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第27回法政大学競技会
12月24日(日) 法政大学多摩校地陸上競技場
男子5000m
2組
16着 小倉 15'25"04
22着 福井 15'40"26
男子10000m
1組
1着 飯島 30'12"92
2着 中野 30'14"78
7着 山口 30'32"89
9着 小田 30'34"37
10着 小室 30'36"05
12着 杉村 30'44"64
13着 大森 30'48"89
21着 田中建 31'12"39
4組
5着 大西 29'36"82
6着 岡里 29'41"67
終盤は後続を大きく引き離し独走の飯島
大西(左)と岡里はハイペースなレースでも果敢に挑んだ
年内最後のレースとなった法政大競技会に多くの選手が出場。記録の更新を目標に挑み、大西(済2=花咲徳栄)と中野(済2=花輪)、飯島(済1=山学大附)、岡里(総1=富山商)の4名が自己ベストを更新した。
多くの東洋大の選手が出場した10000mの1組目。中野と田中建(済3=自由ヶ丘)はスタートしてすぐに先頭に立ち、レースを進めていく。これに山口(済3=自由ヶ丘)もつき集団の前方に位置付けた。しかし、4000mあたりからペースが上がると、中野は先頭を譲ってしまい、前方で走っていた選手たちも徐々に後退してしまう。それでも先頭集団に食らいついていた中野が5000m過ぎで再びトップに。これに小田(総1=浜松商)がつき、その後ろにそれまで集団の中ほどを走っていた飯島や大森(済1=佐野日大)が出てきた。その後も先頭は入れ替わり、残り7周で先頭は4人に絞られ、飯島と中野が飛び出した。飯島は先頭に立つと後続を突き放し、ペースを緩めることなく独走。そのまま逃げ切り、最後の直線でスパートをかけ、1着でゴールに駆け込んだ。また、一時は4番手に下がった中野もラスト1周で並走していた選手を引き離し、飯島との差も縮めて2着でフィニッシュ。30分切りはならなかったが、二人とも粘りを見せ、自己ベストを更新した。
そして最終組には大西と岡里が出走。この組は実業団や留学生選手がスタートから飛び出し、ハイペースなレースが展開された。集団はすぐに縦長になり、大西と岡里は集団の中ほどでそのペースに食らいつく。3000m過ぎて先頭集団と第2集団の差が広がり始めるも、二人は先頭集団でしっかりレースを進める。離されまいと粘りを見せていたが、後半に差し掛かると前との差がついてきてしまった。大西は後ろの集団に吸収され、岡里に離されてしまうもその集団で前に立つ。8000m過ぎで大西が岡里に追いつき、並走を繰り広げた。大西はラスト1周の鐘が鳴ると、岡里を突き放しスパートをかける。5着でフィニッシュし、自己ベストを50秒近く更新。29分30秒台に突入した。岡里も6着でレースを終え、先日の5000mに続いて10000mでも自己ベストをマークした。これまで経験してきたペース以上に速いレースとなったが「前半突っ込んで走ったので、これは来年につながる」と谷川コーチは話す。今レースを生かし、来季二人のさらなる記録の更新に注目だ。
今年最後のレースで谷川コーチは「後半のタイムの落ち込みが全体的に見られた」と課題を挙げた。それでも4名が自己ベストを更新し、箱根駅伝を目前に控えたチームを盛り上げる結果となったに違いない。チーム一丸となって正月の大勝負に挑んでいく。
■コメント
・谷川コーチ
箱根組は箱根に向けてしっかりやっていて、最後の記録会だったのでまずは自己ベストを目指そうと。この時期になかなか試合はないが、記録会があるという明確な目標があったのでそういった面でも出場した。(レースを見て)最終組の二人は自己ベストで今回4人が自己ベストだった。自分たちの今のコンディションの中でベストな走りをしようということで臨んだが、極端に悪いわけではないが極端に良かったわけでもない。後半のタイムの落ち込みが全体的に見られたので、後半最低でも1つビルドアップできるような走りをさせなきゃいけないし、そういう練習をしていかなければいけないと思った。(収穫は)最後の二人は29分30、40秒台で1年生も走れた。今までの10000mの自分たちのレースペースよりも速いペースで前半突っ込んで走ったので、これは来年につながると思う。今回は故障明けの選手や練習がようやくできてきた選手とか状態がばらばらだったので、その中で自分で走ってみて課題を見つけられてそこを次に埋めようと思って練習してくれれば来年につながる。(箱根に向けチームの状態は)上がってきていると思う。今回も自己ベストをたくさん出して盛り上がればなと臨んでいた。そういう意味では自己ベストを出した選手もいたので良かった。メンバーはもう調整になってくる。ここからは風邪やインフルエンザなどに気をつけて、ベストな状態で臨みたい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=稲村真織、大谷達也