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2020.01.23
コラム

第680回 迷うならやってみよう 執筆者・酒井菜摘



「いろんな事やりたいけど、ちゃんと頑張れるかはやってみなきゃわからないから、どうしようか悩む。」


 これは2018年6月1日21:15に自分のアカウントで私が呟いたツイートです。



 この時私はスポトウに入るか迷っていました。当時2年生だし…新歓時期は過ぎてるし…他のサークルにも入ってるし…。でもやりたいと思い入る決断して、スポトウの一員となって1年半以上が経ちました。


 実際兼サーしていると、それぞれの活動に全部参加していくのは簡単でなく大変な時期もありました。(他の部員の皆と比べれば私の大変は大したことないと思いますが…)



 でもスポトウでは、労力を上回るほどの貴重な体験をさせていただきました。


 いつも取材が終わってカメラで撮った写真のデータを自宅のパソコンで見て思うのです。「え!?この場にいたってすごくない?」と。


 サッカーではマウンドに降りて、ゴールエリアのすぐに座って写真を撮ります。ピッチを走る選手の熱も汗も表情もすぐそこです。選手が私の目の前まで走り込んできて「ぶつかる!?」なんてことが結構あります。アーチェリーでは、プレーの後ろでカメラを構えていると、選手たちの掛け声の中に自分もいるような錯覚になります。選手によってはカメラ目線でガッツポーズを決めてくれる方もいました。まるで一緒にプレーしているかのような、そんな非日常的気分を味わうことができました。スケートでは選手と同じ寒さを感じながら、実際に氷を削る音を体感できます。臨場感という言葉じゃ足りないくらいのものを感じられました。



 前回のコラムは「お値段以上」というタイトルでお話をしましたが、実はスポトウこそお値段以上なのです。こんな経験は今後願ってもスポトウに入ってなかったら絶対できません。今では本当に入ってよかったなぁとしみじみ思います。



 そしてもしあの時スポトウに入るか悩んでいた私に会えるなら言ってあげたいです。


 「迷うならやってみよう!」と。


 これから就活も本格的になってきますし、やりたいことと自分の力量で悩むことは沢山あると思います。でもスポトウに入ったように、やりたいことに挑戦する勇気を持ちながら進んで行きたいなと思います。




 あと、スポトウの活動を思い返すと出会いが多かったなぁと思います。


 まずスポーツとの出会い。


 今まであまりスポーツ観戦をしてこなかった私ですが、多くの試合に足を運びました。スポトウの部員からは、担当部会への愛ある話を聞きました。この1年半でスポーツの楽しさを沢山感じました。スポトウを通して近付いたスポーツとの距離を今後も保っていきたいです。来年度に東洋大から私の地元のプロチームに入る選手もいらっしゃいますし、積極的にスポーツ観戦に行きたいなと思っています。


 そして人との出会い。


 コミュ障で途中入部にドキドキしていた私ですが、部員の皆は優しく迎え入れてくれました。ポンコツゆえに迷惑もおかけしましたが、沢山サポートもしてくれて、仲良くしてもらえてとても嬉しかったです。私は自信を持って「スポトウを全うできた」とは言えませんが…部員の皆のおかげでスポトウを続けてこれました。ありがとうと伝えたいです。


 選手や監督をはじめとする部活に関わる皆さまには、私が取材に慣れていない当初から、優しくご丁寧に取材にご協力していただきました。スポーツに対する熱い想いはもちろん、皆さまの暖かさに触れたことで取材の楽しさを感じることができました。


 スポトウを通して出会った全ての方々、ありがとうございました。



 長くなりましたが最後にせっかくなので、ちょっとお気に入りの写真を載せます。今年の8月の男子サッカーリーグ戦の取材時に撮ったパノラマ写真です。山中中銀スタジアムは山梨県にあるので行くのは少し大変でしたが、スタンドからの眺めがとても綺麗でした。




 私はこのコラムをもって引退となりますが、当たり前にスポトウは続いていきます。これからはOG兼読者としてスポトウを陰ながら応援したいと思います。



TEXT/PHOTO=酒井菜摘