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2018.05.26
陸上競技

[陸上競技]桐生抜けても強さは健在!4継で念願のV達成&東洋大新記録樹立!

第97回関東学生陸上競技対校選手権大会

5月24日(木)~27日(日)  相模原ギオンスタジアム


▼2日目

男子100m 準決勝

1組(風:-4.6)

6着 大野11"16

2組(風:-6.4)

2着 宮本10"94 ※決勝進出


男子100m 決勝

(風:+3.2)

1位 宮本 10"11


男子400m 準決勝

1組

1着 ウォルシュ46"84 ※決勝進出

4着 吉津 47"32 ※決勝進出

2組

6着 櫻井朴 47"66


男子400m 決勝

1位 ウォルシュ 46"39

5位 吉津 47"51


男子3000m障害 予選

1組 

1着 小室 9'09"81 ※決勝進出

2組 

8着 小田  9'12"73


男子4×100mリレー 決勝

1位 東洋大(津波ー宮本ー松尾ー大野) 39"03 ※東洋大新


男子走幅跳 決勝

4位 津波8m03(風:+4.7)

21位 小川 7m18(風:+4.7)


女子10000mW決勝

9位 竹中 52'09"94


女子走高跳 決勝

小池 NM


ガッツポーズを掲げ、トップでゴールした大野

表彰台ではよろこびを噛みしめたリレーメンバー(前列左から津波、宮本、松尾、大野)

中盤からの伸びで逆転し、見事優勝を飾った宮本

ウォルシュは貫禄のあるレース運びで二度目のVを果たした


 暑い日差しの中行われた関東インカレ(以下、関カレ)2日目。100mでは宮本(法1=洛南)が、400mではウォルシュ(ラ4=東野)が堂々の優勝。さらに4×100m(以下、4継)では東洋大新記録(39秒03)のタイムで優勝を飾るなど華々しい結果が多く見られるとともに、トラック連覇へと大きな弾みをつける1日となった。




 「桐生さんが抜けても、僕たち東洋はまだ強いんだぞというのをアピールしたかった」。宮本の言葉通り、強さを存分に披露するレースとなった4継決勝。オーダーは予選と変わらず1走津波(ラ3=那覇西)、2走宮本、3走松尾(総2=神辺旭)、アンカー大野(法4=東洋大牛久)の布陣で戦いに挑んだ。1走の津波が流れをつくるいいスタートを切ると、2走のエース宮本がみるみる加速し他大学を引き離していく。続く3走の松尾はアンカーの大野へと少しでも前でバトンを渡すべく全力でコーナーを駆け抜ける。そしてアンカーへトップでバトンが渡ると、大野はチーム全員の思いを乗せる軽やかな走りをし、ガッツポーズを見せながら見事1位でフィニッシュ。桐生(H29年度法卒=日本生命)が在学中も成し遂げられなかった優勝を飾るとともに、東洋大新記録をたたき出す最高の結果をもたらした。この結果に梶原監督も「完勝の4継だった。本当にうれしい」と笑みを浮かべた。



  陸上競技の花形である男子100m決勝には、期待のルーキー宮本が出場。スタートは岩崎(東海大)や竹田(中大)から少々遅れをとってしまうものの、中盤から一気に加速。トップに躍り出るとそのままゴールし、見事大学1年生ながら優勝った。同時に4継との2冠を達成した、宮本も「一安心した」と安堵の表情を見せた。


 

 400m決勝には、エースのウォルシュと吉津(ラ2=豊橋南)が出場を果たした。ウォルシュはスタート直後から他を寄せ付けない圧巻の走りを披露。「王者のレースしてくれた」と梶原監督が語るように、安定した強さで自身二度目となる関カレチャンピオンに輝いた。吉津も積極的なレース運びで5位入賞を果たし、チームに弾みをつけた。



 昨季の関カレ覇者である橋岡(日大)など強豪がそろい注目を集めた男子走幅跳。東洋大からはランキングトップの津波と小川(法4=大阪桐蔭)が出場した。小川は3回目の跳躍まででトップ8の記録を残すことができず3回目で終了。一方、津波は7m88cmの記録で全体4位に着き4回目の跳躍を迎えた。津波は足のけがの影響もあり、6本中2本を制限するという戦略のもと今大会に挑んでいた。その中でも4本目、6本目と自己ベストに迫る8m超えの大ジャンプを披露。しかしその後、追い風参考ながら酒井(慶大)と橋岡(日大)が8m30超えという日本記録を上回る跳躍を見せると、津波はそれを超えられず。表彰台にもあと1cmと及ばず、悔しさの残る4位となった。しかし「日本選手権では優勝したい」とすでに前を向いている。津波のさらなる飛躍から今後も目が離せない。



