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2017.09.04
水泳

[水泳]昨年より順位を上げ、総合5位でインカレ終了!

第93回日本学生選手権水泳競技大会


9月1日(金)~3日(日) 東和薬品ラクタブドーム



(3日目・予選)

◆男子400m個人メドレー

6組
2着 松田 4'20"85
→全体7位で決勝進出
5着 森時 4'27"53

8組
7着 田中 4'28"83

◆男子100m自由形

5組
5着 若林 51"90

6組
5着 川口 51"95

8組
5着 中村 51"09

◆男子100m背泳ぎ
8組
5着 三好健 59"50

10組
2着 小鶴 56"48
→全体6位で決勝進出

11組
3着 山本遥 57"63

◆男子200m平泳ぎ
2着 毛利 2'12"31
→全体3位で決勝へ
6着 辻田 2'16"41
8着 上田 2'17"92


◆男子4×200mフリーリレー
3組
2着 東洋大 7'22"56
(山本悠ー松田ー中村ー三好悠)
→全体5位で決勝進出


(3日目・決勝)


◆男子400m個人メドレー

6位 松田 4'20"29


◆男子100m背泳ぎ

5位 小鶴 56"07



◆男子200m平泳ぎ

3位 毛利 2'10”74




◆男子4×200mフリーリレー

2位 東洋大(山本悠ー松田ー中村ー三好悠) 7'17"50


熾烈な争いを勝ち抜き準優勝に輝いた東洋大男子

リレーメンバー唯一の4年生としてチームを引っ張った三好悠

100m背泳ぎでも決勝進出を果たした小鶴

個人種目ラストレースで3位入賞をした毛利


総合6位以上を目標としていた男子であったが、昨年よりも順位を1つ上げ5位で2017年度の全日本学生選手権(以下、インカレ)を終えた。昨年は、萩野(H28年度文卒=ブリヂストン)や天井(H28年度文卒=ミキハウス)を擁し「黄金世代」と呼ばれており、そんな先輩が抜けたなかで、総合順位を上げたことは1年間でチームとして、さらに個人としての成長を感じさせる結果となった。

 最初の決勝種目は400m個人メドレー。松田が7位で決勝に進む。松田は昨年度も決勝に残っており、2年連続の決勝進出となった。大会初日に行われた200mバタフライでも4位に入賞しており、迎えた400m個人メドレー。得意とするバタフライでトップに躍り出るも、徐々に後退していくレース展開となった。自己ベストには届かなかったものの、予選からタイムを上げた。

小鶴(法4=日出)が予選で56秒48の自己ベストを叩き出し、6位で決勝に進む。200mは大きなストロークで綺麗な泳ぎをする小鶴だが、100mはテンポを意識してスピードに乗った。大会前「表彰台に上りたい」と決意を述べており、その目標を達成することはできなかったが、56秒07で自己ベストを更新。今シーズンに入り小鶴の成長はすさまじかった。インカレは1、2年では2種目とも予選落ちを経験、3年生の時に200m背泳ぎでB決勝に進出。最後の年で、2種目決勝に進出し、メドレーリレーへのメンバー入りも果たした。まさに有終の美を飾った小鶴。同期や平井先生からは「これが人生最後のレースなんだから頑張ってこい」と声を掛けられ、レースに挑む。「応援ありがとうと言いたい」と笑顔で語った。

200m平泳ぎは毛利(営4=金沢)が決勝に進出。前半100mをいつも通り抑えて6番でターンし、後半はギアを入れ替える。前を行く選手を抜き去り、最後は3着でゴール。インカレは1年生の時から、100m、200m平泳ぎ共にエントリーしていたが、表彰台には届かず。最後のインカレで2つの銅メダルを獲得した。今年はユニバーシアード代表に選ばれるなど、活躍の場が広がったと思いきやインカレでベストが出なかった自分に満足はしていない。毛利は、4年生男子の中で唯一現役を続ける。社会人としての毛利の活躍にこれからも期待だ。

