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セイコーゴールデングランプリ陸上2019大阪 IAAFワールドチャレンジ第3戦
5月20日(日)大阪市・ヤンマースタジアム長居
男子走幅跳
(風+0.0)
2位 津波 7m81
悪条件ながらも2位となった津波
世界からトップレベルの選手が集まるセイコーゴールデングランプリ(以下、セイコーGGP)が行われた。東洋大短距離ブロックからは津波(ラ4=那覇西)が走幅跳で出場。グラウンドコンディションが悪い中2位という結果を収めた。
風の影響を受けた試合だった。スタート時は追い風を感じていても踏み切り付近では向かい風が吹くなど難しい条件の中、津波は「アップの時から体は動いていた」と1本目で7m81cmの跳躍を見せ首位に立つ。その後は山川(東武トップツアーズ)が津波の記録を上回り、結果は2位。惜しくも優勝とはならなかったが昨年の4位から成長した姿を見せた。津波は悔しがるも悪条件ながらの跳躍に「内容を見ていれば十分良かったかなと思う」と梶原監督は評価した。
津波がセイコーGGPに出られるようになったのは3〜4日前だったという。調整が完璧ではなかったが、日本記録更新や優勝を狙っていた。だからこそ2位という結果にも満足はしてない。7月に行われるユニバーシアードを控え、来週の関東インカレ(以下、関カレ)に出場する。1年時からエントリーされながらも表彰台を逃している津波。同じくユニバーシアード代表の橋岡(日大)にも触れながら「関東学生の中では負けずに必ず優勝したい」と、最後の関カレで優勝を狙う。
■コメント
・梶原監督
(津波選手の跳躍は)出られるようになったのが3日4日前なので、完全に調整してというのではなかったんですけど、大きな大会で少し自分の跳躍ができるようになればと経験を積ませるということで出したので、風が非常に難しいグラウンドコンディションの中で、自分のリズムをしっかりとつくるとい工夫は色々していたので、そこは良かったかなと思う。もうちょっと条件に恵まれていれば、記録ももっと出ると思うので、今日はグラウンドコンディションが自分が助走でこれからスタートするという所だと追い風を感じていても、踏み切りの近くにいくと向かい風が吹くなど非常に難しい条件だったので、記録的にはちょっと残念ではあるんだけど、一発目に7m81cmと飛んできたのでそういうことができればベストの記録も出ると思うので、ちょっと結果を見ると物足りないと思うけど、内容を見ていれば十分良かったかなと思う。(チーム全体の今後の目標)けが人も回復してきて全体的にはいい感じになってきているので、ジュリアン(H30法度ラ卒=富士通)のような強烈なミサイル級の選手が抜けても、その他の選手で十分カバーしていけるだけの練習もしてきたのでインカレは昨年以上に戦えるかなと思っている。
・津波(ラ4=那覇西)
大きな大会ということもあり、日本記録や優勝を狙っていた。向かい風が強く調整が難しいがアップの時から体は動いていたので今日はいけると思っていた。風との調整やアップでできた動きを本番で出来なかったことが記録に繋がっているし、出せるはずの力を出せなかった。(2位という結果について)そんなに嬉しくもないし1番をとるのは当たり前で記録にこだわっていかないとこれから世界を目標に戦えないと感じた。(ユニバーシアードの代表にも選ばれたが)代表になった橋岡(日大)と一緒にいくので橋岡にも負けたくはないしユニバーシアード代表になるからには日本に貢献しつつ優勝争いや記録にこわだっていきたい。(関東インカレへ向けて)ユニバーシアードの代表にも選ばれたし、橋岡もいるので関東学生の中では負けずに必ず優勝したい。
TEXT=長枝萌華 PHOTO=両角あずさ