 3000m障害予選では小室(済3=仙台育英)が組1着で危なげなく予選を突破。3日目に行われる決勝で、入賞のみならず表彰台に上る走りに期待だ。



   東洋大の強さを存分に見せつける結果となった関カレ2日目。現時点で男子1部において第2位と、強豪日大に次ぐ好順位に着いている。この勢いそのままに3日目、4日目と挑んでいき、チームに最高の結果をもたらす。


 

▪︎コメント

・梶原監督

(2日目を振り返って)できれば100mでは二人、400mでは3人を決勝に残したかった。大野はスタートがいまいち上手くいかなくて、だが後半はよく走っていたので少し勿体無かったなと思う。400mは本来なら吉津より力のある櫻井朴が決勝に残って、3人決勝に進むことは十分に可能性があるなと思ったが、櫻井朴の走りが最後伸びきれず、プラスでも拾われなかったのが残念。二人が決勝に残ってジュリアンがしっかり王者のレースをしてくれた。吉津もプラスで拾われたとしても3位を狙っていこうと。積極的なレースをして結果5位だったけれども十分力を出してくれた。あの条件の中で2年生で今まで大きな大会でやったことがなくてインターハイでも予選落ちを経験している選手だが、確実に力を付けている。こういう場面で力を出せるようになったのは成長の証拠。100mでは大輔がランキング1位できてるから周りはインターハイ二連覇してるし、大輔強いんだろうなという期待もするし、そういうイメージで見られたと思う。決勝に関しては得意なスタートでむしろ出遅れて両サイドの選手にポンと出られて危ないかなと思ったが、そこから冷静に加速を上手く乗せて中間でしっかり前を抜いて、そのまま力むことなくフィニッシュしてくれて、あんなレースができると思わなかったので本当に自分が多少どこか失敗しても、立て直していいレースをしてくれた。ましてや得意のスタートの分野で失敗したにも関わらず、あそこまで立て直してタイムを追い風とはいえ10秒11が出て素晴らしい。スタートが上手くはまれば10秒0台も出ていただろう。また一つシニアのレースを経験した中で成長した大輔が見られたので本当によかった。(幅跳びの津波選手について)津波は足の調子も完璧ではなく、幅跳びの練習もしっかりできていなかった。できれば1本目と4本目で決められたらいいかなと思って試合に臨んだ。2本はパスをしようと。たとえ勝てなくても無理してやるよりは日本選手権があるので、そのために今は大事をとっていこうと。風の条件がよすぎてスピードのない選手でも風のアシストを使って随分と跳んでいた。スピードを武器とする津波にしてはあの追い風は逆にやりずらい場面があった。その中で8mを2本跳んだのでそこはよくやったと思う。ここからしっかり日本選手権につなげていけば、そこで勝つことも十分に可能だろうし、もっといい姿を見せられると思う。(4継に関しては)桐生がいた4年間で一度も勝てなかった。今まで桐生に頼ってきた場面があったが、その中で今回は1年、2年、3年、4年一人ずつのオーダーでしっかり力を養ってきたのがここにきてしっかり出せた。それぞれがしっかり走って強さを見せてくれた。完勝の4継だった。気持ちよく勝ったなと。それぞれが自分の役割をしっかり果たしてくれた。大エースが抜けたあと付けてきた力をこういう場面で出せるようになったという点で成長を見せてくれたという意味で本当にうれしかった。(東洋大新記録だったが)桐生が抜けて桐生の記録を抜くのことが一つの目標でもあったので、ここの段階でここまで記録が出たというのはみんなが力を付けてきた証拠かなと。もちろん、そこまで引っ張ってきてくれた桐生のおかげでもあるが、しっかりそれを受け継いでみんなで頑張ってくれた。そういうところが本当によかった。ずっと勝ちたい勝ちたいと思っていたが中々勝てなかったのが、本当に勝ててチームがどんどんいいチームになっていってくれて、一つの結果としてこういう結果となって心からうれしい。


・ウォルシュ(ラ4=東野)

