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2018.01.04
陸上競技

[陸上競技]箱根駅伝 鉄紺の逆襲誓う総合2位

第94回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路

1月3日(水)箱根町芦ノ湖駐車場入り口~大手町読売新聞東京本社前


総合2位 東洋   11:02’32 ※総合新

復路2位 東洋大   5:34’03


6区(20.8km) 今西駿介   59’31(2位通過・区間5位)

7区(21.3km) 渡邉奏太  1:04’52(2位通過・区間3位)

8区(21.4km) 浅井崚雅  1:07’33(2位通過・区間7位)

9区(23.1km) 小早川健  1:10’58(2位通過・区間3位)

10区(23.0km) 小笹椋  1:11’09(2位通過・区間1位)



芦ノ湖をトップでスタートした今西

小田原中継所 6区・今西(左)→7区・渡邉

平塚中継所 7区・渡邉(左)→8区・浅井

往路を走った同期の走りに勇気づけられ初の箱根路を駆ける浅井

鶴見中継所 9区・小早川(左)→10区・小笹

青学大とは4分53秒差でゴールテープを切った

来年の完全優勝を誓った酒井監督


 4年ぶりの往路優勝から一夜明け、トップで復路をスタートした東洋大。2位青学大とは36秒差あったものの、6区で逆転を許しその後は青学大を追う展開に。巻き返しを図るも背中を捉えることができず、2位でゴールテープを切った。王座奪還は逃したが、タイムは青学大に続いて総合新記録をマーク。また、9区の小早川(済4=武蔵越生)、アンカーで区間賞を獲得した小笹(済3=埼玉栄)が青学大との差を1分半縮める力走を見せ、最後まで鉄紺らしい粘り強さで戦い抜いた。

 

 芦ノ湖の大観衆の中、鉄紺のタスキが1番にスタートを切った。山下りの6区には今西(済2=小林)が起用された。36秒差で追ってくる青学大から「逃げるということだけを考えていた」とリードを保ちたい今西であったが、山下りで注目されていた小野田(青学大)に15km付近で追いつかれてしまう。一気に抜きにかかる青学大に簡単には前を譲らないとばかりに食らい付くもその差を広げられ苦しい展開に。それでも区間5位と健闘し、7区の渡邉(済2=吉原工)へとタスキをつないだ。青学大は8区にエース下田が控えているためこの区間で差を詰めていきたいところ。前の背中が見えない中、渡邉も区間3位と粘るが林(青学大)が区間新の走りを見せたためさらに差を広げられてしまう。続く8区には往路での同期の活躍に「すごく勇気づけられた」と語った1年生の浅井(済1=一関学院)が出走。前後の選手とは差があるため淡々と一人でペースを刻んでいく。復路の後半区間には箱根経験者の小早川(済4=武蔵越生)と小笹が控えている。「順位だけは守 ろうと気持ちで走った」との言葉通り、順位は2位のまま小早川へとタスキを託した。

 今大会、メンバー入りを果たした唯一の4年生である小早川。 “4年生のために”。右腕に書かれたその文字と走れなかった4年生の思いとともに最後の箱根路へと挑んだ。昨年この9区で同期の野村(済4=鹿児島城西)が区間賞を獲得しており、「2年連続獲れるように」と区間賞を狙う走りで前の青学大との差を縮めていく。復路で最も距離の長い9区の終盤、沿道には野村と堀(済4=大牟田)の姿が。二人の応援に応えるように、小早川は最後の力を振り絞りスピードを上げた。区間賞には19秒及ばず区間3位となったが、戸塚中継所でタスキを受け取ったときから1分近く青学大と詰める力強い走りを見せた。そして、タスキはついにアンカー小笹のもとへ。当日の区間変更でアンカーとなり、初めて10区に挑戦することになったが小笹は冷静にレースを進めていく。「前の青学大と詰めて2位でゴールするか、青学大に離されて2位でゴールするか。同じ2位でも来季につながるかつながらないかがすごく関係してくる」。レース前、酒井監督から言われた言葉を体現するかのように、じりじりと青学大との差を縮めていく。風が強く吹き荒ぶ中、「他大も同じ条件。頑張れば区間賞も狙える」と強い気持ちで走り切り、見事区間賞を獲得した。

 

 大手町に帰ってきた鉄紺のタスキ。総合順位は2位と、復路スタートから順位を一つ下げたものの、平成では初めての史上6校目となる10年連続3位以内という偉業を成し遂げた。だが、酒井監督は「節目は達成したがこれで終われないという思いでいる」と語り、来年の箱根での完全優勝を誓った。今大会、7人が箱根初出場の下級生という若い布陣で挑んだ結果、往路優勝を達成し、区間で区間1桁を記録した。出雲駅伝、全日本駅伝で積極的に下級生を起用し経験を積ませたことで、箱根でしっかり実力を発揮できた選手が多かったことがこの結果につながったと言えるだろう。そして今回の箱根路を駆け抜けさらに経験を積んだ9人が来季も残ることになる。「来年の箱根は1番優勝が見える位置になるのではないかなと思う」と小早川は後輩たちに王座奪還の望みを託した。今回の往路優勝は序章にすぎない。第2期黄金期の礎を今大会で築いた鉄紺集団の逆襲は、まだ始まったばかりだ。

