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今季、東洋大のエースとしてチームを引っ張った山本修二選手(済4=遊学館)。東洋大ラストランである箱根駅伝を終えた今、兄である山本憲二さん(H23年度済卒=マツダ)に独占インタビューを行いました。兄として、競技の先輩としての現在の心境、そして3兄弟合わせて10年もの間所属した東洋大への想いを語っていただきました。
幼いころの夢は「兄に勝つこと」と語っていた山本修二
——大学の競技生活を終えた山本修二(以下、修二)選手へ
4年間お疲れさま。1年目から箱根を走り学年が上がるごとに成長していく姿に、うれしさと驚きそして焦りを感じました。チームのエースとして活躍する姿はとてもカッコ良かったです。
——修二選手の大学駅伝最後の走りを見ていかがでしたか
走る前は珍しく緊張している顔でした。多分最後の箱根だったので今まで以上に優勝したいという強い想いがあったのだと思います。走り出すといつも通りのアグレッシブな走りでした。(応援していた場所は)2区の最後の1kmで応援しました。毎年一番つらい場所で家族で応援するようにしています。
——箱根前に修二選手へ言葉を掛けましたか
毎回大会前にLINEで「明日は頑張ってね。調子は?」と送ると、そうすると絶対に「絶好調!!」と返信が来ます。
——山本家のご兄弟を通して東洋大に在籍した10年間が終わりましたが、酒井監督にメッセージをお願いします
酒井監督には感謝しかないです。”クセ”の強い3兄弟を10年の間、競技だけでなく社会で通用する人として成長させて頂きました。山本3兄弟は全員OBとなりますが、これからも東洋大学陸上部の活躍を期待し応援させて頂きます。10年間ありがとうございました。
——卒業後は実業団に進む修二選手へエールをお願いします
社会人でも東洋大学で学んだことが基本となってくるので、それを忘れず新しい目標に向けて頑張って下さい。今後、同じ試合で勝負できることを楽しみにしております。
山本 憲二
東洋大現役時の山本憲二さん(提供:東洋大学)
◆プロフィール
山本憲二(やまもと・けんじ)
H23年度経済学部卒業
東洋大陸上部に在籍した山本3兄弟(憲二、信二、修二)の長男。東洋大学陸上競技部長距離部門を経て、実業団のマツダ陸上部へ。在学時には箱根駅伝3度の総合優勝を経験、東洋大の黄金期を支えた。同期に柏原竜二(H23年度卒=富士通・現役引退)が在籍。
現在はマツダ陸上部主将として活躍。2018年東京マラソンでは東京五輪のマラソン日本代表を決めるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得した。
PHOTO=小野由佳莉