(400m優勝について)しっかり勝負に勝てたことはうれしいが、自分が目標としていたタイムに結果がついてこなかったことは悔しい。(先週のセイコーゴールデングランプリまで短い時間だったがどのような調整をしてきたか)特に調整という調整はしていない。一日休んで軽くドリルをしたくらい。(今日得られた収穫は)前半はしっかり突っ込むことができた。自分の走りの感覚の形がすごくつかめたのもあった。(日本選手権と44秒台にむけて)日本選手権はアジア大会の過程としてしっかり勝つ。絶対いい記録を狙えるという自信もある。安心してリラックスして挑めればジャカルタのアジア大会でもさらにいい記録がでると思う。


・大野(法4=東洋大牛久)

(優勝に対してお気持ちを)シンプルにうれしいです!!(走り振り返って)3人が1番で持ってくると言っていて、自分はただもらうだけだったのでただただ走るだけだった。(桐生選手が抜けた穴について)桐生さんがいたおかげで勝てていた部分があり、世間体的にも桐生さんが抜けてから東洋どうなの?という感じはあった。その中でもしっかり勝ちたいなと思う部分はあったのでそういう意味では勝てて証明できたのでよかった。(東洋大新記録について)全体的に流れもよくて、気持ちよく走れていたので結果はついてくると思った。全員が全力で挑んで新記録を出せたのはうれしい。(今後にむけて)今回はリレーで優勝できたが、個人ではまだ実力的にそういう場所に行ける部分がないので、今後しっかりと個人でも力を高めていって全カレでもまたリレーで走れるように、そして個人でも決勝に残って戦える選手になりたい。


・津波(ラ3=那覇西)

4継で優勝できて素直にうれしい。(東洋大新記録となったが)桐生さんが抜けて、桐生さんがいたときに優勝できなかったということを、抜けても自分たちで優勝しようとずっと目標に掲げていた。インカレで優勝したこともなかったので、とてもうれしい。(走りを振り返って)1日目の100mで予選落ちしてしまったり、2日目の幅跳びで上手くいかなかったりと気持ちが落ち込んでいたりしていたが、リレーはチーム戦なので、自分が気持ちを切り替えなかったらダメだと思った。しっかり切り替えて大輔に渡そうと思って走った。(跳躍を振り返って)足のけがの影響もあり、負担もあったので本数を制限して挑んだが、7m88で決勝記録を残しそこから休憩しながらやっていた。しかし、後輩二人が8m30の記録を出していて追い風参考ながら日本記録も超えてるので、刺激を貰いつつ自分も勝てる相手と知っていながらの負けなので、追い風参考ながらも負けは負けなので悔しい。(日本選手権に向けて)今大会で戦った後輩たちや他の実業団の選手たちと一緒に戦うが、そこで優勝してしっかり8mも超えて、日本記録を出して今年はアジア大会、来年の世界選手権、東京オリンピックに向けて頑張っていく。


・松尾(総2=神辺旭)

(優勝に対してお気持ちを)率直にうれしいです!(走り振り返って)もうあまり記憶にないがとりあえず大野さんだけ見て一生懸命走った。(桐生選手が抜けた穴について)去年の全カレで一緒に走らせてもらって、その時は2位でとても悔しい思いをしたので桐生さんが抜けても4人で穴を埋めようという風に冬季練習を積んできた。結果が今回でてすごくうれしい。(東洋大新記録について)4人のチームがあってからこそだと思うし、仲間、監督、コーチの応援があったからこそでもあると思うのでとても感謝したい。(今後にむけて)今度は全カレで追われる立場なので、記録をもっと更新したい。今日の走りは明日の個人につなげることができたと思うので、個人をしっかり頑張っていきたい。


・宮本(法1=洛南)

(100mと4継のダブル優勝を果たしたが)初の大学の公式戦である関カレで、独特の雰囲気がある中でどちらも勝つことができて一安心した。(リレーは東洋大新記録となったが)仲間である先輩を信じて走って、しっかりと自分の役目を果たせたと思う。結果として記録も付いてきて優勝もできてすごくうれしい。(桐生選手の抜けた穴の意識は)桐生さんが抜けても、僕たち東洋はまだ強いんだぞというのをアピールしたかったので、そういう風にアピールすることができてよかった。(リレーでの走りを振り返って)しっかりと0.01秒でも速く3走の松尾さんに渡すことだけを考えて走ってすごいいい走りができたかなと思う。(100m決勝での走りを振り返って)前半は少し思った通りにはいかなかったが、しっかりと冷静に走って後半はしっかりと勝つことができてよかった。(日本選手権に向けて)僕の出身地である山口県で開催されるので、そこで結果を残し決勝に残れるようにしたい。


TEXT=小野由佳莉 PHOTO=小野由佳莉、大谷達也、小島敦希

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