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2017.04.23
準硬式野球

[準硬式野球]頼れる代打 内藤の一振りが試合を決めた

平成29年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・東海大1回戦

4月22日(土) 八王子市民球場

東洋大3X―0東海大

(イニングスコア)

1回戦

東海大

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

東洋大

0

0

0

0

0

3

0

0

X

3X

(東洋大)

 割石(社3=越谷南)、木村(理2=青森)-多田(ラ3=高松西)


内藤の一振りが試合を決めた


仲間の歓声にガッツポーズで答えた



エースとして、中大打線を8回まで3安打に抑えた割石


 割石(社3=越谷南)と相手投手の好投が続き、5回まで互いにわずか1安打。一歩も譲らぬ試合展開の中、内藤(営3=藤代)の一振りが試合を決めた。

 先発は中大2戦目に引き続き、エースの割石。コースを丁寧につき、5回までわずか被安打1。三塁を踏ませない堂々たるピッチングで東海大打線を寄せ付けない。互いにスコアボードに0を連ねる中、試合が動いたのは6回の攻撃だった。印南(文2=浦和学院)が左中間を破る二塁打で出塁すると、単打、四球と続き、二死満塁と一打先制のチャンスを得る。

 この好機で打席に立ったのは、「打つことに関して、素晴らしいものを持っている。内藤に託すしかないと思った」と小田辺監督から打撃に関して絶大な信頼を得ている内藤。落ち着いて打席に入り、振り抜いた3球目。鋭い当たりは内野を抜け、中前に。適時打となり、この一振りで得た2点が決勝点となった。

 この一打は、決して偶然などではない。「ベンチ裏でバット振っていて、準備万端という状態だった」と若松主将(法3=座間)が試合後振り返ったように、いつ来るかわからない出番に向けて、内藤は準備を怠ることはなかった。それがこの結果を導いた。

 3連戦の1日目は完封勝利と、最高のスタートを切った。「東海大に2連勝して、月曜日は中大から勝ち点を取りたい」と若松が意気込むよう、念願の1部リーグ戦優勝へ向けて、チームの挑戦はまだまだ続く。


■コメント

・小田部監督

ピッチャーがすごく頑張ってくれた。特に割石がこの前の試合に続き8回を0点に抑えてくれたので、そういう意味で精神的に成長したなと感じた。(割石は)調子が良くなくても試合を作れて、国士大戦から修正ができていると思う。非常に頼もしく思っている。(内藤は)打つことに関しては非常に素晴らしいものを持っている。あの場面は内藤に託すしかないと思ったので、本当にいい結果が出てくれてよかった。その結果に至ったのは内藤がいい準備をしてくれていたからだし、内藤を起用してよかった。(東海大の印象は)ピッチャーの渡邉の変化球に翻弄されて、ゼロゼロのままだったが、選手が上手く集中してくれた。(明日に向けて)まだ勝ち点を取っていないので、まずは勝ち点をしっかり取りたい。月曜日に中大の3回戦目も控えていて、3連勝で勝ち点2を取るのが月曜日までの目標なので選手たちに実現してほしい。

 ・若松主将(法3=座間)

割石の好投と、印南から作ったワンチャンスを内藤がものにし、勝ちましたね。内藤は、ベンチ裏でバット振っていて、準備万端という状態だったので、それが結果に繋がったと思います。コンパクトに振れる打者なので、器用ですし、ホームランも打てます。この勢いで、東海大に2連勝して、月曜日中大から勝ち点を取りたいと思います。いいスタートがきれました。

 ・山越(社3=横浜隼人)

割石が凄くいいピッチングをしてくれて、守備からリズムをつくることができました。いいところで代打の内藤が打ってくれたので、内容のいい試合だったと思います。代打の準備は試合が始まる頃からさせていました。 (割石さんを)9回まで投げさせてもよかったが、多田と話し合って、ツーシームが捉え始めているから変えた方がいいのではないか、ということと、球数も結構投げていたこともあり、9回は木村に投げてもらいました。まだ勝ち点を取っていないので、このまま2連勝して勝ち点を取りたいと思います。

 ・内藤(営3=藤代)

本当に大事な場面だったので、一本がでて良かったです。後輩の瀬下が活躍していて、自分も負けてられないなと思っていました。今日の試合前から、山越に今日はあると言われていました。(今後も)試合の大事なところででることが多いと思うので、自分が決めるという気持ちで頑張っていきます。

・割石(社3=越谷南)

いつもと変わらず、中大の時と同じ気持ちで臨みました。調子自体はそんなに良くなく、今日もあまり体が動かなかった部分があるので調子は良くないですが、それでも運がいいのかなと思います。(8回まで投げて無失点でしたが)3連戦なので継投で繋がないといけないという話は聞いていて、正直8回まで投げるのは自分の中では計算外でしたが、抑えられたので結果的には良かったです。(東海大は)いいバッターが多かったり、足が速いバッターがいたり、個性というかレベルが高いのでしっかりと低く低く抑えようという気持ちで投げました。(明日に向けて)次出るかどうかわからないですけど、出たら自分の仕事をしっかりして、3年生としての背中を見せれるように。またベンチだったら投げやすいようにとか、色んなことに気づいたり、誰よりも周りが見えるようにしていきたい。チームの力になれるように頑張ります。


TEXT=永田育美、PHOTO=永田育美、望月優希