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2018.11.01
相撲

[相撲]6日間連載企画 インカレ直前独占インタビュー5日目 中出雄真コーチ

 第96回全国学生相撲選手権大会(以下、インカレ)が11月3日、両国国技館で開幕する。一昨年のインカレ団体優勝から続く東洋大相撲部の黄金時代。中でも今年は既に団体戦でタイトルを4つ獲得と、過去最高の輝きを放っている。学生相撲の集大成となるインカレを目前に控えた今、選手たちは何を思うのか。6日間にわたり生の声をお届けする。

 

 第5日目は中出雄真コーチ(H25年度法卒=東洋大職員)。今年のチームは創部初の団体戦3連覇、個人戦ともに優勝が狙える強さを備えている。そんなインカレを目前にしたチームの状態をコーチの視点から語ってもらった。(取材日=1022日、聞き手=永田育美)

 

 

ーー中出コーチから見て、選手の調子はいかがですか

調子が悪い子はいない。(調子がいいと思う選手は)深井(法3=金沢市工)、城山(法3=金沢市工)、干場(法1=金沢市工)は実力の中でも一番いい状態を出せる。(4年生は)西野(法4=金沢市工)、白石(法4=専大松戸)は実力通りの力を稽古場では出してるけど、試合でどうなるかわからない。実力通り出せれば相当強いんだけどね。


ーー今年のチームの強みは

経験値なんだろうけど、それ以外無いよね。キーは3年生かな。4年生って良くも悪くも緊張するから、どう転ぶかわからない。


ーー干場選手が1年生ながらメンバー入りしてますが

干場はいいですよ。いいけどまだ1年生かなという感じ。1年生ってわかんなくて、試合中に成長する可能性もあるし、使ってみて全然ダメな可能性もあるし。


ーーインカレが目前だが、どういう指導をしているか

毎年言っていることだけど、選手の持てる力をどれだけ伸ばせるかというところを。そんなにきつい練習はしない、メンタル面ですよね。メンタル面は指導の仕様がないから、自分たちは集中できる環境だけをつくると。


ーーこの時期は選手の顔つきも変わってきますか

言葉数が全体的に少ないんじゃないかな。いい傾向だなとは思うけど。


ーー意識してる大学は

やっぱり日大、日体大、近大かな。今年選抜九州で拓大も優勝してるしね。中大も団体戦の実績は無いけど侮れない。どこが上がってきても不思議では無い。


ーー選手たちに目指して欲しいのは

個人戦では誰が優勝しようが、自分としては意識していない。人生一回きりなので、狙えるやつは狙っていって欲しい。特に4年生は最後なのでタイトル取って欲しいですね。西野が今年タイトル取ってないから、ここで一つその気になって欲しいなというのはある(笑)団体戦は、3連覇するって相当難しいと思う。でも絶対優勝して欲しい。自分たちもさせてあげられるよう頑張ります。


 

中出雄真(なかで・ゆうま)

1991年5月22日、石川県加賀市生まれ。金沢市立工業高から東洋大学。平成25年度法学部卒業後、東洋大学職員となると同時に相撲部コーチに就任。現在は「東洋大学職員チーム」所属の選手として社会人大会に出場している。


相撲の魅力:

工夫次第で小さいやつも大きいやつに勝てるところ。自分は大きいから大体ヒールなんだけど、それでも大きい方も工夫するし、小さい方ももっと工夫するし。大きいやつ同士なら駆け引きもするし。


 

 

今後の掲載予定

11/2 西野倫理 主将

どうぞお楽しみに!

第67回東日本学生相撲新人選手権大会
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