 4×200mフリーリレー(以下、8継)を残した時点で、総合順位は6位。5位の日本大学とは6点差であり、ここでの得点が勝負を大きく分けた。第1泳者の山本悠は1分49秒94の明大に次ぐ2位で松田に引き継ぎ。「49秒台を出せてよかった」と語るそのままに、自身のタイムを見るなり大きなガッツポーズ。続く松田も、溝端(明大)、坂田(近畿大)、砂間(中大)など名だたるメンバーが揃う第2泳者の中、大健闘の泳ぎを見せる。近畿大に抜かれはしたものの、3位で中村に繋いだ。中村は昨年度のインカレ、8継で1年生ながらアンカーを務めた。萩野、天井、山本悠と1位で繋がれたレースではあったが、ラスト15mで吉田(明大)に捕らえられると、抜かれてしまい「自分のせいだ」と誰よりも悔し泣きをした。今年の8継こそ、やってやる。引継ぎのタイムではあるが、1分48秒73というメンバーの中で1番のタイムをマークし、2位で三好へ。「アンカーをやるのは自分しかいないと思っていた」と、自らアンカーを志願した三好は、東洋大の期待を一身に背負ったインカレラストレースとなった。2位から4位の差は0・7秒とほぼ横一列でスタート。序盤から強いキックをいれるが周りも引くことはない。700mを折り変えすと三好は一足早くラストスパートをかけ差を広げた。しかしラスト50mで東洋大を追う近畿大、早大もスピードを上げた。徐々に差は縮まっていく。3校がほぼ同時でゴールした。電光掲示板の結果を選手たちが一斉に見る。東洋大の順位は2位、最後の混戦を制したのだ。その瞬間の選手たちはこのインカレで1番の笑顔をみせた。そしてうれしいニュースはもう一つ。総合得点の順位も上げたのだ。昨年は悔しさで終わったこのレースだがそのリベンジをきっちりと果たした。

 今回、個人種目では決勝に残ったメンバー5人のうち3人が4年生とやはり最高学年の活躍が目立った。しかしそんななかでもフリーリレーでは2,3年生中心のメンバーで出場し、結果を出した。チームの中から選ばれたメンバーがチームメイトの声援をうけて泳ぐリレーでは普段以上の力が出ることが多くある。だが総合順位で更に上を目指すには個人種目でも多くの選手が決勝に残らなければならない。今年「リレーパワー」で一皮むけた選手たちがまた次の舞台で更に成長を遂げていることに期待だ。

■コメント

・三好悠(営4=八幡浜)

自分がアンカーっていうのは譲れなかったので。前日に先生に「絶対アンカーやります」と伝えた。最後の8継なのでみんなの想いをアンカーとして引き継いで、次の代に託したいなと思ったので。みんな一人一人、公介さん達がいなくなって、自分がやらなきゃいけないという意識の高さ、意識のレベルアップが昨年より総合順位を上げるという結果に繋がった。(来年度のチームにひとこと)頼もしい後輩がいるので、また2つ3つ順位を上げてほしいなと思う。

・山本悠(法3=智弁学園)

49秒を絶対に出すと言っていて、出せたので良かった。泳ぐ前に2泳の松田が「この中で絶対強いのはお前だから自信持って真っ白にならずに泳げ」と言われて。絶対に後半上げようと思っていて、予選が前半53秒で入れていたので、決勝もそのくらいで入って後半さらに上げようと思っていた。自分の持ち味を活かせたレースができた。1500は本当に悔しかったから、逆に燃えたというか。8継は何としてもという思いがあった。2年連続でメンバーに選ばれて、去年は2位で悔し泣きしたけれど、今年はまさかというくらいだったので本当にうれしい。

・松田(法3=京都外大西)

初日は200mのバタフライでずっと目標にしていたインターナショナルのタイムを切れて、本当に自分でもびっくりした。そこからいい流れで、最後もこうやってリレーをいい形で締めくくれて。400m個人メドレーが終わった後に倒れこんでしまったが、8継は120%の力が肉体を超越して出た感じがする。予選で僕が400m個人メドレーの決勝が控えていたので、3人にすごく助けてもらった。決勝は僕がという気持ちはあったが、最後はほんとうにきつかった。2泳のメンバーがすごく強い人たちばかりで、僕よりも格上ばかりだったが、正直今大会の活躍は負けてないと思ったので、自信を持ってプライドを持って泳いだ。総合5位はうれしい。最後のリレーで5位になれたので、最高。

・中村(文2=比叡山)

僕自身、去年の8継はアンカーで、1位で繋がれてきたのに最後で負けてしまって。昨年は誰よりも悔しい思いをしたと思う。8継は飛びぬけて速い人はいないんですけど、みんなが1分50秒を目標にしてきて、それをみんなクリアできたので良かったと思う。個人では、200mは9番。100mでは予選落ちしてしまって、正直心配だったけれど、最後は気持ちで泳いだ。明治が横に見えたので、最後ばててしまったんですけど、ここでへばったら男じゃないと思って三好さんに繋いだ。

 

TEXT=菊池美玖 PHOTO=越塚日南、森瑞季、望月優希

ジャパンオープン2016
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