  

■コメント

・酒井監督

節目は達成したがこれで終われないという思いでいる。今回は若手のチームで臨んだが、本来出るべき選手も出られなかったというところが青学大との力の差として出てしまった。だが、鉄紺の逆襲はこれで終わらずやっていきたい。今回往路は勝っているわけなので、来季こそは往路そして復路と完全優勝できるようにしっかりと今回の悔しさを糧に歩んでいきたい。

 

・6区 今西駿介(済2=小林)

(レースプランは)全く考えていなくて青学に追い付かれないように、逃げるということだけを考えていた。(36秒差のスタートだったが)往路の人たちが自分にその秒差をくれたので、だいぶリラックスして走ることができた。(山下りの準備は)急きょ試走したらまあまあ走れて、6区を走ることになった。

 

・8区 浅井崚雅(済1=一関学院)

初めてということで選ばれなかったメンバーの分も最後までしっかり走り切ろう。せめて順位を守り切ろうと思って走った。入りの10km2940秒くらいで入ろうと思っていたが、大体50秒くらい設定より遅くなってしまった。後半も上げられなかったが、順位だけは守ろうと気持ちで走った。(箱根で得たものは)全日本と箱根を走らせていただいて、やはり箱根は違うなというのを感じた。初めてということでいい経験になった。来年は3大駅伝全部出て、自分がチームを引っ張ろうという姿を見せられるように頑張りたい。(往路で)3人の1年生が走って、区間での賞や山で最後まで順位を守り切って往路優勝をして、すごく勇気づけられた。もっと自分も頑張らないといけないと思った。

 

・9区 小早川健(済4=武蔵越生)

前後のタイム差がけっこうあったので自分のペースを維持して走り切ることを目標にしていた。個人としては去年野村が区間賞を獲っていたので2年連続獲れるようにというのを意識して臨んだ。きつくなってきた残り2kmくらいに野村がいてそこで応援してもらってそこからもう1回ギアを上げられたので、やっぱり同期の力があって区間賞は獲れなかったが区間上位で走れたのかなと思う。最後の年だったので自分としても箱根は思い入れ深い大会だったし監督からの言葉も一つ一つ重みがあって自分の力になった。(他の4年生からは)みんなから頑張ってくれと言われていたので自分もしっかり期待に応えないとと思っていた。やっぱり最後の箱根だったので区間賞獲るのが目標だった。区間賞を獲らないといけない選手だと思うのでそこで区間賞を獲れなかったのは詰めの甘さがあると思うが、自分なりの力を最低限発揮できたかなと思う。(後輩へ)往路優勝できたのは後輩たちのためにも力にもなると思う。復 路に出た選手も残る選手ということでこの経験が生きてくると思う。小笹もアンカーで区間賞を獲っているので、必ず来年の箱根は1番優勝が見える位置になるのではないかなと思うのでしっかり王座奪還を目標に頑張ってほしい。

 

10区 小笹椋(済3=埼玉栄)

チームとしては往路優勝してその勢いで自分も持っている力を発揮できた。結果的に青学大に負けてしまったが、みんな力を出し切っていたので来季につながるし、力が及ばなかったというのが反省点。とにかく明日から来季に向けて頑張っていこうと思う。(当日の区間変更については)復路のどこかには入れると監督に言われていたが、区間が正式に決まっていなかった。7区は走って、8区も練習で見たことがあったが9、10区に関してはぶっつけ本番だったが、3年目なので沿道の声なども聞いて冷静に走ることができた。(2位でゴールテープを切って)東洋大として2位という結果は悔しいし、走るからには優勝を目指したいので、ゴールテープを切った時は悔しい気持ちがこみ上げてきた。前の青学大を詰めて2位でゴールするか、青学大に離されて2位でゴールするか。同じ2位でも来季につながるかつながらないかがすごく関係してくるとスタート前に監督に言われていた。風が強かったので風の強弱に合わせてペースを変えた。消耗もあったが他大も同じ条件なので、頑張れば区間賞も狙えると思った。1人で走るのは辛かったが少しでも気持ちで負けてしまったら妥協してしまうし、3年生だし主将なので来季 につなげないといけないと思った。(今回の箱根振り返って)これだけ往路でも戦えたし、他大のエースより自分たちの方が一枚上手だったと思うので、あとは層の厚さ。上級生だけが頑張っても勝てないので、下級生の今回復路を走ったメンバーなどが頑張らないと今回と同じ結果になってしまうので、来季は優勝を狙っていきたい。


TEXT=吉川実里 PHOTO=小野由佳莉、稲村真織、増田美穂、金澤瑞季、土橋岳、森美香子、永田育美

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