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11月20日から鹿児島県で第89回全日本ボクシング選手権(以下、全日)が行われます。そこで全日までのカウントダウン企画として、今年出場する8人の選手をご紹介します。3日目となる今日は、57㌔級の金城隼平選手です。
金城選手はリーグ戦にも出場し、今回の全日には東洋大から唯一の1年生として出場します。東洋大への入学のきっかけや、高校と大学でのギャップなども伺いました。(取材日・11月9日、聞き手・長枝萌華)
——東洋大に進学した決め手はなんですか
高校の全国大会で三浦監督から「もしよかったらウチに来ない?」と声をかけていただきました。自分も東洋大のボクシングスタイルだったりとか雰囲気を聞いていて、試合を見ていても東洋大の選手はめちゃくちゃ強くてうまくて、自分が理想としているボクシングで入りたいなと思いました。声をかけてもらったときは本当にうれしかったです。
——実際に入部してギャップはありますか
大学は上下関係が厳しいと思い描いていましたが、雰囲気が良くてのびのびとやりたいように練習ができるので、そこがギャップですね。
——大学生活には慣れましたか
慣れました。最初は勉強も分からなくて。まぁ今もわからないですけど(笑)慣れました。
——高校生のときは朝練はあったのですか
高校生のときはなくて、朝練は初めの方はキツかったです。起きる時間は変わらないですが、朝からハードにトレーニングすることがあまりなかったので、初めはキツかったです。
——高校と大学で異なる面はありますか
練習内容は高校と正直あまり変わらないんですが、練習の質が違います。実践練習や周りは自分よりめちゃくちゃ強い人が多くて、勉強になる練習というのが多いです。
——大学生になって1番成長しているところはどこですか
んーなんかあるかな。でも精神的には成長できていると思います。高校の時は勉強のことも先生が色々やってくれていたのですが今は自分でやらなければいけないので、メンタルは強くなっていると思います。
——ライバルはおられますか
前まで階級が同じだった、下の名前が自分と同じ大畑俊平(営1=飛龍)ですかね。今は大畑が階級を上げたんですけど、上げる前は何回スパーリングしても五分五分というか。勝っているか負けているか分からないという感じだったのでライバルではありました。
——大畑選手とともにリーグ戦に出場されましたが
その時は2人で「勝とうぜ!」みたいな感じでした。負けてるんですけど。
——そのリーグ戦を振り返って得たものはありますか
負けているので良くはないですけど、リーグ戦に出るということは自分の目標でもあったので。レギュラーに入るのはめちゃくちゃ厳しい道のりでもありましたし、リーグ戦に出させてもらって自信にもなりました。
——大学生の相手は今までとは違いますか
体も強いですし、大学でボクシングやっている人は高校のときに実績を残している人が多くて、接戦の接戦というか、ちょっとしたことが勝敗につながるなと思いました。
——リーグ戦で出た課題があれば教えてください
高校のときからパンチをもらうな、と先生に言われていました。攻撃よりディフェンス面に走っていて、勝ちにいくというボクシングが出来ていませんでした。勝ちに攻めないとボクシングは勝てないですし、手数だったり気持ちの強さだったりは課題です。
——意識して練習いることがあれば教えてください
今採点で1番意識されてるクオリティブローをしっかり当てて、自分から積極的に攻めて勝つボクシングをするというのを意識しています。クオリティブローとは、しっかりとしたパンチを打つ、軽いパンチじゃなくて質のある、相手を効かせるパンチのことです。今それが1番採点で重要視されていてポイントになりやすくて、練習しています。
——全日で意識している選手はいますか
今57㌔級は熱いので、みんな強いのですが、特にリーグ戦の日大戦で小川選手に負けてしまったので、その人には絶対勝ちたいです。小川選手は国体で優勝していてめちゃくちゃ強いんですけど絶対に2回も負けたくないですし、リベンジしたいので当たれば勝ちたいです。
——最後に全日での目標を教えてください
もちろん優勝です。
——次回の選手は〇〇選手なのですが、どんな選手ですか
めちゃくちゃストイックでめちゃくちゃ強いのに謙虚で、人間性もめちゃくちゃ尊敬していて、いろいろな面で勉強させてもらっています。
金城選手ありがとうございました!
明日の特集もお楽しみに!
◆金城隼平(かねしろ・しゅんぺい)
学部・学科・学年/経営学部・会計ファイナンス学科・1年
出身校/菊華
身長・体重/172㌢・57㌔
生年月日/H13・2・28
血液型/A型
階級/57㌔級
好きなこと/友人と遊ぶこと