記事
[硬式野球]東都大学野球 秋季１部リーグ戦・國學大２回戦
10月12日（木）神宮球場
●東洋大２－３國學大
| １ | ２ | ３ | ４ | ５ | ６ | ７ | ８ | ９ | １０ | 計 | |
| 東洋大 | ０ | ０ | ０ | ０ | １ | １ | ０ | ０ | ０ | ０ | ２ |
| 國學大 | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | １ | １ | ０ | ０ | １ｘ | ３ |
二塁打：池田（5回）、宮本（6回）
岩崎、野澤、加藤慶、一條、●柿本ー後藤
・打者成績
| 打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
| １ | （左） | 宮本（総４＝大阪桐蔭） | ４ | ２ | |
| ２ | （遊） | 石上泰（営４＝徳島商） | ４ | ２ | |
| ３ | （二） | 宮下（総２＝北海） | ２ | １ | |
| 打三 | 松本（営３＝成田） | ２ | |||
| ４ | （右） | 水谷（営４＝龍谷大平安） | ３ | ||
| ５ | （一） | 池田（営２＝三重） | ３ | １ | |
| ６ | （三）二 | 吉田（営２＝龍谷大平安） | ３ | ||
| ７ | （指） | 花田（総２＝大阪桐蔭） | ２ | ||
| 打指 | 斎藤（営３＝九州国際大付属） | ２ | |||
| ８ | （中） | 秋元（済２＝木更津総合） | ４ | １ | １ |
| ９ | （捕） | 後藤（法４＝京都学園） | ４ | ||
| 計 | ３３ | ７ | １ |
・投手成績
| 勝敗 | 名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
| 岩崎（総３＝履正社） | ６ | ９５ | ５ | ２ | ６ | １ | １ | |
| 野澤（総４＝龍谷大平安） | 1/3 | １１ | １ | １ | ０ | １ | １ | |
| 加藤慶（営３＝龍谷大平安） | １2/3 | １５ | ０ | ０ | ２ | ０ | ０ | |
| 一條（総３＝常総学院） | １ | １９ | ０ | １ | １ | ０ | ０ | |
| 敗 | 柿本（営３＝東洋大姫路） | 2/3 | １２ | ０ | １ | １ | １ | ０ |
先発のマウンドに上がった岩崎
３回好返球で相手の先制を阻止した秋元
宮本の生還で貴重な追加点をあげた
前日、國學大のエース武内を前に完封負けを喫した東洋大ナイン。入れ替え戦回避、そして更なる高みを目指すためにはこのカードは落とせない。前日の悔しさを胸に勝利をつかむため、試合前の円陣から大きな声で気合を入れ、今日の大事な一戦に臨んだ。
二戦目の先発のマウンドに上がったのは岩崎（総３＝履正社）。ここまで全カードに先発登板し、チームを支える右腕は初回からストライク先行のテンポの良い投球を披露。三者凡退と幸先の良いスタートで試合に入った。
３回。四球と中前打で2死一、二塁のピンチを招く。何とか抑えたい岩崎だったが、投じた球をはじき返され中前へ。二塁走者が一気に三塁を回り、先制点を与えたかに思われたが今試合スタメンの秋元（済２＝木更津総合）が本塁への見事なレーザービーム。本塁タッチアウトでこの回無失点。岩崎はベンチ前で秋元を笑顔で迎えた。
秋元の好守備から流れをつかみたい攻撃陣は5回。先頭の池田（営３＝三重）がライト線へ痛烈な二塁打を放ちチャンスメイク。その後２死三塁となり、打席には先ほど好守でチームを救った秋元。打った打球は大きく弾む内野安打に。前日１点も奪えなかった國學大から先制に成功。好守で大きく貢献した秋元は右手を大きく突き上げた。
６回には先頭宮本（総４＝大阪桐蔭）が左二塁打で出塁すると、続く石上泰（営４＝徳島商）の打球を相手投手が送球ミス。その間に宮本が二塁から好走塁を見せ一気に本塁へ生還。勝利を手繰り寄せる貴重な追加点にベンチは大盛り上がりを見せた。その裏、ここまで無失点に抑えていた岩崎が連打を浴び１失点するもののリードを守り切り、試合は終盤へ。
７回、野澤（総４＝龍谷大平安）がマウンドに上がるも制球が安定せず。四球と適時打で1失点、同点に追いつかれる。ここで東洋大ベンチはすぐさま加藤慶（営３＝龍谷大平安）へと継投。追加点が許されない場面で加藤は変化球を巧みに使い、一人の出塁も許さず無失点。続く８回も三者凡退と見事監督の起用に応えた。９回は一條（総３＝常総学院）が無失点に抑え試合はタイブレークへ。
10回表、何としても点を取りたい攻撃陣だが相手の好フィールディングに阻まれ、走者を進められず無得点。苦しい展開となった。
１点も許すことはできない10回裏。「フィールディングがいい」と井上監督が太鼓判を押す柿本（営３＝東洋大姫路）がマウンドに上がると、期待通りの好フィールディングを見せ、さらに宮本のフェンスを恐れない好守備もあり２死を奪う。
しかし、あと１死の場面でまさかの捕逸。振り逃げで出塁を許し二死満塁のピンチに。何とかしのいで11回表の攻撃に望みを繋げたい場面だったが、直後の打者に押し出しとなる痛恨の死球。だれも予想してない幕切れに、一瞬球場が静まり返った。
２試合連続１点差での敗戦で2カード連続勝ち点を落とした東洋大。４カード終了時点で勝ち点２の学校が４校と混戦を極める戦国東都。最後まで戦いの行く末は分からない。ここから勝ち抜くことは簡単ではないが、１部の舞台に残るためには何としても勝たなければならない。泣いても笑っても次週が最終カード。対戦校は中央大学。因縁の相手だが、自力での入れ替え戦回避、さらなる高みを目指すためには絶対に負けられない。青学大戦、國學大戦の悔しさを胸に最終週に全力で挑む。
■コメント
井上監督
（悔しい敗戦）悔しいんですかね。わからないですあいつらは。悔しかったらもっとやるんじゃないですかね。（あと一点、どちらが取るかという展開）そうですね。けど、今日も僕の責任です。もしかしたら岩崎のまま行ってれば勝ってたかもしれない。ただ僕にも僕のプランがある。野澤が抑えてれば、加藤慶、一條で繋いで終わってたかもしれない。（残り１カードとなりました）入れ替え戦視野に入れてやりますよ。そのつもりで、僕はね。あいつらがどうかは知らないです。ずっと「入れ替え戦やりたいのか」と言っている。僕は入れ替え戦やるつもりで来週に望みます。（最後1カード、どのような戦いを選手に期待したいですか）悔しかったらやり返せって話なんです。僕は悔しくて仕方ない。（岩崎はテンポも良く安定していた）そうですね。まぁ、向こうも3周り目になるし、本当は今日勝ったら岩崎も次の日ベンチ入れようかなって思って早めに継投。野澤が抑えて、加藤慶、一條で行こうかなって思ってたので。（一條は最初から1回）そうですね。柿本がタイブレークの時にフィールディングが上手いので。（最後の振り逃げと死球は予想外）捕手なら止めてほしかった。
もうウダウダ言ってられない。次の中大戦が残ってるので。これに負けたら入れ替え戦。勝ち点３を自分たちで取る力がないと1部ではやっていけないですよやっぱり。勝ち点２で他力を願っているようじゃ、1部にいたって意味がない。自力で勝ち点３を取らなきゃいけない。
TEXT＝成吉葵・PHOTO＝一ノ瀬志織
