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第102回日本陸上競技選手権大会
6月22日(金)〜24日(日) 維新みらいふスタジアム
男子3000m障害 決勝
8位 小室 8'55"54
8位入賞を果たした小室
晴天の中行われた第102回日本陸上競技選手権大会(以下、日本選手権)最終日。東洋大からは3000m障害に小室(済3=仙台育英)が出場。自身3度目となる大舞台でのレースは悔しい内容となったものの、8位入賞を果たし安定感を見せつけた。
レースは序盤からオリンピック出場経験のある塩尻(順大)が引っ張る展開に。このハイペースが影響し集団は早くも1週目から縦長となる。「ハイペースになると予想していたので準備はしていた」と小室。その言葉通りペース変動に対応すべく、集団の前方に位置し積極的な走りを見せる。しかし1000m通過後から、先頭のスピードに付いていくことができなくなり徐々に後退。その後は一人、また一人と追い抜かされ、8位まで順位を落としてしまう。それでも最後まで粘りの走りを見せ、ラスト数mで繰り広げられた入賞争いに見事勝利。8位の座を勝ち取ると共に、3年連続の入賞を飾った。しかし小室は「レースと言えないくらいの試合だった」と自身の走りを厳しく振り返る。この悔しさバネに、夏合宿での走り込みに臨みさらなる高みを目指していく。
今年も白熱した戦いが繰り広げられた日本選手権が閉幕。選手たちはこのハイレベルな試合で得た経験を今後の進化の材料としていく。
◾️コメント
・小室(済3=仙台育英)
(3度目の日本選手権となったが)3回目ということで大会自体には慣れていたが、3年間の中でタイムが遅いと思うので、それはまだまだ調整不足であったり自分の力不足が大きい舞台だからこそ出てしまったのかなと思う。(レースプランは)ハイペースになるとは予想していたので準備はしていた。しかし最初の1000mでいっぱいいっぱいになってしまって、そこからはレースというよりもただ押していっただけのレースになってしまったので、レースと言えないくらいの試合だったと思うのでそこはしっかりと反省して次のレースに臨みたい。(関東インカレからの調整は)関東インカレからのの疲れがあって練習も途切れ途切れだった。調整で関東インカレのラストの甘さというのを意識した練習をしてきたが、それを発揮する前に離れてしまったので、調整ミスも重なったと思う。(今後は)ホクレンなど記録会もまだ残っているが、その後に夏合宿がある。そこで走り込みに移行していくので、駅伝を意識しながら練習をして秋以降のところでしっかり結果を残していきたい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=小島敦希