていき、レース後半で単独トップに立つプランだったが他の選手も負けじと食らい付いてくる。そこを振り切り単独トップになると、もう誰にも前は譲らない。終盤のスパートに課題を残したものの、見事1位でゴールテープを切った。着実に伸びてきた実力に加え、大学入学後初めての優勝がさらに自信となったはずだ。この自信を胸に"東洋大の主力"を目指していく。
また、2位でゴールした野口(工1=松山)は今大会が大学デビュー戦だった。けがから復活を遂げ、今レースでも定方に食らい付いていく走りを披露。終盤は3番手を走っていたが、2番手を追い抜かし東洋大がワンツーフィニッシュとなった。野口を酒井監督は「しっかりこつこつ努力できる選手」と評する。けがに苦しんだ今季の巻き返しに期待がかかる選手の一人だ。
そして、もう一人故障から復帰した選手がいる。ついに主将の野村(済4=鹿児島城西)が帰ってきた。ロードレースは箱根から約11ヵ月ぶり、4月の記録会を最後にレースから遠ざかっていた野村。練習の過程で出場し、タイムは本来の実力からは遠いものだったが、彼のレース復帰はチームに安心感を与えることに違いない。最後の箱根に向け、昨年のようにここから調子を上げていきたいところだ。
出雲、全日本駅伝のメンバーに入った選手が意地を見せたこれまでの選考レース。故障者も復帰しチームの足並みはそろい始めた。箱根まであと約1ヵ月。チーム一丸となって挑んでいく。
■コメント
・酒井監督
今回は公式戦では最終選考であとは練習の中でも見ていく。(レースを見て)定方は全日本のエントリーに入っているので、負けられない意地が出たと思う。野口は夏に故障していたが、よく上がってきてくれた。しっかりこつこつ努力できる選手。ずっとけがをしていて、トラックレースも一度も出ていなかった。(野村は)練習の過程の中なので、(今回を)選考レースと考えずにこの後の練習と1ヵ月後を見据えて、どこまで上がっていけるか見ていきたい。前日のレースに出た選手たちは今回へ練習の一環として。(チームの状況は)特に大きな故障もないので、全日本に出た選手たちは再度、箱根だけ見据えてやっていこうと。出雲、全日本で走った選手たちは記録会に出さないで、箱根に照準を絞っていく。混戦だと思うので、今年度はどれだけ試合に合わせ切れるかどうかだと思う。
・定方(工2=川棚)
夏からずっとAチームでやってきて、この大会までレベルの高い練習をしてきたので負けられない気持ちがあった。今年は夏頑張って、力もついたという手応えもあったので自信を持って臨むことができた。(レースを振り返って)途中、腰が痛くてお腹も痛くてきつかった。Aチームという意地と後輩には負けられない思いがあったので頑張った。(レースプランは)7、8kmでとりあえず出て、人数を絞って、後半5kmくらいは単独でいけるかと思った。途中まではプラン通りだったが、思ったようにはいかなくて、残り2.5kmからのスパートが落ちてしまって、もっと自分を追い込んでペースを上げられたらもっと良かった。(課題、収穫は)大学に入って初めて優勝できたことは収穫。中盤のタイムの落ち込み、後半の粘りが足りなかったのでこれから練習してペースアップできるようにしていきたい。(箱根駅伝に向けて)東洋大の主力はレベルが高いので、自分もそこに入って東洋大の主力と呼ばれるような走りをしていきたい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=小野由佳莉、稲村真織