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2019.11.10
サッカー

[女子サッカー]「決定力に欠けた」リーグ戦最終戦大東大にスコアレスドロー

第33回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第9節 東洋大vs大東大


11月10日(日)東洋大学板倉キャンパスサッカーグラウンド


東洋大0ー0大東大


<出場メンバー>

▽GK

今井佑香(食1=常盤木学園)

▽DF

鈴木陽菜(食1=JFAアカデミー福島)→69分 斎藤麻由(食4=常盤木学園)

久保真理子(食3=浦和LY)

澁澤光(食2=常盤木学園)

山幡あや(食4=常盤木学園)

▽MF

常田麻友(食3=大商学園)

山本麻裕(食1=ちふれユース)

大島彩香(食4=久喜)→74分 佐々木葵(食2=花咲徳栄)

出来村亜美(食2=飛鳥)

▽FW

牛久保鈴子(食2=作陽)→86分 大内梨央(食3=常葉学園橘)

塩谷瑠南(食2=前橋育英)→79分 中原藍(食2=神村学園)


 攻守での活躍が光った久保



多くのチャンスを作り出した大島



    勝てば3位浮上も見えた大東大の試合は終始ボールを支配するも最後まで得点を奪いきれず第33回関東大学女子サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)最終戦を0ー0の引き分けで終えた。

 序盤からボールを持ちリズムをつくると13分、常田麻のクロスに塩谷が反応し、シュートを放つもサイドネット。続く22分にも塩谷の落としたボールに山本が反応し、運びミドルシュートを放つも惜しくもゴール右に外れる。攻め込む時間帯が続くもゴールを奪い切れず前半を終える。

 後半もボールポゼッションで圧倒するがなかなかシュートに持ち込めない時間帯が続く。77分にCKのクリアボールに反応した山本が遠い位置からゴールを狙うも枠の外。終盤、けが明けのFW大内を投入し、攻撃にさらなる厚みをかけるが最後までゴールネットを揺らせずスコアレスドローに終わった。

 「選手主体で大東大戦に臨んだ」と戸田監督が語った試合に「決定力に欠けた」と悔しさをにじませた大島。ボール支配率では圧倒し、チャンスをつくり出したものの最後までゴールを決めることができず決定力という課題が浮き彫りとなる試合だった。第28回全日本大学女子サッカー選手権大会(以下、インカレ)での目標として「メダル獲得」(3位以内)を公言している戸田監督。目標達成のためにもインカレまでに決定力向上を図りたい。


■コメント

・戸田監督

ここ最近、自分から選手にうまくいっていないんじゃないかと考えて選手と話した中で今週、選手主体でゲームに臨むところで大東大戦に臨んだ。その中で良かった部分でいうとみんな主体的にプレーできたところはとても今後のチームの財産かなと思う。あそこまでして支配しても勝ち切れなかったというのは今年のチームの最大の与えられたテーマだと思う。自分が選手たちに今週ずっと言ってきたのは自力でシード圏内に入るということをする中でどうするか。選手主体でいこうと決めて結果が出なかったのは残念だった。(ここ数試合複数得点が取れていないが)いい意味で対戦するチームが自分たちを認めてくれているというか守備主体の戦術を組んできたりだとかそういう風なところは5、6年前には考えられなかったようなことが相手にやられているのはポジティブにとらえてそこをどうやってチームで得点を取り、かつ失点をしないにはどうしたらいいのかもう一度映像だとか色々なものを振り返って改善したい。(けが明けの大内コンディションは)本人は負けず嫌いだし自分がエースなんだという気持ちでやっているがトレーニング見ていても体が無意識に避けてしまったりだとかグッと力が入ってしまったりしているところを自分からは見受けられるのでコンディション的には50〜60くらい。また、選手たちに常に言っているのは自分たちのチームは人がサッカーをするわけではなく、グループでやっていくので大内がいないからだとか、主力がいないだとかチームとして絶対に考えてはいけないと思う。インカレ期間中、いつ何が起きるか分からないので、選手達は常に自分にチャンスが巡ってきた時に最高のパフォーマンスを発揮してチームの勝利に貢献できるような状態を保ってほしいと思う。(インカレに向けて)今年で4年連続インカレに出場できたというのは評価できることだと思う。だが過去3年間ベスト8、4、8という形でまだメダルには届いていない状況で今年は最低でもメダルを取るというのを目標に選手たちとまた来週から頑張っていきたい。


・大島(食4=久喜)

まず勝ちたかったのが一つ。あとはこの1週間選手主体で練習とか色々やってきたのだがそこで良くできたことと課題として残ったことが明確になったので良かったと思う。やはり勝ち切りたかった。(良くできたことと課題として残ったことを具体的に)良くできたことは相手のプレッシャーを見てどう崩すかを全員で共有して後ろがつないでいくというのをメインでやってきてそこは全体的に良かった。課題としてはフィニッシュのところでシュートは前半とかは本数打っていたが枠も入ってないし、決定力に欠けるのかと思う。あとはペナルティエリア内でチャンスを作れればというのが課題。(試合を通して調子が良い感じに見えたが)最近は調子が良いが決定的なチャンスだとか得点に絡めていないのでまだまだ物足りていないというか自分でもっとやっていかないといけないと思う。あとはもっと前半から後半のような仕掛けができればいいと思う。(インカレに向けて)インカレはトーナメントで負けたら終わりなのでまずは一つの試合を全力で勝ち切りにいくこと。そして西が丘に帰ってきて今までお世話になった方々を呼んでその前で結果で恩返ししたい。それができるように一戦一戦勝っていきたい。


・久保(食3=浦和LY)

今日の試合は今週選手が主に分析とかしてきて、思い通りの試合運びでボールを後ろからビルドアップでつないでゴール前まで行こうというイメージで練習してきて、その練習が試合に出せたというのは自分でもよかったなと思うし、チームでもその意識があったのでよかったと思うが、結果として勝ちきれなかったというのは大きな課題だと思う。(ここ最近は複数得点を取れていないが、守備側から見て)記録用紙から見てもシュート数が圧倒的に少なくて。それはシュートの意識ももちろんそうだがシュートに行くまでのボール回しであったり攻撃の仕方という所に課題があって。今回は後ろからビルドアップという所は良かったと思うが、ゴール前の相手が固めた時にどういう風にシュートに持っていくのかというのはまだまだやらなきゃいけないことだなと思った。(関東リーグの総括として)結構苦しい時期もあって、勝ちが遠かったり今日の試合も含めて勝ち点3が欲しい所で取れなかったり自分たちの思い通りプレーができないという試合が続くなかで、結果は多分4位だと思うが4位という位置でインカレのシード権も取れたしインカレも無事決めることができたというのは、苦しいながらもこの結果が出せたというのはよかったと思うが、インカレで勝つためには細かい所も突きどんどん詰めていかないと絶対日本一は取れないと思うので、まだまだ伸び代のあるチームなのでインカレに向けて頑張りたい。(インカレに向けて)次はノックアウトというか1試合ごとに負けたら終わりという試合でより責任感も多くなる。ただ、今年のチームでできる最後の大会であるし1試合でも多く試合をやりたいし、もちろん去年できなかったベスト4で西が丘に戻ってくるというのは最低の目標として、日本一を取るためにもう1回チームを見直してやっていきたい。


TEXT=谷口奏生 PHOTO=牧田のどか